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今週の新譜2020.05.31


5月最終週に発表された新譜について個人的主観に基づく紹介になります。完全に個人的な感想になりますのでご注意下さい。まずは下記記事を一読お願いします。


1.HOPELESS ROMANTIC / SIRUP

大阪出身のシンガーソングライターKYOtaroによるニュープロジェクト「SIRUP(シラップ)」による新譜。5月27日配信開始。SIRUP自身のInstagramで「今の時代を生き抜くための僕なりのアンサーソングでありラブソング」と記しており、歌詞の中にも「手も繋げない 伸ばせば届くのに」と恋愛においての前の関係性には戻れないという歌詞に感じるがもう一つの側面で考えると緊急事態宣言で近くにいるのに会えない、手を繋げないという意味にも捉えれるのかと個人的には感じた。そのあと28日にSIRUPのYouTubeチャンネルで制作の経緯を制作陣と一緒にトークセッション形式で語っており詳しい経緯を知れた。(トークセッションはアーカイブになっております。興味のある方はリンク下に貼っておきますので是非。)動画内でも話している様に制作している途中でオーストラリアの森林火災のニュースが話題になり自然災害に関心的な人間と無関心な人間のギャップが恋愛の片思いに通ずるものがあるとSIRUP自身が感じダブルミーニングでの作品作りを目指したとのこと。非常に作品としてテーマも含めて完成している。コロナショックが続く現代に是非聴いて欲しい1曲。


2.誰にも言わない / 宇多田ヒカル

ロンドンを拠点に活動しているシンガーソングライター・宇多田ヒカルによる新譜。5月29日配信開始。説明不要日本の歌姫、宇多田ヒカルの新譜で前作Timeから1ヶ月と待たずのリリース。お馴染みとなったサントリー天然水のCMソングとしてオンエア中になる。専門的知識なしの自分が聴くともうなんだろ色々な楽器の音が次々と鳴っていてそれがうるさくなく尚且つ宇多田ヒカルの声もしっかり聞えてくる(誰か鳴ってる楽器の名前教えてください笑)。歌詞としてもより文学的な側面を感じる。「感じたくないことも感じなきゃ 何も感じられなくなるから」「一人で生きるより 永久(とわ)に傷つきたい」15歳で日本の音楽シーンに現れた天才が様々な人間と出会いや別れ、結婚や出産を経験して今に至る、そのバックボーンを考えながら再度聴くとなにか長編映画を見終わった感覚に襲われる。自分はメロディーは勿論だが歌詞を重視で音楽を聴くタイプであり宇多田ヒカルの歌詞(特に花束を君に以降)は彼女の人生観が反映されている気がしていつも聞き入る。タイトルも「誰にも言えない」ではなく「誰にも言わない」なのが宇多田ヒカルらしさを感じて素敵。

3.触れる/Yo-Sea,NGONG

沖縄出身のアーティストで構成されるクルー「SOUTH CAT」所属のシンガー/ラッパー・Yo-Seaと同じく沖縄出身プロデューサー・NGONGによる連名の新譜。5月29日配信開始。昨年は「Spotify Early Noise Artist 2019」をはじめ、各種メディアが期待のアーティストに名を連ね、 宇多田ヒカルの楽曲をビートジャックした「Too Proud(Remix)feat. Yo-Sea」の発表(YouTubeにのみ音源が上がっている。個人的にこの曲滅茶苦茶好きです。サブスク配信待機勢。笑リンク下に貼っておきます。興味ある方は是非)や初のEPの発表や様々なアーティストへの客演と波に乗っているYo-Sea。今回のタイトルが「触れる」彼にとっては初の日本語タイトルの楽曲ということで個人的に注目していた。各メディアでは和製The Weekendと形容されることが多く勿論それに関しては自分も異論がないが、今回の楽曲の様な日本語中心のリリックを書かせても彼のセンスは抜群だなと非常に感じた。年齢を重ねこのままでいいのかと葛藤している様にも感じるが「帰ったら、家にあるご飯が待ってたり」「愛に触れる」と繰り返し歌い周りの人間への感謝忘れずにこれからも歩くという24歳から25歳、彼なりの意思表示を感じ取れる。フロウが心地よくこれを「チルい」「エモい」という言葉では片付けたくないが聴きながら思わず「チルい」と口ずさんでしまいそう。

4.napori/Vaundy


2000年6月生まれのマルチアーティスト、Vaundy待望の1stアルバム、5月27日配信開始。恐らく音楽好きの中では藤井風と並んで2020年非常に注目されているであろう、Vaundy。アルバム全曲レビューに関しては詳しく書かれている方が多かったので下記に記事貼っていますので是非一読してみてください。自分からはアルバムの1曲であるnaporiについて紹介する。本当に彼は一人で何個のジャンルの曲を作れるんですかね、ゴリゴリのロック然り現在進行形のシティ・ポップ的な音楽然り、音楽の幅が広すぎます。一聴するとこの曲はポップス的なラップ楽曲的な要素(クボタカイや空音)を感じる。正直同系統のアーティストがかなり増えており自分的には過食気味ではあるが彼が歌うとジャンルがVaundyになる。そんな稀有なアーティストだなと感じる。「なんて言うだろう そう君を見ていると 酒入ってなくても 酔いが回るんだな」の部分とか語りかけるように歌うんですよね。現代ぽい歌詞が多い彼らしい言い回しだなと、みんなが求めてるサウンドと歌詞が乗ってる楽曲。

今週は以上4曲を紹介させて頂きました。紹介出来なかったものも含めてプレイリストに纏めてます。

今週のプレイリスト


自分のプレイリスト

チルアウトにおすすめです。



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