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次期芸能界のドンと目される瀧藤雅朝氏(ジャパン・ミュージックエンターテインメント社長)

私は2021年6月25日に音事協の新役員人事が発表されたことを同年7月22日に知りました。新会長は瀧藤雅朝氏(ジャパン・ミュージックエンターテインメント代表取締役社長)です。以前、この人について星野陽平氏が「次期芸能界のドン候補」とツイートしていたのですが、当時、全く聞いたことが無い名前である上に陰謀論的物言いの多い星野陽平氏がツイートしているのが引っかかって聞き流していました。しかし、嘘では無かったので驚きました。

瀧藤雅朝氏の経歴は以下のサイトに詳しく書かれています。

瀧藤雅朝(日本音楽事業者協会 会長)

一般社団法人日本音楽事業者協会
会長 瀧藤雅朝

<経歴> 
1981年(昭和56年)10月~ 株式会社アンクル・エフ入社
1998年(平成10年)7月~ 株式会社エム・ティ・エムプロダクションに社名変更 代表取締役
2002年(平成14年)4月~ 株式会社ジャパン・ミュージックエンターテインメントに社名変更 代表取締役
現在に至る

<音事協での経歴> 
2013年(平成25年)6月~ 放送委員会担当理事
2015年(平成27年)6月~ 映像知的財産委員会担当理事
2017年(平成29年)6月~ 音楽文化保護育成委員会担当理事
2021年(令和3年)6月~ 会長就任
現在に至る

<そのほか>
芸団協CPRA 権利者団体会議 議長
一般社団法人映像コンテンツ権利処理機構 理事長

「1981年(昭和56年)10月~ 株式会社アンクル・エフ入社」とありますが、アンクル・エフとはジャパン・ミュージックエンターテインメント(以下、JMEと略す)の旧称です。1981年の入社ですので、少なくとも2023年時点で60歳以上であることは間違いありません。JMEについては以下のウィキペディアの項目をご参照下さい。あと、JMEの公式サイトのリンクを貼っておきます。

「渡辺プロダクションの元マネージャーであった藤岡隆が1980年6月にアンクル・エフとして設立した芸能事務所である。元々はラッツ&スターのマネージメント事務所だった。ただし、ラッツ&スターは活動休止後は鈴木雅之、田代まさし、桑野信義を除いて事務所を離れており、2001年に田代は自身の不祥事で解雇された為、現在ラッツ&スターのメンバーで所属しているのは鈴木と桑野だけである。」と書いてあります。藤岡隆氏は現在、JMEの代表取締役会長を務めています。

JMEは人気タレントはそこそこいても従業員数およそ30人、タレント数およそ70人とそんなに規模の大きい事務所ではありませんし、瀧藤雅朝氏は創業者でもありません。なのに瀧藤雅朝氏は何故次期芸能界のドン候補と目されるほどの力を得るに到ったのだろうかと疑問に思って調べました。

「闇社会とのつながり断ち切れぬ芸能界、次の“ドン”は誰だ!?『増補新版芸能人はなぜ干されるのか?』」(『日刊サイゾー』2016年10月03日12:00)

――ほかに「芸能界のドン」の候補はいないのでしょうか?

星野 谷口氏以外で有力なのが、ジャパン・ミュージックエンターテインメント(JME)の瀧藤雅朝社長でしょう。JMEグループは、鈴木杏樹や篠原涼子、谷原章介、ユースケ・サンタマリアなどが所属する大手で、最近は元フジテレビアナウンサーの加藤綾子が入って、業界での注目度が急速に高まっているそうです。

 瀧藤社長はバーニングとも良好な関係を保ってきていますが、必ずしもバーニング系というわけでもなく、全方位外交だそうです。瀧藤社長の強みは実力者でありながら、谷口氏と違ってこれまでほとんど名前が取り沙汰されたことがないことでしょう。それでいて出身地の名古屋の有力組織とのパイプが太いともいわれ、恐れられているという側面もあります。

「元歌舞伎役者とのラブホ不倫発覚でレギュラー番組降板…それでも鈴木杏樹の将来が安泰な理由」(『実話BUNKAタブー』2020年4月号)

 朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)を卒業して以来、すっかりメディア露出の減った鈴木杏樹(50)。これまで一切スキャンダルのなかった彼女に、まさかの“文春砲”が放たれた。梨園出身俳優との違瀬は、一見すると微笑ましい光景だ。ただひとつ、男が妻帯者だということを除いては――。 (取材・文/フリージャーナリスト 大山糺)

 『週刊文春』が杏樹のラブホ不倫を報じたのは2月6日のこと。発売前日の昼過ぎ、同誌の早刷りが芸能メディアの間で出回り始めたが、時を同じくして、スポーツ紙芸能担当記者たちの携帯電話には、杏樹が所属する『ジャパンミュージックエンターテインメント(JME)』に近い人物から、相次いで連絡が入った。「杏樹の件で、文春の早刷りを見たと思うんだけど。あれについては紙面で扱わないでほしい。これはスポーツ紙全社に強く要請しているから、抜け駆けは許されないよ。テレビも横一線だからさ」。そう言われ、芸能事務所の御用メディアであるスポーツ紙は首肯せざるを得なかったという。翌日、文春の発売日にはスポーツ紙に“鈴木杏樹”の文字は無く、普段は不倫記事に飛びつくワイドショーも押し並べて完全スルーと相成ったのだ。「先立って文春が1月中旬に報じた東出昌大と杏の不倫騒動については、3週間経っても連日、ワイドショーで繰り返し放送されています。彼の場合は、双方の事務所が不倫の事実を認めたということで、早々に一斉解禁になったわけですが、内容だけ見れば、1990年代を代表する清楚系女優である杏樹の不倫のほうが衝撃的でしょう。でも、そんな話題性のあるスキャンダルにも拘らず、発売当日に一切メディアが報じないという不気味な状況が作り出されたのです。その背後で蠢いていたのは、“次期芸能界のドン”と目されている芸能幹部でした」(スポーツ紙芸能担当記者)。その知られざる内幕を明かす前に、今回の文春砲を振り返ってみよう。

 文春によると、杏樹が既婚者の元歌舞伎俳優・喜多村緑郎(51)と深い仲になったのは、昨年末のこと。きっかけは、昨年10月に京都南座で約1ヵ月間公演された女優・藤山直美の『喜劇道頓堀ものがたり』だ。彼らは共演者同士として知り合い、打ち上げを通じて意気投合し、人知れず逢瀬を重ねたという。だが、喜多村は元宝塚宙組トップスター・貴城けい(45)という妻がいる身だった。文春は今年1月14日夜、2人が千葉市内のイタリアンレストランで食事をとる姿を目撃。その後、杏樹の運転する高級外車で東京都内に戻った後らは、其々場宅したものの、別々に東京都中央区内のビジネスホテルに再度集合。各々チェックインを済ませ、同じ部屋で一夜を共にしたという。「更に驚くのは1月30日の出来事でした。杏樹の車で再度千葉県内までやって来た2人は、コンビニでハイボールや軽食等を買い込むと、海辺で人目も憚らずピクニックを始めたというのです。次第に酒が回った喜多村は、杏樹を背後から抱き寄せ、キスを繰り返した。更に1時間半後、たまらなくなったのか、2人は杏樹の運転する車に乗り込むと、1㎞にも満たない距離にあるラブホテル・Sに吸い込まれていったというのです」(週刊誌記者)。大阪府箕面市に生まれた杏樹は、神戸市のインターナショナルスクールに通っていた17歳の時にスカウトされ、ロンドンの音楽学校に留学。その後、イギリスで歌手デビューしたものの、1991年に日本に逆輸入され、同年女優デビューを果たした。そんな彼女が結婚したのは1998年6月のこと。相手は、同年1月に彼女が腸閉塞を患った際の手術を担当した駿河台日本大学病院外科部長の山形基夫氏だった。「でも、彼女の幸せは長く続きませんでした。山形氏は内臓の病を患っており、結婚15年にして死別してしまったのです。それ以降、“薄幸の未亡人”というイメージが定着した。それはドラマ等の役柄で遺憾なく発揮されましたが、家族団欒のCM等には起用されなくなりました。近年はテレビ出演を自粛し、舞台を中心に出演。ギャラは端役でも、主役級の金額を貰っていました」(杏樹を知る芸能関係者)。

 俳優の水谷豊主演のテレビドラマ『相棒』(テレビ朝日系)で小料理屋『花の里』の女将役を好演してきたが、50歳を過ぎた杏樹は女将宛らの雰囲気で、共演者を籠絡することでも知られていたようだ。「夏場の私服が滅茶苦茶エロいんです。いつもスニーカーにぴったりとした黒系のパンツを合わせ、ジム帰りのギャルのようなファッションをしていた。体のラインが浮き彫りになるので、男性スタッフは隙さえあればガン見していましたよ(笑)」(ドラマ関係者)。そんな杏樹が不倫愛に溺れたのが、同世代の無名俳優である喜多村だったのだ。喜多村の略歴について、舞台関係者が解説する。「彼が母の勧めで歌舞伎の養成所に入所したのは17歳の時。1988年に19歳で初舞台を経験しましたが、当初は女形を志望していました。2011年に二代目市川月乃助を襲名。その後、劇団新派に移籍し、二代目喜多村緑郎を襲名したのは2016年のことです。彼の性格を一言でいえば“ヒモ体質”ですね」。元タカラジェンヌである妻と結婚したのは2013年のこと。500人を超える結婚披露宴の招待客の中には、市川猿翁、香川照之、藤山直美等大物役者の姿があった。「貴城さんと結婚した当初には“格差婚”と言われていましたし、彼は格上の女優に取り入るのが非常に上手い。今回、杏樹に目をつけたのも、『彼女といれば一生食いっぱぐれない』という頭があったからでしょう」(同)。50歳を過ぎ、薹が立ったとはいえ、1990年代に最も輝いていた女優である杏樹は、JMEにとっては大功労者だった。目下、初めてスキャンダルに見舞われた彼女を守る為、芸能界の大物たちが一肌脱いだという。

JMEの瀧藤雅朝社長ですよ。彼は杏樹で一発当ててから、篠原涼子、谷原章介、ユースケ・サンタマリア等を育て上げた業界の実力者であり、所謂芸能ムラである音事協(※日本音楽事業者協会)の理事になってからは、一気に発言力がアップしました。最近はフリーランスになった元フジテレビアナウンサーの加藤綾子を所属させ、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです」(前出のスポーツ紙芸能担当記者)。瀧藤社長は今回、音事協の理事会に掛け合ったという。その舞台裏について、芸能関係者が明かす。「瀧藤社長の意を受けた芸能界の実力者たちが、一斉にスポーツ紙やワイドショーの担当記者に電話を入れたんですよ。彼らにしてみれば、実力者たちに言われれば従わざるを得ないのです。その結果、新聞やテレビは一切報じることができませんでした。ところが、予想外の出来事が起こったのです。インターネット上で杏樹のラブホ不倫の話題がバズりまくったんです。ワイドショーの制作サイドからは、『流石に黙殺するのは不自然過ぎる』という声が上がった。そこで、メディア各社が音事協に問い合わたところ、『後ほどリリースを出す。明日1日だけは報じていいけど、土日を挟んで翌週までは引き伸ばさないでほしい』という返答でした」。杏樹と喜多村がメディア向けにコメントを発表したのは、文春の発売日の夕方5時のことである。杏樹は次のような文面で、不倫関係を認めたのだ。「今年に入って、お相手から独り身になるつもりでいるというお話があり、お付き合いを意識するようになりました。しかし、まだお別れが成立していない現状、今回の軽率な行動を真摯に反省し、今後皆様に御迷惑をおかけすることのないよう慎みます」。その一方で、喜多村は「鈴木杏樹さんとわたくしに関して報道されている内容は事実です」と認めた上で、こう綴った。「今回の出来事は全てわたくしの責任です。今後は、もう一度一から自分を深く見つめ直します。本当に申し訳ございませんでした」。前出の芸能関係者が、2人のコメントの真意を語る。「文春の記事が掲載されてから、喜多村の事務所は彼自身から聞き取りを行ない、事の真相を知って震え上がったといいます。喜多村は『妻とは離婚するから交際しよう』という不倫男の常套句を囁き、杏樹をラブホに連れていき、傷物にしたわけです。JMEは、往年の名女優に不倫というレッテルを貼らせた喜多村に対し、怒り心頭。引退勧告をする寸前の事態まで話が拗れましたが、結局、コメントでも『全てわたくしの責任です』という文言を盛り込むことで落ち着いたのです」。

 そんな中、杏樹がレギュラー出演していたラジオ番組『鈴木杏樹のいってらっしゃい』(ニッポン放送)の対応は素早かった。文春の発売日の2月6日に降板を発表。また、水曜パーソナリティーを務めている同局の『オールナイトニッポンMUSIC10』も、同様の対応を取るとされている。「一番の被害者は、喜多村の妻である貴城さんですよ。彼女は、文春の記事では喜多村の不倫について『一切知らなかった』と語っていますが、実は親しい関係者には“疑惑”について相談をしていたといいます。今後、双方が不倫関係を認めたということを根拠に、彼女は杏樹に対し、不貞行為による損害賠償請求をする可能性が高いでしょう。近い将来、戦いの場は司法に移されるわけです」(喜多村の知人)。今後、杏樹と喜多村の芸能活動に制限はかかるのか。テレビ局関係者が彼らの行く末を占う。「元々、歌舞伎俳優の喜多村は松竹に所属し、劇団新派のメンバー。彼はその中でも中核の存在ですが、上位のメンバーと折り合いが悪く、今回のことをよく思われていないといいます。それどころか、『文春の情報源はその筋ではないか』と言われているのです」。更に苦難の道が続くという。「文字通り、出会いの舞台となった道頓堀ものがたりの座長である藤山直美は、共演者同士の恋愛がご法度。その為、喜多村は二度と彼女の舞台に呼ばれることはないでしょう」(同)。今後、喜多村は仕事を干され、ジリ貧状態に陥った末に、妻から離婚訴訟を起こされれば、貯蓄の殆どを失う可能性が高い。一方、杏樹の芸能生命は途絶えてしまうのか。「実際、彼女は周囲に『好きな仕事だけして生きていきたい』と語っているように、舞台の仕事をメインに据え、テレビやCM等の仕事を断ってきたんですよ。その背景にあるのが、彼女の資金力です」(同)。現在、彼女が居住しているのは、約20年前に亡き夫と杏樹の2人の名義で購入した、140㎡を超える高層マンションの一室。夫が遺した遺産は数千万円を下らず、更に死亡時に杏樹に支払われた保険金が1億円以上あると言われている。「彼女は現在、CM出演はゼロ。その為、今回の不祥事でスポンサーから請求される違約金は皆無。一時的に仕事を干されようと、痛くも痒くもないという状態なのです」(同)。芸能ムラに守られた杏樹の今後について、彼女に近い芸能事務所幹部が青写真を描く。「何れ彼女は、小泉今日子のように自分で企画、演出、脚本等を手掛けるプロデューサー業に就きたいと語っていました。今回の不祥事を上手く乗り切ることができれば、唯一無二の存在として安泰の地位を築くでしょう。弱小事務所に所属する東出が完膚なきまでに叩きのめされたのに対し、瀧藤社長の後ろ盾がある杏樹は守られているということです」。杏樹に降って湧いた不倫騒動は、権力が物を言う芸能界の縮図を浮き彫りにしたのである。

※上掲の記事は以下のブログの記事を引用致しました。本誌は未確認です。

「"2大ドン"の和解が票を決めた 新・音事協会長をめぐる思惑」(『サイゾー』2021年7・8月合併号 pp.60-63)

(前略)

 そうした中、6月8日に前述の通り、芸能村における権力闘争の最たる例ともいえるイベントが開催されたという。
「音事協の新役員を選ぶ選挙が行われ、篠原涼子さんや谷原章介さん、加藤綾子アナなどが所属するジャパン・ミュージックエンターテインメントの瀧藤雅朝社長が新たな会長(理事長)に選出されました」(大手芸能事務所マネージャー)

(中略)

「結果、約8年ぶりに会長選挙が行われたのですが、今回の選挙は理事を務める瀧藤さんと常任理事を務める渡辺プロダクションの渡辺ミキさんの一騎打ちの様相を呈しました。その結果、瀧藤さんが8代目会長に決定したのです」
 今回の会長選挙は音事協の第56回定時総会での任期満了に伴う役員の選任、ならびに臨時理事会という形で開催され、会員(=加盟する芸能プロダクション)による投票で雌雄が決せられたが、当然のことながら音事協の会長ともなれば芸能界内外に絶大な影響力を誇るとあって、毎年水面下で芸能界の重鎮たちによる激しい綱引きが行われるとか。そして今回もその例に漏れず、「近年の音事協の会長選挙においては"芸能界の2大ドン"である田邊さんと周防さんが大きな影響力を発揮してしました。先々代の6代目会長の尾木さんの就任は"周防人事"、先代の7代目会長の堀さんは"田邊人事"といわれています。そうした中、今回は周防さんに近いとされる瀧藤さんが会長に選任されたのです」(同)という。
 敗れた渡辺ミキ氏はかつて"ナベプロ帝国"を築き、音事協の生みの親とされる2代目会長の渡辺晋氏の長女ということもあり、かねて会長職を望んでいたという。そこで今回満を持して出馬したものの、会長選挙戦においては思わぬ"誤算"もあったようだ。
「某IT企業上場株の一件での、田邊さんと周防さんの数年に渡る対立は業界内にも広く浸透しており、当然、ミキさんの耳にも入っていたようです。ですが、その一方でなぜか2人のドンが最近矛を収めたという"追加情報"まではキャッチしていなかったそう。いまだに2人が激しくやり合っていると思っていたようで、周防さんがバックアップする瀧藤さんの対抗馬である自分に"田邊派"の票が多数集まると考えた結果、票読みを誤ったといわれています。瀧藤さんは確かに生粋の"周防派"ではありますが、社交性の高さもあり田邊さんともそこまで関係は悪くないんです。仮に抗争状態であればミキさんの予想通り、田邊さんも周防さん憎しで瀧藤さんの対抗馬であるミキさんを全面的にバックアップしたかもしれませんが、和解した今となってはそこまで周防さん潰しに力を入れる必要を感じなかったのではないでしょうか。」(同)

(中略)

 いずれにせよ、雌雄は決したわけだが、今回の音事協の会長選挙が今後、芸能界、音楽業界に及ぼす影響は大きそうだ。
今のトップである瀧藤社長は"周防派"ではありますが、そもそもジャパン・ミュージックエンターテインメントの前身のアンクル・エフはナベプロの元マネージャーが設立した会社ですし、ミキさんからすれば忸怩たる思いがあるでしょう。怒ったミキさん(ナベプロ)が音事協と距離を置くのではないかという噂も流れているんです」(同)

(後略)

これらの記事を見ると、元々はラッツ&スターの個人事務所的な存在だったJME(旧アンクル・エフ)が1990年代以降に鈴木杏樹や篠原涼子、ユースケ・サンタマリア、谷原章介らを輩出して大きくなり、その立役者が瀧藤雅朝氏であることが分かります。2013年に音事協の理事になってからは発言力がアップして飛ぶ鳥を落とす勢いで、2021年6月8日に行われた音事協会長選挙で渡辺ミキ氏(ワタナベエンターテインメント社長)を制して音事協の会長に選ばれました。

瀧藤雅朝氏はバーニングプロダクション社長の周防郁雄氏に近いものの、JME自体がバーニング系の事務所という訳ではなく全方位外交であることが分かります。また、星野陽平氏によると「出身地の名古屋の有力組織とのパイプが太い」とのことですが、この有力組織はおそらく弘道会(山口組系)と思われます。

近年のネット上の芸能記事を見回すと、瀧藤雅朝氏以外に次期芸能界のドン候補と目される芸能プロモーターは見当たらないので、周防郁雄、田邊昭知両氏亡き後の芸能界のドンは瀧藤雅朝氏で決まりでしょう。

瀧藤雅朝氏が音事協会長に選ばれて以降の瀧藤雅朝氏及びJMEに関するネット記事を幾つか紹介致します。

「篠原涼子「不倫疑惑報道」を大手メディアがスルーでノーダメージか」(『FRIDAY DIGITAL』2021年08月12日)

そんな篠原の不倫疑惑だが、テレビやスポーツ紙などでは報じられていない。これは一体なぜなのか…。

「まず文春でも2ショットなどを撮っていないので、他媒体は裏が取れていないということ。しかし事務所の影響力も多いでしょうね。離婚は報じたとしても、『不倫疑惑』が報じられたことには触れなかった。篠原さんはドラマでも高視聴率をたたき出す人気女優ですし、大手マスコミは今後の付き合いを考えるとうかつに不倫報道に乗っかることはできないと思いますよ」(テレビ局関係者)

「「芸能界のドン」への配慮も? NHK「紅白歌合戦」出場者に見る最新「業界勢力図」と「卒紅白」のうねり」(『デイリー新潮』2022年11月19日)

一方の篠原さんの出場には“なぜ?”の声が多く上がっていますが、業界内では所属事務所の“ご威光”の影響が囁かれている。篠原さんは芸能プロダクションの業界団体である日本音楽事業者協会(音事協)会長の瀧藤雅朝氏が社長を務める事務所に所属し、テレビ局に睨みを利かす“業界のドン”に配慮した人選と話す関係者もいます

「篠原涼子の紅白出場にチラつく“組織”の影…歌手活動から遠ざかっていたのにナゼ?」(『日刊ゲンダイDIGITAL』2022/11/24 06:00)

「今年、19年ぶりに配信で新曲をリリースして歌手活動を再開しましたが、あまり話題にはならなかったため、今回の紅白出場には驚きました。篠原の出場は、音事協の会長が社長を務める芸能プロダクションに所属していることも関係していると言われています。

(中略)

音事協とは、芸能プロダクションの業界団体『日本音楽事業者協会』である。そのトップを務める人物の事務所には人気タレントが多数所属している。

「巷ではジャニーズ事務所などがテレビ業界で強いとされていますが、そのプロダクションはいま最も影響力のある中の1つです。谷原章介がフジテレビ系『めざまし8』、石井亮次がTBS系『ゴゴスマ』という帯番組を持っており、9月までは加藤綾子がフジ系の『Live News it!』を担当していた。1年半のあいだ、フジの午前と夕方は同じ事務所のタレントが週5で出ていたんです。通常、1つのプロダクションが同じ局で帯番組のキャスターを2つ以上持つことはないので、業界内で話題になっていました。事務所は加藤の降板を見越して、谷原を売り込んだと聞いています」(芸能プロダクション関係者)

 タレントによって金額が異なるとはいえ、帯番組のメインのギャラは莫大だ。その役を任せられる人材がいるかどうかは、事務所の経営に大きく関わってくる。

「局アナだった石井や加藤を獲得し、谷原を育てた力量のあるプロダクションです。谷原はNHK『うたコン』の司会も務めています。NHKはその貢献度も配慮して、篠原の出場を決めた節がある。NHKは選考基準を『今年の活躍』『世論の支持』『番組の企画にふさわしいか』と発表していました。建前上はそうなんでしょうけど、事務所のNHKへの貢献度も皆無ではないと思います」(前出の芸能プロダクション関係者)

 業界内では、いずれ谷原が紅白の司会をするのではないかという説も飛び交っている。

「数年前から噂はありますよ。NHKで『SONGS』を担当している大泉洋が3年連続で白組司会になりましたが、来年あたり谷原が抜擢されてもおかしくない。2010年から2014年まで嵐が5年連続で司会をしましたが、アナウンサーは別として、タレントではかなり長かった。今年の視聴率や評判にもよるでしょうけど、来年の白組司会は大泉から谷原に代わるかもしれないですね」(前出のベテラン芸能記者)

「司会・大泉洋のギャラはいくら? 知られざる「紅白歌合戦」のウラ側を明かそう」(『現代ビジネス』2022.12.27)

そして、事務所の「政治力」という点で注目が集まったのが、篠原涼子と鈴木雅之の選出だ。

「2人が所属するジャパン・ミュージックエンターテインメント(JME)の社長である瀧藤雅朝氏は、日本音楽事業者協会(音事協)の会長を務めています。特筆すべき選出理由が見当たらない2人が出場するのは、NHKが『業界のドン』に配慮したからではないでしょうか。また、『うたコン』の司会を放送開始から務める谷原章介はJME所属。事務所の『政治力』と『貢献度』の合わせ技で、'23年の紅白司会になる可能性は非常に高いです」(前出・大手スポーツ紙デスク)

「ジャニーズ“ゼロ”の『紅白歌合戦』でも…かわりにNHKが”気にかける”「意外なプロダクション」」(『FRIDAY DIGITAL』2023年10月19日)

アミューズや吉本興業などの大手事務所の影で、ここにきて最も勢いのある事務所のひとつといえば、ジャパン・ミュージックエンターテインメントというのが、業界人の一致した見方だ。

「’20年にデビュー40周年だった鈴木雅之さんがソロで24年ぶりに紅白に出ましたが、昨年まで3年連続出場は、さすがの一言でしょう。また、昨年は篠原涼子さんが28年ぶりに出演し、前年の離婚でのマイナスイメージを見事、払拭しました。

同事務所の社長は現在、業界団体である音楽事業者協会の会長を務めています。年配者が多い芸能プロダクションにあって、新たな“ドン”なんていう声も聞こえてきますね」(前出・スポーツ紙記者)

ちなみに、所属する谷原章介は、NHK『うたコン』の司会を務めている。来年あたりは紅白の司会なんて声も聞こえてきそうだが……。

【補足】瀧藤雅朝氏はエイジアプロモーションという芸能事務所の社長も兼任しています。ここは2018年9月5日に村山俊彦・前社長が知人の40代の会社役員を恐喝して逮捕された結果、瀧藤雅朝氏が兼任することになりました。

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