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南国の舟は金と銀の帆をもつ

写真でしか見たことがない「南国」が公開されると聞き、会期ギリギリに橋本関雪記念館に駆け込みました。仄暗い館内に輝きを放つ金と銀の帆。写真撮影自由と教えてもらったので、もう撮りまくりました。

この説明文は嬉しかったです。
橋本関雪氏の胸の昂りを想像してしまった。

悪猫がいる。この異国では猫も自由に暮らしている。

漢民族っぽい顔立ちのおんなと黒い肌色のおとこが共に作業をしている。


船内には子どもの姿も見える。

安南風の色合いの壺の下部には中国風男性の姿も描かれている。

空を見ている船頭。風を読んでいるのだ。このお顔が妙に懐かしいと思ったら、ずいぶん昔に亡くなった親戚の伯父さんにそっくりなのだ。その人は大阪湾で網元をやっていたそうだから、もしかしたら血縁関係があるのかもしれない。中国の沿岸部からは黒潮に乗って人々がいっぱい日本にやってきたのだから。

なんてことを考えながら眺めていたら、すっかり時間が経ってしまった。
舟帆は金と銀に渋く輝いていて見飽きない。

おまけ
白沙村荘の半夏生群生とひっそりと置かれた石仏
橋本関雪記念館入り口の掛花

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