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みちのく一人旅 DAY1-1 津軽海峡

はじめに

春の東北を旅行してきました。若いうちに登山を含めて日本全国ひいては世界各地をあちこち巡ってみたい!とかねがね思っていましてその第1弾がようやく実現した形です。
大学の春休みを利用した5泊6日。まだ雪が残る時期なので登山シーズンではありませんが、その分初めて行く場所を単純に観光として楽しみたい!というのが目的。普段の山行と比べるとかなり緩いコンセプトです。
本当はもう少し早い3月中旬に行く予定でしたが、まん防の延長や地震などがあり春休み最終の年度末にねじ込むことになりました。コロナ対策として、車移動でのひとり旅かつ宿泊は個室、食事も極力空いている場所で取ることを心がけて5日間でまだ寒い春のみちのく1800kmを駆け抜けてきました。
せっかくなので不定期更新でいろいろ綴ってみようと思います。
期待以上の旅となりました。東北でここまでいい思いをしていたら今後海外とか行ったらどうなってしまうのだろうかと今後の旅への期待に胸を膨らませています笑
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

津軽海峡フェリー

北海道から東北に行くフェリーは青森行、仙台行、大間行、八戸行、秋田行、(今は亡き室蘭宮古航路💧)といろいろありますが今回選択したのは函館発青森行きの津軽海峡フェリー。かなり直前に弾丸で計画を立てたので最もアバウトに移動できることと、北海道民として一度は津軽海峡を海路で越えてみたい!と思っていたためです。

いつも通りに体育館でのバイトを終えて一休みした後、午前1時に函館へ向けて伊達を出発。夜の空いている道央道をひたすら函館へ向けて走って行きます。

津軽海峡フェリーは1日8往復。片道4時間で函館と青森を繋いでいます。
この片道4時間というのは国鉄時代の青函連絡船と変わらないらしく、「さよならあなた 私は帰ります」の時代から北海道と本州を結ぶ歴史ある航路です。(津軽海峡冬景色はこの後何度も登場します笑)

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大沼公園ICを降りて七飯の道の駅で休憩し、5:00に北斗市七重浜のフェリーターミナルに到着。7:40発だから早すぎるかな?と思ったけど七重浜で時間をつぶす手段も特にないので受付へ。予約してないから最悪次の便でもいい、とにかく初日は青森に渡れさえすればいいやと思ってたら慣れた口調であっけなく「あ、空いてますよ」と言われ乗船手続き完了。フェリーは利用者側が慣れている前提で対応されるので初めて使う人は少々困るだろうな…と思いながら誰もいない乗り場に車を止めて待機します。フェリーは家族旅行や部活の遠征で使ったことはあったけど一人で使うのは初めてでした。


フェリー、というか海路はトラックの輸送がメインであり、乗用車はあくまでもおまけの存在。6:40頃に青森からの往復便が到着すると荷物やトラックの運搬が盛んに始まります。一番乗りだったので車用のタラップがワイヤーで移動する様子を見ることができました。

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7:20頃に乗用車の乗船が始まり、タラップをガタガタ音を立てながら進み
整理員の方の「オーライ、オーライ、オーライ、はーいOKでーす、あ、サイドブレーキお願いしまーす」のかけ声で乗船完了。エスカレーターを上がった先の船内はとても綺麗です。今回は2等だったので広い雑魚寝の部屋で4時間の船旅でした。
とはいえ、甲板や窓際のスペースは自由に移動可能でありほとんど2等の部屋にはいませんでした。

海峡を渡る

7:40。函館を出港します。コロナで北海道にずっといて久しぶりの本州。出港するときは少し寂しいのかな、なんて思っていたらそんな気持ちを打ち消すかのように流れ作業のようにいたってあっけなく離陸していきます。1日8本の連絡航路なんだからいちいちそんなことは言ってられないですね笑

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別名、臥牛山とも称される函館山。函館市街からは綺麗な三角形に見えますが、海から見るとけっこうテーブルマウンテンな形をしています。

ちなみに本州最北端の大間~函館航路は1時間半。青森行は4時間。これは青森市が陸奥湾の最奥に位置しているためであり、津軽海峡自体は1時間半たらずであっけなく通過してしまいます。
津軽海峡といえばマグロ、年末特番といえばマグロ。一本何十万もするような魚がそんなに頻繁に現れるはずはなく、さすがにマグロは飛んでいませんでしたがイルカは何頭か確認できました。
残り2時間半は陸奥湾の中を下北、津軽両半島を眺めながら進んでいきます。天気は最高に良かったので甲板から松前方面の山々や下北半島の景勝地である仏ヶ浦、「ごらんあれが竜飛岬」などを眺めてました。仏ヶ浦は陸路からの遊歩道が険しく観光船で巡るのがベストらしいですが、あいにく3月末はオフシーズン。下北半島は巡るだけでも1泊2日はかかる広い半島。今度訪れてみたいなーと余韻を残しています。

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3時間ほどたつと青森市街地が見えてきます。今回は人生初の青森県でしたが青森市はなかなか大きな街です。北海道にいると札幌があるので普通の都道府県の「県庁所在地」の規模感が肌感覚では分からなかったりします。
そして!八甲田山が綺麗に見えていました。土地勘がなくても一目でそれと分かるどっしりとした山塊。オンシーズンだったら大岳まで登って帰りは酸ヶ湯でも…と今後やってみたい山行をイメージしながら車に戻りました。

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本州上陸

11:20、下船。久しぶりの本州上陸。
予定通りに着いたので計画通り龍飛崎へ向かうことに。
青森市美術館や三内丸山遺跡、「のっけ丼」などが有名な青森市街地はまた今度来ることがあるだろうけど、龍飛はなかなか行くことないしと思って計画しました。
青森側のターミナルがある油川という青森市の外れからメイン道路に乗り、蓬田村というところで給油をして、龍飛を目指します。
植生や風景は北海道と大きく変わりませんが、北海道よりは車のスピードがゆっくりで、道路も比較的狭い。
そんなところに久しぶりの本州を感じながら。

次は「DAY1-2 龍飛崎」です!


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