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ARAKAWA12 2021

2021年もARAKAWA12に出場することになった。
ARAKAWA12とはバイクロアのメインイベントであると私は勝手に思っている。膨大な時間は1日目と2日目の狭間にいれるしかなく、主催者も完全に休みにせずに、よくもまあこんなイベントを考えたものである。キャンプと自転車が大好きすぎて、または1年に1回行われるバイクロアが好きすぎて帰りたくない人向けの特別ボーナスみたいなものだ。内容は夜7時にスタートして12時間真夜中の秋ヶ瀬を走り続け、フィニッシュに最高の朝日をプレゼントされる。

実はFacebook上に記録を載せなかった。またnoteにもこのことは載せなかった。なんとなく書くのをためらっていた。初年度に走って、なぜあんなに疲れたのか、なぜあんなに辛かったのか。その理由を考えて準備をすることによって、翌年に答え合わせをすることができた。なんとなくこういうマニアックな問いと答え合わせをするのがこのARAKAWA12の楽しみであると思う。他の人が見た時にそんなことを経験してもらいたいなあと勝手に思っていた。

前回のイベントで悩ませたのは振動であった。
肩と腰がとてもしんどかった。
頭がゆさぶられ、色々と幻覚を見たような気になった。
寒さで血管が細くなっていくのを感じた
眠くてもあまり寝れなかった。
そもそもスキルがないのに、寒さで手が突っ張って振動吸収できる体でもなかった。

この辛かった感を打ち消すために以下の対策を行った
・シクロクロスバイクは家でお休みしてもらうことにした
・フルサスMTBの投入を行った。理由は芝の凸凹はボディーブローのように蓄積する。暗くなってくると木の根の振動もつらくなってくる。フルサスMTBは全く気にすることなく突入していける。前年はファットバイクが大活躍していた。エアボリュームと低圧は振動にかなり有効そうであった。タイヤの太さと空気圧はかなり重要。
・ライトは明るく長時間持つものにする(Lezyne Macro Drive 1300xxl)これで12時間持つ
・ペースをハイペースにしない。とにかくクルージングをする気持ちで
(ちなみにチームでエントリーしていた方々は、かなりハイペースで走っていた。振動もペダルにパワーをかけていると、サドルに座る事もなく脚でショックを吸収できるという利点がある。今回の対策はソロであるためのもの)
・休憩を減らす。休憩を長くとると体が冷え切ってしまう。

振動吸収対策をおこなったおかげで、長時間休憩の必要がなくなった。
・夜通し走行するので基本は睡眠をとらない(アドレナリン出ている中で、寝ようとする必要なし)
・長時間休むと走行中エネルギーが燃焼した分、体が冷えやすくなるため、短時間の休憩に切り替える。休憩時間は集中力のリセット、エネルギー補給、トイレに使う
・一応休憩ポイントには寒さ対策でいつでも、焚火できるように準備、ただこれは長時間休憩を意味する。
・BANDOKの竹テーブルと、椅子、ランタンを机に準備補給食も並べて置いた。

で、実際の走行感触と結果はどうなったのかというと
フルサスMTBは綺麗にショックをとってくれて、まるで絨毯を走っているような気持ちになるぐらい快適だった。当然木の根を気にする必要なし。秋ヶ瀬の森はアップダウンないし、
フライオーバーも余裕。一定のスピードで走ることが出来た。
スタートして1時間から2時間はグラベルバイクやシクロクロスバイクに思いっきりぶち抜かれたりが、彼らは日付が変わる頃には疲弊してテントに消えて行った。

1時間半で10分程休憩する、ゆっくりペースだったが、トラブルは一切なかった。気がついたらソロで3位でフィニッシュすることができた。バイクロアに参加して初の表彰台で、見事トップキャップをいただく事ができた。昨年肋骨を折って出場できずサポートしてくださったますけんさんは、超人ぷりを発揮して見事優勝。流石としか言いようがなかった。ちなみにますけんさんは、ほぼ休まなかったそうだ。

やった!表彰台にあがった

ということで、前年度の実際に感じた経験をうまく活かして、走ることが出来たと思う。

また次回は?と聞かれたらもっと休憩を減らしてエネルギーの取り方を考えて走っても良かったかなあとも思う。次はいつやるかは不明だ。チームでワイワイやるものいいな。


夕方のバイクロア
夜明けのARAKAWA12 表情が良い
フィニッシュ後ビブと私
夜のARAKAWA12
休憩ポイント
一瞬 暖をとろうとした その後すぐやめた
キャンプサイトは楽しそう
フルサスMTB投入は正解
ビブとフルサスMTB

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