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脆弱さを受け入れて

寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか☃️❄️
約2年悪化していた潰瘍性大腸炎が、やっと寛解期(体調が良くなる時期)を迎えました。現在は新しいお仕事や自分のやりたいことに向けて奮闘しております!忙しい日々の中で好きなことをするのは大変なこともありますが、健康だからこそ感じられる悩みや疲れに嬉しさを感じています。

持病である潰瘍性大腸炎によって疲弊した私の心と身体は、とても脆弱ぜいじゃくなものへと変化しました。脆弱とは、もろくて弱いことを表します。常に激しい腹痛に襲われる中、自分との戦いだけでなく、周りからの理解が難しい辛さや苦しさがありました。「みんな頑張っているのに、どうして自分は頑張れないのだろう」と思い悩んでいると友人にも同じことを言われました。

「みんな辛くても頑張っているのに、どうしてあなたはできないの?」

そう言われて初めて、怠けている、努力をしていないと思われていたのか!気がつきました。普段体調を気遣う言葉を掛けてくれていたので、本当に驚きました。

私の意見としては、
「みんな頑張っているのに、何故私の身体は思うように機能しないのか。どうしたら以前のような普通の暮らしができるのか?」という悩みでした。頑張りたいけど頑張れない、普通からはみ出してしまった私に対して違和感を感じる友人とは、次第に距離を置くようになりました。目に見えない痛みは人間関係を変えてしまうほどの力があります。

それ以降、私は自分の心と身体が日に日に弱っていることに気がつきました。一部の人からは、怠けている、非常識、社会不適合者、普通ではない、甘えている。などなど...様々な言葉が向けられました。当時はとても悲しかったですが、今では「あなたは私の表面的な一部分を見てそう感じるのね!でも、私はその意見に賛成しないけどね!」と思っています。

身体が弱ると心も弱り、社会的にも弱い存在になっていきます。働きたくても働けない、頑張りたいけど頑張れない、そんな自分が情けなくて辛くて、「生産性のない自分は存在する意味があるのか?人に迷惑をかけてばかりで生きている意味はあるのか?」毎晩頭がおかしくなりそうでした。個人的な正論をぶつけて、自分は正しい存在であると再確認する人間が一定数いますが、正しいと思ったことは何でも言っていい理由にはなりません。言葉一つで簡単に人は消えてしまいたくなります。

存在意義を考えるようになった末期状態の私は、いつ人生の終わりが来るのかと思うと涙が止まりませんでした。いつかやってくる死を意識すると、今日を生きられること、ご飯を食べられること、家族や友人がいること、当たり前だと感じていたことがこんなにも幸せなことだったのかと気がつきました。弱くて醜い自分を受け入れることは難しいですが、弱さや醜さは決して悪いことではないと思います。

例えば、難病になってから便を漏らすようになり、便失禁は異常で恥ずかしいと感じていましたが「キノコを食べたから漏れた可能性があるので今後は控えよう」「運動後に汗をかくと身体が冷えてお腹の調子が悪いな」「明日は何食べようかな〜」と考えるようになり、私にとって便が漏れるのは当たり前のことなんだと認識するようになってからは、原因と対策を考えるようになりました。

現在は、主に同じ潰瘍性大腸炎の方に向けて
自分が感じた症状や治療の経過を載せることで、病気について情報共有はもちろん、自分にしか分からないと思っていた身体や心の痛みに寄り添える存在でありたいな、と思い発信しています。

私はとても弱く、脆い人間です。
沢山の人に支えられて生きています。
支えや助けを迷惑や甘えと捉える人もいますが、人間は支え合って生きていく社会的動物なので、何らおかしいことではありません。普通です。
私は自分の弱さに偶然気がつき、受け入れ、強くなることができました。全て受け入れた訳ではありませんが、受け入れられない自分の醜い部分も愛おしく感じています。受け入れられないこと自体も受け入れています。なんだかここまでくると哲学ですね。(しらんけど)

弱さは決して悪いことではなく、自分を成長させてくれたり、当たり前の幸せに気づくことができたり、前向きな気持ちにさせてくれます。
今年はアートを通して見る潰瘍性大腸炎についてSNSや展示会で発信することで、もっと多くの方に知っていただけるように精進します。そして絵や物作りは私の好きな分野なので、好きを仕事にできるように頑張ります。

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