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C;ON(シーオン)武道館への道 #15 がきおの「シノゴノ云わずファボります」 24.02.20.

観客5000人! 東京国際フォーラムにシーオンが! 「LIVE EMPOWER CHILDREN 2024」について

※こちらのライブの配信のアーカイブはYouTubeなどで2月21日まででございます。ライブをご覧になってない方は是非ライブ配信をご覧ください。シーオンの出演時間は1:10:55 あたりですが、どの出演者のパフォーマンスも素晴らしいものでした。

「エンタメで子どもたちに生きる力を」小児がんと闘う子ども達を支援するプロジェクト「LIVE EMPOWER CHILDREN 2024」が、「国際小児がんデー」である2月15日に開催されました。

発起人は故坂本龍一さんとつんくさん。参加メンバーも世代を超えて名を知られた方々や話題の方々ばかり。その中にシーオンが名前を連ねることとなりました。
2023年12月11日に発表されたのですが、開催にavexが関わっていることもあり「もしかしたらシーオン、avexからメジャー行きか!?」とファンが色めきだった記憶が鮮明に残っています。

そして年が明け、1月13日に、正式にavexからのメジャーデビューが発表されることに。「想定の範囲内」と思いつつも、こういうオタクの「妄想」が現実になることは珍しいことです。
そこから約1か月、いざ「メジャーへの顔見せ」の日が近づくにつれ、なぜかファンでしかない自分も緊張感が高まってきました。

錚々(そうそう)たる歴々の中でシーオンがどういうパフォーマンスをするのかという期待、なかなか生で観る機会の少ないアーティストのパフォーマンスを体験できる喜び。
いろんな感情がごちゃ混ぜになりながら会場に入ることとなりました。

過去のライブとは違う客層、でもアウェイではなかった


自分にとって初めての箱だった、東京国際フォーラムのホールA。私の席は1階の下手側前から30列目で、ステージからはかなり離れていました。
前後左右は女性でシーオンのファンの顔をみつけることはできません。とにかく女性が多い。若い男性アーティストのファンが全体の多くを占めていたのは驚きでした。

シーオンの出番は2番目でしたが、自分は会場で配られたものの中に出演順が書かれていたことにまったく気がつきません。
いつものショルキーが置かれていたのでシーオンだとは思ったのですが、グランドピアノに「えっ? 何やるの?」となりました。

「皆さん、はじめまして。シーオンと言います。LEC2024始まるよー!」(絹井愛佳)

いつものイントロから元気な声とともに披露した曲はYouTubeでの再生回数が56万を超えた「Last Order」とファンの投票で1位となった「Now or Never」の2曲。
いずれも昨年リリースされた阿久津健太郎さんの作詞作曲によるもので、最新アルバム「STOR;ES」にも収録されています。

シーオンの「今」で勝負した形となりました。

ライブ自体は観ていただければ、それが全てですが、アーカイブも無くなるので、会場での印象を少し書き残しておきます。

国際フォーラムの音は独特で、よく言うとシャープに入ってくる、逆に言うと少しキンキンする気がしました。ホールという感じがあまりしなかったです。
サックスの音が大きくて、明らかにいつもと違う感じがしたし(そこがカッコよかった!)、ユーフォニアムにはちょっと不向きだった印象でしたが、いずれにしても「楽器は強い武器になる!」アイドル現場とのギャップを強く感じました。

もうひとつ、ギャップと言えば杏実さんのグランドピアノからのショルキーの変化がもう最高!

周囲のお客さんも楽器の演奏や振りを交えることがとてもキャッチーで受け入れてたのが伝わってきました。
シーオンに通いすぎていて麻痺してしまうのですが、大変なことをやっているんですよね。

(後日、シーオン以外の皆様のパフォーマンスも振り返ってみたいと思います)

ゴリ押しだけでは立てない舞台

この「LIVE EMPOWER CHILDREN 2024」、avexに所属すれば参加できるという類のものでもなさそうです。
avexとの縁ができたからシーオンは出演できたのでしょうが、だからといってavexのゴリ押しでもない。

そもそも実力がないのに人気が先行している人に活躍の場を与えるのがゴリ押しとするなら、シーオンのように実力があるのに、人気(認知)が追いついていないグループに活躍の場を与えるのはゴリ押しとは言いません。

それは「抜擢」です。

今回、シーオンはその「抜擢」に応えるパフォーマンスができたのではないでしょうか。
配信やXなどのコメントも好意的なものばかりでした。

そして、栞音さんの挨拶もとても素晴らしかった。

「本日は『LIVE EMPOWER CHILDREN 2024』という、素敵なイベントに私たちシーオンが出演できたこと、本当に光栄に思います。
このイベントへの出演が決まったとき、うれしかったのと同時に、私たちの音楽の力はまだまだ微力なので、何か少しでも力になれることはないかなとか、皆さんが笑顔になれることはないかなと、たくさん考えて今日出演するアーティストさんの皆さんの楽曲を、勝手になんですけどSNSでたくさんカヴァーさせていただき、盛り上げさせていただきました。
私たちの気持ちだったり、思いが皆さんに伝わっているといいなと思います。この後も素敵なアーティストさん、たくさん出てきますので最後の最後の最後の最後まで楽しんでいってください」(栞音)

謙虚な姿勢を持ちつつ、この「イベント」の趣旨をよく理解していた5人に好印象を抱いた人も多いのはないでしょうか。

メジャーだから売れるわけじゃない。アーティストだから売れるわけじゃない。でもシーオンにはこっちの水が合っている。

以前にシーオンの物語は「みにくいアヒルの子」のようだと書いたことがありますが、まさに白鳥の群れに飛び込んだようでした。

そこでも厳しい生存競争があるものの、アイドルでもアーティストでも、常に共演者へのリスペクトの気持ちが溢れるシーオンの5人。

新たなフィールドでの出会いがグループの飛躍へとつながっていくのではないか、そう思わせてくれる一夜となりました。

最後は全出演者で、テーマ曲の『My Hero 〜奇跡の唄〜』をうたって幕が下ろされました(作詞・つんく、作曲・坂本龍一)

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