今年一発目のがっちりマンデーは…
「スゴい社長大集合！新年会スペシャル！！」

日本を代表するスゴい企業の
スゴい社長のみなさん６人が、大集結！

スゴい社長が教える、
今、気になっている儲かり会社が登場！

タクシー「ＧＯ」の川鍋会長が今気になるのは、
人工衛星でスゴいことしちゃう会社。

なんと宇宙から、
地中にある水道管の水漏れを見抜いちゃう！

ニトリの似鳥会長が今気になる…
北海道のハイテク牧場！

儲かり期待度マックスなのが…
Ａ２ミルク？

「お腹が弱い人でも飲める牛乳です」

２０２４年最初のがっちりマンデー
「スゴい社長大集合！新年会スペシャル！！」です！

※以下、1月14日放送の書き起こしです。

日本を代表するスゴい企業のスゴい社長のみなさんをご紹介！

ＧＯ川鍋会長が気になる会社に潜入！人工衛星のデータで見つけるのは…水道管の漏水？作物の栽培適地！？

ＧＯ株式会社の川鍋会長が気になる会社は…

「天地人」。

やって来たのは東京・中央区にある…

シェアオフィスの一角。

こちらが、社長の櫻庭康人さん。

スタッフ：川鍋会長がスゴく気になる会社ということで、ちょっとお邪魔させていただきました！
櫻庭社長：光栄です！よろしくお願いいたします！

櫻庭社長、ビジネスの方はどうなんですか？

櫻庭社長：はい、がっちりで！
スタッフ：年間売り上げは？
櫻庭社長：それはちょっと秘密なんですけども…

そこをなんとか、もうちょっと詳しく…

櫻庭社長：２０１９年に会社を設立しまして、今年で２０倍。
スタッフ：２０倍！？
櫻庭社長：来年の見込みで６０倍となっています。
スタッフ：６０倍！？

とにかくとんでもなく急成長中！
一体、こちらは何をしている会社なんですか？

櫻庭社長：人工衛星と地上のデータを使って、新しいビジネスを作っています。
スタッフ：人工衛星のデータ？
櫻庭社長：はい！

櫻庭社長によると、地球の周りには１万３０００基の人工衛星がぐるぐる飛んでいて、その多くが、気象など様々な地球のデータをとっている。このデータが、無料だったり有料だったりで入手できるので、「天地人」はそのデータを使って儲けている会社なんです。

例えば、コチラ。人工衛星のさまざまなデータを簡単に見られるアプリ、その名も「天地人コンパス」。

櫻庭社長：「天地人コンパス」はですね、ピンポイントの地表面温度を見ることができます。
スタッフ：ポイントつけたら、そこの場所のデータが出てくるんですか？
櫻庭社長：はい！

櫻庭社長：これは土壌図になります。
スタッフ：土壌図？
櫻庭社長：畑ごとに土壌の性質が異なりまして、実際の農業をする場合に、ここの土壌がどういう性質かというところを見ながら、栽培の品種を選んだり、指標になるデータになります。
スタッフ：そんな細かくわかるんですか？
櫻庭社長：はい、わかります！

他にも、その地点の標高はもちろん、生えている植物や土地の利用状況などなど、人工衛星でわかる地球のデータはなんと４０００種類以上！

そして！「天地人」はこれらの人工衛星のデータを「組み合わせる」ことで生み出した、川鍋会長もびっくりの革命的なビジネスがあるんです！
それが…

櫻庭社長：人工衛星から水道管の漏水を見抜きます。
スタッフ：水道管の漏水を！？
櫻庭社長：はい！

人工衛星で水漏れがわかる！？

そもそも、これまで水道管の水漏れ検査といえば…

水道局員が、地面の下の水漏れの音を聞くしかなかった。これは、水道管があるところをしらみつぶしに歩きまわって検査するという、途方もなく大変な作業。その上、いま日本では水道管の老朽化が原因で、全国各地で大規模な漏水事故が相次いで発生という問題が…。

そこで「天地人」は、人工衛星のデータを使って水道管の水漏れしそうなところを見抜くシステムを開発。

その名も「宇宙水道局」。でも一体、どうやって漏水リスクがわかるんですか？

櫻庭社長：水道管のデータを載せていきます。

スタッフ：これ、今水道管が通ってる場所？
櫻庭社長：そうです。この地図にですね、温度の変化を見ていきます。
スタッフ：温度の変化？

櫻庭社長：はい。温度がですね、昼と夜の寒暖差が多ければ多いほど、水道管にストレスを与えます。

そこに、人工衛星が捉えた地盤のズレのデータをプラス。

さらに、水道局からもらった過去の漏水箇所のデータと、水道管の材質のデータを加え、それらをＡＩで解析。すると…

櫻庭社長：はい、結果はこちらです。リスクを５段階評価させていただいていまして、赤が漏水のリスクが高いところです。

水道管全部を検査しなくても、赤判定の水道管はすでに水漏れしているか、今後１〜２年以内に水漏れする可能性が高いので、そこを優先して検査していけばいいんです。

実際に「天地人」の宇宙水道局のシステムを導入しはじめた、群馬県前橋市水道局の関真樹さんに話を聞くと…

関さん：このシステムを導入することによって、費用負担が６〜７割削減、点検の時間は５分の１程度になりました。非常に助かります。

昨年４月に始めたばかりの宇宙水道局のサービス。現在、すでに７つの自治体の水道局と契約済みで、問い合わせも殺到！さらに…！
人工衛星のデータを使った「天地人」の新ビジネスは、他にも！

櫻庭社長：農作物の適地を見つけるサービスを提供しています。
スタッフ：え！そんなことできるんですか！？
櫻庭社長：はい。

そう！「天地人コンパス」を使うと、どの農作物をどこで作るとよく育つのか、ベストの育て場所がわかっちゃう。

実際、お米会社「神明」が開発した新種のお米「ふじゆたか」を育てるのに、日本全国の中で一番合っている場所を見つける、なんてこともできちゃった。でも一体、どうやって？

櫻庭社長：地表面温度と降水量と日射量です。
スタッフ：それが合う場所を見つければいい？
櫻庭社長：はい！生育条件に合わせて、数週間から１カ月ごとに分析をして、最適な場所を見つける必要があります。
スタッフ：全部合わないとですか？
櫻庭社長：全部合わないと最適にはならないです。

このお米の生育に必要な温度、降水量、日射量の条件、それにぴったり合う場所をＡＩが日本中から探しまくり、最後に全国から１カ所見つけたベストの場所が、山形県鶴岡市。ここでお米を育てたところ、肥料が少なくてすみ、収穫量も多くなったというからスゴい！

そして、鶴岡市の農家・押井秀勝さんは、もうひとつ別の「天地人」の人工衛星サービスも使ってるらしい。それが…

押井さん：水の管理が効率よくできるようになりました。

稲の生育には、田んぼの水温調節がとっても大事。

田んぼの水温が上がると、水路から冷たい水を引き込んで、田んぼの水温を下げて…

逆に水温が低い時は、水門を閉じて日光で水を温める必要があるんです。それをこれまで農家さんは…

押井さん：それは勘でですね。暑い時は、大体暑くなってきたから入れようだとか。
スタッフ：水を勘で入れてたんですか？
押井さん：そうですね。

実は「天地人」なら、人工衛星で田んぼの水温をリアルタイムにチェックできちゃう！

そのデータを農家さんのスマホに直接届け…

自動水門を使って、農家さんは自宅にいながらスマホで水門を操作！なんてこともできるように。

押井さん：品質は安定するようになりましたね。
スタッフ：味はどうでした？
押井さん：それは美味しいですよね！

まさに農業の人工衛星革命ともいえる「天地人」。これはまだまだ…

「天地人」は…人工衛星のデータを使って…がっちり！

ニトリＨＤ似鳥会長が気になる新しい牛乳って！？北海道から始まるハイテク牧場を取材！スゴい社長が気になるあの会社。

続いては、ニトリの似鳥会長がいま気になる会社は…

「パインランドデーリィ」。

この会社があるのは…

１月には流氷がたどり着く人口約４０００人の町、北海道・興部町。

松村社長：社長をしております、松村孟と申します。

早速ですが、松村社長！「パインランドデーリィ」は、何をしてる会社なんですか？

松村社長：牛を育てて、牛乳を生産している牧場です。

「パインランドデーリィ」は牧場の会社。でも、ただの牧場じゃないんです。その売上げは…

松村社長：１０年間、年間売り上げが１０％ずつ増えていっています。
スタッフ：すごいですね！
松村社長：ありがとうございます！

「パインランドデーリィ」の売上げは１０年間右肩上がりで、昨年で１５億円！

飼ってる牛の数は約２０００頭！年間生乳生産量は１万１０００トン！
今や全国で十数戸しかないギガファームなんです！

しかし、「パインランドデーリィー」がどうしてそんなに売上げを伸ばせるのでしょうか？その秘密は牧場の中に！

何やら左側と右側に牛の足のようなものが見えますが…。

松村社長：「パラレルパーラー」の２０頭ダブルです！
スタッフ：なんですかそれ？
松村社長：搾乳する施設なんですけど、２０頭ダブルっていうのは右と左で２０頭ずつ計４０頭、一度に搾乳できる施設になっておりまして。

こちら「パインランドデーリィ」の秘密搾乳兵器、その名も「パラレルパーラー２０頭ダブル」！

スタッフ：なんか牛が前に来ましたけど…
松村社長：搾乳が終わった牛は帰っていく。で、新しい牛が今度入っていきます。

その様子を見てみると…

まず扉が開いて、牛が入場！どんどん勝手に入っていきます！

一頭一頭、お利口に整列していくと…

並んだ牛に足元から社員さんが搾乳機を取り付ける！すると、自動で搾乳開始！そして搾乳が終わると…

搾乳機が自動で取れて、搾乳終了！

ゲートが開いて牛さん退場！このマシンも牛さんも、スゴい！

このマシンのおかげで、今までは１時間で搾乳できるのは６０頭ほどだったのですが、今は１時間で２００頭以上も搾乳ができるというからスゴい！

でも、儲かる秘密兵器はこれだけじゃない！

柵の中に子牛がたくさんいますが…

おっと！何やら真ん中のマシンが自動で動いて…

それに子牛が吸い付いた！

こちら、「パインランドデーリィ」の秘密哺乳兵器「カーフレール」！

普通は人の手でミルクを一頭一頭にあげていたところを、この真ん中のロボットが子牛に一頭ずつ、ミルクを自動であげてくれるんです！

しかも、どの子牛にどれくらいのミルクの量を飲ませているかも測っているので、飲ませすぎたり飲ませ忘れたりもない！

さらには飲むスピードなどもわかるので、そうした様々なデータで子牛の異常にもすぐに気づくことができるんです。その結果…

松村社長：牛の死亡率も１０％っていうすごく高い死亡率から、１％〜２％っていう多分業界の中でもトップクラスの低い死亡率まで抑えられているので、結果的には儲けに繋がってますね。

でも気になるのは、「パインランドデーリィ」では、どうやってこんなにスゴいマシンを導入できたのか？ということ。

実は松村社長、１０年前は銀行員でした。実家の興部町に戻り、牧場の後を継いでみて驚いたのが…

とにかく全てがアナログで、データをデジタルで管理したり、テクノロジーを生かすといったことがほとんどないということ。「このままじゃダメだ！」ということで、牧場にパソコンを入れエクセルで管理し、世界中の最新酪農マシンを猛リサーチ！他の最新牧場も見学しまくって、結果このハイテク牧場を作るまでになったんです。

そして今この牧場では、似鳥会長も驚いたとんでもない牛乳を開発中だという…。

松村社長：「Ａ２ミルク」という牛乳の生産にチャレンジしています。

Ａ２ミルク？

松村社長：一言で言うとお腹を壊しにくくて、お腹が弱い人でも飲みやすい牛乳です。

松村社長：これが、Ａ２ミルクになります。
スタッフ：見た目は普通の牛乳っぽいんですけど。

スタッフがいただいてみると…

スタッフ：美味しい牛乳です。特に薄いとか全くなく。

こちらの「Ａ２ミルク」、何でお腹を壊しにくいんですか？

松村社長：牛乳の中のタンパク質にβカゼインというものがあって、その中にＡ１っていう型とＡ２っていう型があります。「Ａ２ミルク」は、βカゼインＡ２っていう型のものだけを搾乳した牛乳になります。それがお腹を壊しにくいと言われていて。

社長曰く、牛乳に含まれる「βカゼイン」がＡ２型というものであれば、人間が飲んでもお腹がゴロゴロになりにくいとのこと。そして、Ａ１型かＡ２型かは牛さんによって決まっています。

そこで「パインランドデーリィ」では、牛を全頭調べてＡ１の型の牛とＡ２の型の牛を判別！しっかり分けることで、「Ａ２ミルク」の商品化を目指しているんです！

現在「パインランドデーリィ」の牛は全体の６２％がＡ２型の牛とのことですが、これから生まれてくる牛は全頭Ａ２型の牛が生まれてくる予定。ゆくゆくはＡ２型の牛だけになるので、「パインランドデーリィ」でとれる全ての牛乳が「Ａ２ミルク」になるそうです！

「パインランドデーリィ」は…「Ａ２ミルク」で…がっちり！

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