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生成AIと高等教育に関する動向の概要(2023年末まで)

2018年に初めて公開されたGPT-1は、Generative Pre-trained Transformer(事前トレーニング済みトランスフォーマー)として知られ、その後2019年にはGPT-2が登場しました。
2021年には、画像生成モデルであるDALL-Eがリリースされ、MidjourneyやStable Diffusionなど、さまざまな生成AIシステムが続々と発表されました。

Google Trendsで調べてみると、日本における「生成AI」の検索トレンドは2022年8月に登場し、「ChatGPT」は2022年12月ごろに登場し、2023年2月には急速に検索が上昇しています。

Google Trendsによるキーワード「生成AI」と「ChatGPT」の検索トレンド推移
Note. 縦軸 (0-100)は、特定の期間について、グラフ上の最高値を基準としてGoogle検索インタレストを相対的に表したもの。100 (ChatGPT: 2023/4/1の値)はそのキーワードのインタレストが最も高いことを示し、50 の場合はインタレストがその半分であることを示す。


教育と生成AIに関する動向のタイムライン

同時期に、教育分野でも生成AIに関する議論が始まります。
2023年を中心とした教育と生成AIに関する動向のタイムラインにしてみました。


英国やUNESCOでは、2023年3月から4月にかけて生成AIの活用に関するガイドラインが示され、日本の文科省も2023年7月に「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン:Ver1.0機動的な改訂を想定」を発表しました。

日本の大学では、2023年3月22日に東京外国語大学が「大学教育におけるAIについて 東京外国語大学としての教員向けガイドライン」を発表しました(東京外国語大学, 2023)。東京外大の事例は、国内の大学で生成AIへの指針が示された初出事例です。

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