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  • ARAKAWA12

    バイクロアの名物イベントARAKAWA12のまとめ

  • パリーブレストーパリ2023(PBP2023)

    パリーブレストーパリ2023 準備から出走にまとめ

  • おそらく向いていないと思われるMTB

  • よくわからないけれど鍛えているのか?

  • ちょっとした自転車旅

最近の記事

パリーブレストーパリへ出場するために⑦ 体の準備1

PBPは1200㎞もの長い距離を3日程走り続けるイベントだ。普段の生活と違い、サドルにずっと跨ってハンドルにしがみついていることがほとんどである。普段と違うことに体は簡単に悲鳴をあげてしまう。例えば慣れていないと、小さなサドルに座り続ければお尻が痛くなるのにはそんなに時間がかからない。痛ければ当然ながらパワーはロスしてしまう。スタートしてからフィニッシュを迎えるまでしっかりとパフォーマンスを出しつづけるために、体と自転車のチューニングとメンテナンスを怠ってはならない。それとも

    • パリーブレストーパリ出走⑦ ブレスト(BREST)からの折り返し

      BRESTの折り返し地点では、少し長めの休憩をとることを予定していた。ここに来るまでどんな場所か全く分からずにいたが、学校のような建物であり、他の休憩ポイント同様食事するところや、簡易ベッドなどがあった。折り返し地点なので、規模も大きいものと考えていて、ゆっくりとくつろげることを考えていたのだが、思ったよりも大きなものではなかった。 迎えてくれた小俣さんたち(この時の様子はラルートに掲載されている)に挨拶をしたあと、自転車をラックに置き食事をとりに行った。GPSデータの保存

      • パリーブレストーパリ出走⑥ ブレスト(BREST)

        ■明るいうちにBREST(ブレスト)に着くかもしれない 走行計画は平均時速20㎞で組んでいた。現在の時刻は17時54分。予定よりも3時間早くCARHAIX(カレ)を出ようとしていた。パリに来てから慌ててつくった走行計画では、BRESTに深夜1時45分に到着することを目指していた。フランスの夕方は長く21時をすぎないと日は沈まない。ここCARHAIX(カレ)を出発しようとしていた時は、日は傾きつつあるものの、夕方という感覚はまだなかった。CARHAIXからBRESTまでは約90

        • ARAKAWA12 2021

          2021年もARAKAWA12に出場することになった。 ARAKAWA12とはバイクロアのメインイベントであると私は勝手に思っている。膨大な時間は1日目と2日目の狭間にいれるしかなく、主催者も完全に休みにせずに、よくもまあこんなイベントを考えたものである。キャンプと自転車が大好きすぎて、または1年に1回行われるバイクロアが好きすぎて帰りたくない人向けの特別ボーナスみたいなものだ。内容は夜7時にスタートして12時間真夜中の秋ヶ瀬を走り続け、フィニッシュに最高の朝日をプレゼントさ

        パリーブレストーパリへ出場するために⑦ 体の準備1

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        • ARAKAWA12
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        記事

          ARAKAWA12 2020ソロ

          急遽参加が決まったARAKAWA12 冬の寒空の中、秋ヶ瀬の森を12時間走り続けるなんて正気の沙汰とは思えない。当時を振り返ると不安と楽しみとが半分半分。まだ知らない世界をどうやって走ろうか、Facebookにはこんなメモがあった。 ARAKAWA12 予定メモ(2020ソロ) 15時チームラリー終了 16時30分〜18時30分 仮眠zzzz 19時ARAKAWA12スタート 21時ピットイン 補給 ライト交換 充電 23時ピットイン 補給 ライト交換 充電 0時30分ピッ

          ARAKAWA12 2020ソロ

          パリーブレストーパリへ出場するために⑥ 電子機器の準備

          近年のサイクリストにとって、電子デバイスの存在は必要不可欠なものになっている。例えばサイクルコンピュータは走行距離、現在地、スピードなど走行に必要なデータが小さな機械によって表示する事ができ、我々はその内容を見て今の状況を把握する事ができる。サイクルコンピューターを忘れてしまうのは、iPhoneを家に置いてきて1日を過ごすのに似ており、なんとなくその日のサイクリングは不安になってしまう。私はロードバイクを主に乗っているが、サイクルコンピューターをはじめ、出力パワーの分るパワー

          パリーブレストーパリへ出場するために⑥ 電子機器の準備

          パリーブレストーパリ出走⑤ カレ(CARHAIX)

          昼食をしっかりととると、お腹いっぱいで走っている途中で眠くなるだろうから、仮眠を30分ほどとってLOUDEAC(ルデアック)を出発し、SANT-NICOLAS(サンニコラス)に向けて進路をとった。LOUDEAC(ルデアック)はリフレッシュするには素晴らしい場所で、1日中走って汗だらけになったジャージをしっかりと着替えることが出来きた。おかげで身も気持ちもすっかりとして充電されてリフレッシュが出来たので、昼下がりにとてもいい再スタートがきれたと思う(13時15分)。 ■素晴ら

          パリーブレストーパリ出走⑤ カレ(CARHAIX)

          パリーブレストーパリへ出場するために⑤ 補給食の準備

          パリーブレストーパリの1200kmを走るためには 沢山エネルギーを摂取することが必要だ。よく食べてよく飲み、エネルギーを体に蓄えそして脚を動かして消費し、また補充しなくてはならない。そんな繰り返しだ。食事はチェックポイントやエイドポイントで摂るが、問題は3時間~4時間(80㎞程度)ほど走り続けなくてはならないポイント間である。平均時速20㎞~25㎞でアップダウン込みで走っているとどんなにパワーを出力しないように気を使っていてもエネルギーは消費し、当然お腹は空く。コース上にパン

          パリーブレストーパリへ出場するために⑤ 補給食の準備

          パリーブレストーパリ出走④ ルデアック435km地点

          ■朝のBonjyour 最初の朝を迎え、一つ目のチェックポイントであるTINTENIAC(タンテニアック)からスタートをする。高原に来たような朝の涼しさは、コーヒーを飲んで温めてもすぐに冷却されるように感じられた。少し下り基調だったような気がして冷却感は更に増す。リスタートは珍しく数名のグループと共に行った。顔を見ると誰も眠そうな者はおらず、どことなく明るい表情をしていた。冷たい空気のせいか少し鼻が赤い方もいた。「君はどこから来た?」「明るくなったね」などと簡単な英語を交わし

          パリーブレストーパリ出走④ ルデアック435km地点

          パリーブレストーパリ出走③ タンテニアック354㎞地点

          ■フランスの水道水は美味しかったが フランスでは水道水のお水がとても美味しかった。海外の水道水は飲むとお腹壊すと若いころ言われていたが、最近は少し事情が変わってきているようだ。こっちでロードレーサーとして頑張っている福田君から「水に困ったら普通に蛇口ひねったら美味しいお水が飲めますよ」と聞いて、パリの公園で試したら美味しかったし、ホテルの洗面所のお水も美味しかった。まるでエビアンのようで。とっても安心していたしPBPの最中にチェックポイントなどで普通に蛇口をひねって飲む水はと

          パリーブレストーパリ出走③ タンテニアック354㎞地点

          パリーブレストーパリ2023

          PBPの振り返りをしていますが、色々と書いていると長くなってしまうため ここにまとめる事にしました。 <PBP準備編> パリーブレストーパリへ出場するために① 出場のきっかけ パリ―ブレストーパリへ出場するために② パリ―ブレストーパリって何? パリ―ブレストーパリへ出場するために③ 機材の準備1 パリーブレストーパリへ出場するために④ 機材の準備2 パリーブレストーパリへ出場するために⑤  補給食の準備 パリーブレストーパリへ出場するために⑥ 電子機器の準備 パリーブレス

          パリーブレストーパリ2023

          パリーブレストーパリへ出場するために④ 機材の準備その2

          PBPはこの自転車でと決めてから出走までの機材仕様を決めるお話 ブリヂストンGN-2000に決めたのは2022年春頃。この自転車がどうなのか実際に乗りながら仕様を決めていく。私はどうも気持ちが行ったり来たりするので、せっかくこれだと決めた機材も乗り手が、あれにしようかこれにしようか迷っていくことがあった。フランスまで連れて行ってくれるか、さぞかし不安になっただろう。フレームの方は若干のバネ感があってダンシングは気持ちいい。素直でクセもなく踏んだ力を受け止めてくれるようなしっ

          パリーブレストーパリへ出場するために④ 機材の準備その2

          パリーブレストーパリ出走② ヴィレンヌ200㎞地点

          モルターニュ・オ・ペルシュを出たのは日が21時少し前陽も陰ってきた頃だった。リスタートのタイミングは自由だ。自分のタイミングで決めればよい。PBPとは全てをセルフマネジメントで考えなくてはならない。 80㎞先のVILLAINES(ヴィレンヌ CONTROL POINT)までのお水をしっかりと補給し走りはじめる。まだ120㎞ 1割程度しか走っていない。あんなに暑かった気温は、太陽が沈み始めると共に涼しくなってきた。ここはフランス蒸し暑い日本とはやはり違う。においも本格的に田園

          パリーブレストーパリ出走② ヴィレンヌ200㎞地点

          パリーブレストーパリ2023出走①

          パリブレストパリのスタートは夕方 この伝統的なイベントにはパリと名前はつくが、パリから電車で南西へ40分ランブイエという郊外の街からスタートする。 スタートの会場はランブイエ城の広い広い公園からスタートする。受付はこの公園内の別の所にあり、そこへ行くだけでもスタート地点から徒歩20分ぐらいかかる。フランスはもちろんのこと、ヨーロッパ中から参加者が集まっており、キャンピングカーがそこら辺中に置いてあり家族でリラックスしている様子が伺えた。 フランスは北海道の稚内より高い緯

          パリーブレストーパリ2023出走①

          パリーブレストーパリへ出場するために③ 機材の準備

          ポッドキャストラジオ(RADIO RUEDA)の姫井さん回を聴いてパリ―ブレストーパリ出場のために準備を始めることにした。このイベントを走るために「スチールフレーム、泥除け」をテーマに機材を準備するお話 2022年に最初のブルベに出た時はグラファイトデザインのWROCCAで走っていて、その前には「思い立って日本海の夕陽をみようライド」でスペシャライズドROUBAIXで走っていた。どちらも快適で不自由さがなく、すごく走りやすいフレームだった。ただあの話を聴いてどこかでスチール

          パリーブレストーパリへ出場するために③ 機材の準備

          パリーブレストーパリへ出場するために② パリーブレストーパリって何

          私が出場予定のパリーブレストーパリってそもそもどんなイベントなのか、私が理解している範囲で説明してみる。 パリーブレストーパリはその名の通り、フランスのパリ近郊からスタートする。地図上ではほぼ真っすぐ海へと向かい、ブレストという街まで行き同じ出発地まで帰ってくるという超ロングライドイベントである。走行距離は片道600㎞往復で1200の距離である。分かりやすく言うと東京から姫路までの往復や東京から福岡までの距離と近い。それを制限時間80時間~90時間で走る(80時間~90時間

          パリーブレストーパリへ出場するために② パリーブレストーパリって何