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イシューは何か?_課題解決を妨げる根幹

毎年ミーティング内容って一緒になってませんか?

最も忙しい12月が終わり、お休み明けの1月に

「年間ミーティング」をされるサロンも多いのではないでしょうか。

その際に「毎年ミーティング内容って一緒になってませんか?」

例えば、「今年はさらに成長するぞ」とか「成長目標どうする?」とか 「今年の売上目標は?」みたいなことになりますよね。

このような感じで話し合いをするとミーティング後の1ヶ月くらいはなんとなく目標に向かっている感じがするのですが、月日が経つにつれて   「あれ?今年の目標ってなんだっけ?」ってなり、オーナーばかりが空回りみたいなことって小規模ビジネスではよくありますよね。

特に地方は人手不足の悪化もあり、働き方も多様化しています(パート社員、時短社員、業務委託者など)そんな状況の中、全体で話し合う機会を作るなんて結構至難の技です。そんな重要な話し合いを意味あるもの(サロンや店舗の収益成長に向けた持続的な行動)にしていくコツを本日は投稿します。

まず、一言で成長と言っても、抽象度が高すぎて
何をどうしていいのやら。。。
特に経営の勉強をしていないスタッフや社員が多い職場ではなおさらゴールが見えにくいと思います。

ここでの経営者の仕事は、

「解像度をあげて、自分ごととして捉えてもらうくらいに議題を小さくすること」だと思います。

まずは、経営者が抽象度が高い問い(成長するぞみたいな)に対し、
きちんと分解して具体化し優先順位を明確にすることが大切だと思います。
(これ以外とできていないオーナーさん多いのでは。。。。)

目標と一言でいっても

「全社目標」
「部門別目標」
「個人目標」

なんかがありますし、成長といっても

売上増=成長
利益増=成長
規模増=成長
                             
などたくさんあります。

どれも間違えではないし、正しいですよね
もっと言えば、上記の目標を掲げてないオーナーさんはいないですよね。。。

何が言いたいかといえば
目標が大きすぎて、解像度がまだまだ荒いので議論に時間がかかると言うことです。

別の言い方で言えば
「地上にある目標」を狙う視点が上空2千メートルでは目標の狙いを定めることは困難です。

解像度をあげるということは上空2千メートルからの視点をせめて地上10メートルくらいにしないと社員やスタッフの行動変容はおきにくいということです。

ではどうすればよいのでしょう?

小規模な店舗ビジネスがスケールしにくい理由の一つに「社員やスタッフの巻き込み力が弱い」ことが挙げられます。結果として、オーナーが現場を離れられない。こんなことってないですか?

社員やスタッフを巻き込み、サロンや店舗の目標に向かって、行動変容をしてもらわなければ、なかなか事業の拡大は困難ではないでしょうか?今回の社員やスタッフを巻き込むミーティングに最も必要で、オーナーさんがやらなければいけないことは

このミーティングの「イシューは何か?」

っていうことです。

イシューとは、一般的な用語としては「論点」「課題」「問題」などと訳されることが多いが、「クリティカル・シンキング」においては、論理を構造化する際に、その場で「何を考え、論じるべきか」を指す。サロンの成長、店舗の成長、自分の成長など、ここでクリティカルシンキングの分解という概念で問いの解像度を上げていきましょう。


おさらい

現在の美容室といえば、とにかく話し合いの時間がとりずらい。

①働き方の改善による労働時間の短縮
②社員のダイバーシティ(多様性)
③話し合いのプライオリティは低い(技術トレーニングの時間の方が高い)

何より、営業後はみんなクタクタ。。
きっと早く帰りたいし
早く帰して休ませてあげたい。

そんな状況で課題解決のためのミーティング。
うーん、効率悪い

いかに短時間で効率よく話し合いを行うかは、そのサロンの「イシューが何なのか」を社員やスタッフが常に共有しておかなければなりません。

さらには、オーナー自身がサロンのイシューを設定してなければ、まずは、ご自身の店舗の「今、解決すべき課題が何か?」を明確にすることです。

例えば、イシューを「店舗の年間売上をあげるには?」とするならば、まずはご自身のビジネスにおいての「売上」を「分解」することからはじめてください。(分解とは、考えやすい大きさにするということ)

美容サロンのイシューを設定する

早速、美容サロンを例にして考えてみます。まず、売上を分解すると

売上=「客数」×「客単価」×「来店回数」となります。

「単に売上を上げていきましょう」から分解を使って考えやすい大きさになりました。これはあくまで一例で、ここからさらに分解もできると思います。

ここから、自社の現状と照らし合わせ、フォーカスを当てて考えるべき場所を特定します。客数なのか?客単価なのか?みたいに

例えば、自社の伸ばすべきポイントが「客単価」と仮定したなら、そこから外部環境(時代背景・社会情勢・顧客心理)や競合の分析などされるとよいです(3Cなど)※フレームワークを使った分析は次回投稿します

                          「3C分析」とは、Customer(市場・顧客) Competitor(競合) Company(自社)の3つのCを分析で、企業を取り巻く環境を明らかにし、今後の経営戦略を導き出すための有効なフレームワークです。

分析の結果、自社の客単価を上げることが最もクリティカルだと判断したなら、イシューを特定します。つまりイシューは

「なぜ客単価が上がらないのか?」となります。

そこから枠組み(客単価を上がらない要因)を考えます。

枠組み①市場は「不況により消費が落ちている」

枠組み②競合が「サービス料金の価格を下げている」

枠組み③自社で「メニュー改編をここ数年していない」

とするなら、枠組み③の影響が大きそうですよね。           

だとすると明確なイシュー(今、話し合うべき課題)は

「メニューの改編をどのようにすれば客単価が向上するのか?」となり、

かなり解像度が上がりましたよね。

このように「イシューを特定」すれば、ありがちなミーティング中に話が脱線して、別の議論が盛り上がり結果何の話し合いかわからなくなることもありませんので、貴重な時間を無駄にすることもありません。仮に「イシューを特定」しているのに話しが外れていきそうな場合は「イシューって何だったかな?」と声がけすることで解消できると思います。

今回は、貴重なミーティングの時間を意味あるものにするコツについてお話しました。是非、会議の前に「イシューの特定」やってみてくださいね。

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