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ビーチクリーンは生活環境を守り維持していくための活動

 こんにちは。ユウこばやしです。前回書いたブログから2ヶ月と、間が空いてしまいました。もっと更新を頑張らなければと反省です。
 さて先日、私が陸上自衛官として社会人デビュー(現在は除隊して会社員)をした場所であり、2016年5月14日に開催された「第4回三浦半島みちくさ100kmウルトラマラソン」を完走した場所でもある神奈川県横須賀市と三浦市に足を運びました。
 1つは「観光」と「地場産グルメ」を楽しむ目的で。2つ目は自身の成長の過程でお世話になった三浦半島に対しての「地域貢献」が目的でした。
 そして今回のブログのタイトルは2つの目的である地域貢献「ビーチクリーン」がテーマとなります。

           「ビーチクリーン」とは

ビーチクリーンとは、その名前の通り「海岸の清掃活動」を意味する言葉です。 海岸にはいろいろなゴミが漂着しますが、中には明らかに人の手によって捨てられたゴミもたくさん見かけられます。 こうしたゴミを放置しておくと景観を損ねるだけでなく、海の生態系を崩す原因となったり海水汚染の原因となったりします。

(Slow Surf Style より抜粋)
(神奈川県横須賀市長井漁港)

          ボランティアとの出会い

(ネットより抜粋。設立時は
埼玉県立東松山青年の家)

 ビーチクリーンは、ボランティア活動の一環であり「自然や環境をまもるための活動」に分類されます。
 まず、自身のボランティアとの出会いですが、高校2年生から3年生にかけての夏休みと冬休みに校内で募集したボランティア体験セミナーに3回参加したのがきっかけでした。
 セミナーの内容ですが、埼玉県立東松山青年の家(現在は、きらめき市民大学に変わり宿泊設備は撤去)に2泊3日宿泊して、野外活動実習(テント張り、救急法、野外炊事)をはじめ老人ホームに訪問し、介護のお手伝いや入所しているお年寄りと対話をするという研修内容でした。これは「高齢者や障がい者を対象とした活動」に分類されます。

             ボランティアの4原則

自主性・主体性
他から強制されるのではなく、自分の意志で積極的に行う活動。

社会性・連帯性
誰もが安心で豊かに暮らしていけるように、お互いに支えあい、学びあう活動。

創造性・先駆性
今、社会では何が必要とされているのかを考えながら、よりよい社会を自分たちで創る活動。

無償性・無給性
報酬を求める活動ではなく、お金では得られない様々な方との出会いや感動、喜びを得る活動。
                (朝霞市社会福祉協議会より抜粋)

  社会人になってからのボランティア

(ネットより抜粋)

 陸上自衛隊に入隊してから1年が経とうとしていたある日の終礼時、上官から米軍横田基地で開催される「スペシャルオリンピックス(障がい者の運動会)」のボランティアの募集が口頭で伝えられます。高校時代、ボランティアセミナーの経験があった私は迷わず志願しました。
 内容は、競技者が円滑に競技を出きるようにサポート(コースを外れないよう誘導する、上位の競技者を表彰台に誘導したりメダルを首に掛ける)などでした。合計4回、スペシャルオリンピックスのボランティアに参加しました。
 しかし、他の同僚は「ボランティア活動」というものに全く理解を示さず「奉仕の気持ちの無さ」に違和感を覚えたこともありました。

        約20年ぶりのボランティア             (ビーチクリーン)の参加に繋がる

 自衛隊を除隊し、一般人となってからはボランティアと離れた生活になってました。

(柏崎市役所公式ホームページより抜粋)

 しかしそんな昨年の夏、SNSで私の生誕地である新潟県柏崎市で「1% for Kashiwazaki」という、ビーチクリーン活動を行うボランティア団体があることを知ります。
 主な活動目的は「海岸のゴミ拾い、ゴミ拾いイベントの企画、展示制作、イベントへの出店、プラスチックと環境問題についてのSNS等を使った情報発信」を通じて「柏崎におけるプラスチック汚染という観点を中心にして環境問題を捉えwithプラスチック時代の持続可能な生き方のデザイン並びに実践をすることで地域に住んでいる方に伝え、地域の持続可能な社会の発展を図ること」です。
 小さい頃に母親と私達兄弟。そして、いとこ達と利用した柏崎の海水浴場。「そうだ。利用するだけでなく、綺麗にしてみよう。こういった活動をすることで自分が成長の過程でお世話になった地域に。そして、次世代に綺麗な海を残すための橋渡しができるな。」と感じ、ビーチクリーンに参加することを決意。

 
(柏崎名物、くじらの親子で道路側「かっしー」と日本海海水浴発祥の鯨波海岸側にある「ざっきー」の「御野立トンネル」。「ざっきー」トンネルは歩行者用のトンネルですが、海ゴミが溜まるので定期で「ざっきークリーン作戦」というイベントでビーチクリーンが行われている)

  100kmウルトラマラソンを完走した      SG地点「三浦海岸」にて初めての                 ビーチクリーンに参加

(2016年のみちくさ100kmのゼッケン
と大会Tシャツと完走証明証 )
(最寄りの京浜急行電鉄三浦海岸駅)

 しかし、生誕地である新潟県柏崎市は首都圏在住の私にとって距離が遠く、旅費と日数が必要となるためビーチクリーン活動への参加は頻繁には出来ないと判断(もちろん、予定が合えば行くつもりですが)。
 そんな時、お世話になっている横須賀市出身の知人が横須賀在住当時、私が6年前に完走した「第4回三浦半島みちくさ100kmウルトラマラソン」のSG地点であった隣の三浦市にある三浦海岸を海水浴で頻繁に利用していたことを知り、ネットで検索してみると「三浦市スカベンジイベント開催情報」を発見。
 迷わず私は6/4土曜日、三浦海岸にて開催されたヨガ団体「Reichels Yoga 」主催のビーチクリーン活動に参加してきました。

                ビーチクリーンで                              目の当たりにした現実

 まずは、6/4土曜日に参加したビーチクリーンの実績は下記↓の通りです。
Reichels・Yoga主催
三浦海岸の海岸清掃
〇開催日時:令和4年6月4日(土曜日)午前11時20分~正午
〇集合場所:上宮田ファミリーマート前海岸海岸でのヨガ後にビーチクリーンが行われました。
18名の方が参加され、約25kgのごみが回収されました。」
(三浦市HPスカベンジイベントの開催情報より)

(三浦市から貸し出されたトングと
不燃可燃用のゴミ袋)
(落ちていた煙草の吸殻)
(砂浜に落ちていた空のペットボトル
と砂の入った空のワインボトル)
(総員18名40分間のビーチクリーン
で集まった25kg のゴミ)

 三浦市の職員さん立ち会いの元、Reichels Yogaの受講生と私を含む18名の参加者にトングと不燃可燃ゴミ袋が配られ午前11:20より40分間のビーチクリーン開始。
 開始早々、海岸に落ちていたゴミがどんどん袋の中に溜まっていきます。
 砂浜に埋まって溶けたビニール袋の切れ端。空のペットボトル。煙草の吸殻。木材の切れ端。プラスチックコップ。そして、極めつけは空のワインボトルの中に砂が一杯入ったゴミでした。
 目の当たりにした現実。「同じ人間がどうしてこんなことを平気でするのか?」。「最近は携帯灰皿もあり、健康増進法や地球環境保護がこれだけ叫ばれているにもかかわらず、どうして平気でポイ捨て出来るのか?」
 ゴミを拾っていく度、私の中で「怒り」が湧いてきました。そして、その「怒りの感情」が海岸のごみ拾いを更に没頭させていきます。

           ビーチクリーンの途中で                        起こった嬉しい出来事

 ゴミ拾いを始めて20分ぐらい経った頃だろうか?先述した、砂がいっぱい入った空のワインボトルを拾った時のこと。
 すぐ側で、海水浴をしていた私と歳の近い女性が「ゴミ拾いのボランティアってどこで募集しているんですか?」と、話し掛けてきたのでビックリ。私は直ぐ様「ネットで自治体名とビーチクリーンとかスカベンジとキーワードを入力して検索すると出てきますよ。」と、快く返答しました。
 彼女は地元にお住まいで、海岸のごみ拾いには興味があったものの「どうやったら参加できるのか?」が分からなかったそうです。
 初めてビーチクリーンに参加した私ですが、潜在的に「ビーチクリーンをやりたい。だけど、どうやったらこの活動に参加できるのかが分からない。」という方が、不特定多数いるようです。
 なので、この文章を読んでいるビーチクリーンに興味のある皆様へ。「自治体名」「ビーチクリーン」「スカベンジ」とネットやSNSなどで是非、検索してみてください。 
 私の行動を見て、彼女が「ビーチクリーン」に参加してくれたら。」と、思うと嬉しい限りですね。

(私。大会Tシャツを着てゴミ拾ってました。)

  生活環境を守り維持していくために                          

(かながわ湾岸美化財団のHPより抜粋)

 日本で唯一の海岸美化専門の団体「かながわ湾岸美化財団」のHPの記載によると、神奈川県の海岸のゴミの約7割が「川から海岸に流れてきたごみ」という統計になっています。
 しかし、私がビーチクリーンに参加した神奈川県三浦半島の三浦海岸は河川図上でいうと一番右下の南東部に位置し、周りには川が無く、ほとんどのゴミが「人の手によって直接捨てられた物」のようです。
 私は首都圏育ちです。夏休みになると母親は私達兄弟を連れて柏崎に帰省し、近くの海水浴に連れていってくれました。
 母親からも「海岸にゴミは捨ててはいけないよ。」と、躾られましたし林間学校の山登りの遠足においても先生から「自然を汚してはいけない」と、教わりました。 
  なぜか?自然環境の汚染により、我々人間の生活が脅かされるからです。人間は海や山、畑や田圃等の自然から果物や野菜、魚や肉等の食べ物を得ます(牧場や生け簀の養殖も含む)。それらの自然が汚染されることで環境が破壊され、空気は汚れ、魚や肉、そして果物や野菜に有害物質が入り食べれなくなり消滅していくからです。「ゴミを捨てること」は、自分で自分の首を絞めることなのです。
 かながわ湾岸美化財団もHP においても「海岸のごみは社会全体の問題」。「海岸が汚いということは、私たちの社会がそれだけ汚い」と記載しています。
「環境問題」は奥が深いですし、私もそこまで詳しいわけではありませんが、この文章を読んで「心当たりがある方」。どの地域に足を運んでもいいので、1度「海、山、畑、田圃」などの自然に触れて想像してみてください。「ゴミを捨てて、各々の自然が汚れて食べ物が食べれなくなった世の中」になってしまったらどうしますか?
 そうならないためにも、日頃からゴミは「指定された集積所」や「ゴミ箱」に捨てるのが、最低限のマナーではありませんか?
「コンクリート」に囲まれた都市部に住んでいると、自然と触れあう機会が少ないため気が付かないものです。  各々の自然があるからこそ、食が生まれ「需要と供給」「地産地消」の循環型社会が構成され、人間を含む生物が生きながらえるのです。
 我々人間が「人間らしい生活環境を維持」するため。そして、それを「次世代に伝えていく」ため。今、目の前にある私達が出来ること事をやってみましょう。
 


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