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八丈航路で海鳥を見よう!

この記事は、初めて八丈航路で海鳥を見る方に向けた記事です。八丈航路を既に経験している方はブラウザバックをおすすめします。長文になりますが、写真や笑い(少し)も含めたつもりなので最後までお付き合いください。

1.航路の日付を決める。
見たい海鳥によってシーズンを決め、それから天気予報や風向きなどと相談して決めるのがいいでしょう。(アホウドリ3種の場合2月中旬〜3月下旬。コアホウが多いのは2月中旬。アホウドリが多いのは3月下旬。)

アホウドリ

海の上は天気が変わりやすく、10日前の天気などはあまり役に立ちません。出発予定日をある程度抑えておいて、その数日前に天気予報や風向きをチェックするのがよいでしょう。2等室が埋まることは、滅多にないと思うので、当日決めるのも賢いかと思います。(僕は初めてのとき、天気予報を見て当日決断しました。)八丈航路は1日だけ休みが取れれば、弾丸航路が可能なので、毎週金曜日や土曜日(学生の方は祝日やその他授業がない日)の夜に出発する形になります。天気予報、風向きともにGPV気象予報、Windyはよく当たります。
アホウドリ目的に八丈航路に乗る方は、基本的に風・波共に穏やかで晴れの日を強くオススメします。

オーストンウミツバメ(雨だとかなり厳しい)

インターネット予約は20%引き(当日でも出航の1時間前くらいならたぶん購入可能)、学生割引は20%引き(当日竹芝桟橋で購入が可能)。その他、もう少し割り引かれるものがありますが、グレーなのでここでは明記しません。(お金がない学生には勧めたい手ではありますが。)
復路は2等室で十分ですが、少しお金に余裕のある方やお疲れの方は、往路だけでも特2等室でいいかもしれません。(正直ここで+5000円払うなら、現地で金を落とすほうがいいと思います。個人的に。)
僕は初めてが2等室で、これからも2等室だと思うので感想を言っておくと、相部屋でなければ最高です。その部屋を独り占めできます。寝返りし放題です。相部屋でも隣り合う人はほぼいないので、リラックスできます。ただ船の振動は直にくるので、さすがにあまり寝付けませんでした。一泊二日なのでそれくらい仕方ないですね〜、お金が浮くなら。酔い止めを飲めば、酔うことはないかと思います。(航路の数日前、ジョイポリスという遊園地のアトラクションで結構酔った男でも平気でした笑)

2.出発の準備をする。
日付を決めたら、早めに準備をしておきましょう。当日は21:45に竹芝桟橋に着くことを目安に、早め早めに行動します。慣れてくると22:00着でも問題ありません。仕事終わりや学校終わりに直行する方もいるようなので、その場合は当日の荷物も考慮しましょう。まあ、所詮1泊なのでそこまで気合を入れなくても良いかと思います。

出発の前に、航路関係の本(BIRDER 2020年3月、海鳥ハンドブック)やYouTubeで海鳥の飛翔を見て予習しましょう。アホウドリのダイナミックソアリングは、実際に見ると感動するし、めちゃめちゃ分かりやすいです。

アホウドリ

以下に僕が初めての航路に持っていったものを書き記します。
①大リュック
財布(→ロッカーへ)
酔い止め(アネロンキャップ←おすすめです)
カメラ、レンズ(自作レインカバーを付けた。)
双眼鏡(水洗いできるやつが理想)
歯ブラシ
充電器(コンセントは部屋に2つ。相部屋なら分け合って。)
ホットアイマスク(コンビニで一個単位で買える。遠征が多い方は充電式買おう。)
耳栓(ワイヤレスイヤホンで代用可)
タオル

②◎デッキに持っていく防水の袋(コンサートの物販でもらえるやつオススメ。)
軽食(パン、カロリーメイト、カフェイン入りゼリーは特にオススメ。)
ガム
海鳥ハンドブック
水分(学生はペットボトル多めに持っていって船内の冷水機使おう!無料だよ!)
携帯電話
モバイルバッテリー
大きいS字フック
ティッシュ
ビニール袋
タオル
マイクロファイバー(潮を被った双眼鏡を拭くため。)

余裕があれば折りたたみイス。

格好はウインドブレーカーが必須。家を出て少し暑いくらいがちょうどいい。暑い分には抜けばいいから厚着してこー。
最近折りたたみイスあったほうが楽かもと思ってきた。
三脚はいらないと思います。単焦点レンズなら必要かも。

デッキに出る際は、手すりや柵にS字フックをつけ、そこに防水の袋をぶら下げる。さすがに重みで飛んでいかない。

オオミズナギドリ

3.当日の流れ当日は竹芝桟橋に21:30には着くのが理想です。22:00に着いても、間に合うっちゃ間に合いますが慣れないうちは早め早めに。竹芝桟橋に着いたら、八丈島行の列に並びます。(※学割の方は、学生証明を書いてから並びましょう。僕は初めて行ったとき学生証明を書くのを忘れていて、後ろの方に無理を言って、再度割り込みをさせてもらうことになりました。)神津島行のフェリーが出発したら、神津島行の列でも手続きしてくれるので、人が多くても安心してください。ここで購入する乗船券は、往路のみです。(僕が初めて乗ったときはこのシステムに戸惑ったので、一応書いておきます。)支払いを済ませ(インターネットで予約された方は、支払いなし)、乗船券を受け取ったら、右の半券に情報を書きます。乗るときの人数と降りるときの人数が合致するかどうかをチェックするのにも大切なことです。それを書き終わったら、大体22:00過ぎでしょうか。トイレで酔い止めを飲んで、アナウンスまで待ちましょう。

アナウンスがあったら、出航口へ向かいます。橘丸の写真をパチリすると思い出に残ります。かっこいい船ですよね♪

船内に入り、地図を見て自分の部屋に荷物を置きましょう。(おそらく船員さん教えてくれるけど。)ここからは2等室の体で話を進めます。枕の上にロッカーがあるので、貴重品はそこに入れましょう。僕は初めてのときに20代後半くらいの夫婦と相部屋だったんですが、自らの目的(海鳥を見るので、朝早く出ます!等)や自己紹介(初めての航路なのでご迷惑おかけするかもです^^;等)をして、壁を少しでもなくしました。仮にも一晩同じ床をともにする者同士ですから、雰囲気は明るくいきましょう!自分は、相部屋の方と話して緊張がほぐれた部分もあります!

出航したら、階段をいくつか上がって、デッキに上がってみましょう。藤井恵さんの、island blueを聴きながら東京の素晴らしい夜景が見れます。気分は最高潮に!ここで撮った写真をインスタのストーリーにあげると、友達が興味をもってくれて、どこ行くの!?とか話しかけてくれます。もうしばらくすると、三宅島まで電波が通じなくなるので、「旅に出ます。探さないでください。」といった、あたかも何日間も旅に出るような返事をすると、翌日帰ってきたときに笑いを取れます。

レインボーブリッジを抜け、辺りが暗闇に包まれると、もう就寝の時間が近づいてきます。僕はお腹が空いていたので、持参したカップラーメン味噌味を食べました。レストランの外に、お湯と割り箸(一応自販機の下にあるが、自販機を使った人のためのものなので、自分は持参して2回使った。)があります。デッキで夜風にあたりながら食べるカップラーメンは、なかなか乙です。

23:30には就寝です。部屋に戻って寝る準備をしましょう。毛布を借りたい場合は、レストラン近くの受け付けで、毛布を貸してくださいと言う(or自販機近くにある、機械で券を買ってから)と100円で貸してくれます。自分は船の振動を軽減するために、マットにしましたが効果があったのかといえば微妙です、、、まあ100円なので、初めてのときには借りてみたらいいと思います。毛布は、翌日下船前に回収しに来てくれます。(or毛布が入っていた袋ごと、そのまま放置していいと仰っていた。)
食後の歯磨きはトイレでやりました。飲水はペットボトルで買ってもよいですが、節約するなら自販機の前の冷水機で十分です。
房総半島を抜けると、揺れが大きくなるので早めに寝てしまいましょう。翌日は5時前に強制的に起こされる(三宅島下船の方のために)ので寝過ごすことはないと思います。日の出の10分くらい前にデッキに出れるようにするといいと思います。

ハンドウイルカ


往路では、カメラや双眼鏡,軽食以外のものはロッカーに入れましょう。バードウォッチャーがぞろぞろと出てきたら、早めに仲良くなっておくのが良いです。目は多いほうがいいので。僕は往路で名刺をもらったり、バーダーさんとお話しながら海鳥を探したり、鳥に全く興味のない方と写真を撮ったりといろいろ楽しみました笑
好き嫌い分かれますが、順光のデッキばっかりに集中せず、たまには逆光のデッキも見るようにするといいと思います。

アホウドリ

八丈島につく10分前くらいには、荷物をまとめて、手に乗船券を持って、列に並びましょう。

八丈島に着いたら、復路の乗船券を買います。底土港に着いた場合、観光案内所(右手にある灰色の建物)で買えます。乗船券を買えたら、45分ほど待ち時間があるので自由に過ごしましょう。海岸でシギチを探したり、海岸林でアカコッコを探したり、ぼんやり過ごしたり、いろいろな過ごし方があると思います。

再度乗船したら、まずカメラや双眼鏡,昼食や軽食を入れた袋以外はロッカーに入れます。

トビウオ

その後はひたすら観察です。アホウドリが1番出るのは三宅島〜東京なので、どうしても疲れた方は少し休憩してもいいと思います。基本は順光の右舷になるかと思いますが、たまに左舷も見ると独り占めできたり、逆光で観察できたりします。

コアホウドリ

房総半島を過ぎてからも鳥は出ます。特にトウゾクカモメ類に注意です。このあたりから見るスカイツリーは面白いですよ。100キロ離れていても見えます。

クロアシアホウドリ

大変疲れていると思うので、日の入りしてからは寝ましょう。

竹芝桟橋に着く直前、藤井恵さんのことばの贈りものを聴いて別れを惜しみつつ、下船します。

下りるときには、乗船券の半券を忘れずに。僕は、初めてのとき浜松町まで、知り合った年上のバーダーさんに挟まれて帰りました笑(LINEも交換してもらったり)


4.カメラの設定について
シャッタースピードは1/1250~1/2000くらいが安牌かと思います。あとは天気や波(手ブレ)と相談してください。

こんな感じでしょうか。不足があればまた追記します。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも助けになれば本望です。

Let's 航路!!!



参考にしたもの(初航路にあたって)

http://hobbysworld.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-a1b7.html

http://hobbysworld.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-78bc.html

BIRDER 2020年3月


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