みちづれの猫
ねことの短編の物語が七話収まった本。
゛ねこは、よき話し相手。一日の出来事を報告する。どうでもいいことを話し続ける。゛
゛気まぐれで何を考えているのかわからない生き物と思っていたけれどこれほどに人の気持ちを読むとは。気持ちが不安定になるとふっと膝に乗って来たりする。いてくれるだけで、何だか守られているような気がする。゛
というくだりを読んでいて、ねこは喪失と離別の中にいる人をそっと回復へと連れていく。
みちづれにはそういう意味があるのではと感じた一冊でした。
雪遊びをしにベランダに飛び出てすぐに戻って来て暖を取っていた2013年頃の写真が出て来た。
思い出すと今でも鼻の奥がジーンと来る
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