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好きな理由はなくてもいい

私は20代に入ってから、絵やものづくりを通して自分を表現するようになりました。いつか自分の好きなことを仕事にしたいなと思い、絵や作品の販売をしています。そんな私を見た周りの人からは、きっと絵が大好きなんだ!「何歳から描いてるの?」と質問を頂いたことがあります。

正解は、
授業中くらいしか描いてないので、そんなに思い入れはありません。

絵が大好きな人、美大生、絵を描きたくてたまらないんだ!という人と肩を並べるのもおこがましいくらいに描いていません。
小学生の時はスポーツと鬼ごっこに明け暮れていて、絵を描くのは授業中くらいでした。高校では一応美術部でしたが、洋楽を聴きながら漫画を読んだりお菓子を食べて満喫していました。

私は小さい頃に何をしていたのか母に尋ねると、やっぱりほぼ毎日外で遊んでいたとのこと...。
ある日、私のランドセルからキャラクターの絵が出てきて、母は「この絵誰が描いたの?」と当時小学生の私に尋ねると「私が描いたんだよ〜」と言ったそうです。うちの子は絵を描くのか!!!と母は思ったそうです。

そのエピソードを聞いて、人に喜んでもらうのが嬉しくて、時々描いていたのを思い出しました。

楽しいと好きの順番

小学生の時に初めて絵の賞を頂きました。
自分の絵が博物館に飾られるのは、とても貴重な経験でした。しかし特に人生のターニングポイントになるわけでもなく、むしろなんで選ばれたんだ?と当時は思っていました。
中学になってからも美術の授業で描いた絵が博物館へ行きましたが、「応募されてたの?!」と驚きました。中学生になると絵が上手い人が山ほどいる中で、自分の絵はとても子供っぽい絵で恥ずかい気持ちで一杯でした。

「頭の中に思い描いたものが描けるんでしょ?」「絵が好きなんだね!すごいね!」

全然違います。頭の中に思い描いたものは描けないし、描ける画力がないのでイライラしていました。サラサラと描ける人をみると魔法使いのように感じて、絵が好きなんだろうな...きっと沢山練習しているんだろうな...と思っていました。

あれ...?なんか聞き覚えのあるフレーズ...。

私は、周りから絵が大好きで描いていると聞かれてもよく分かりませんでした。描けないとイライラするし、上手い人と比べて落ち込むからです。けれど、小学生の時はそんなこと何も考えずに、真っ白の紙に自由に描いていました。それがとても楽しかったんです。
絵が好きで努力している人もいるけれど、私は、絵を描くのが好きで賞を取れた訳でもない。
絵が好きでから描くのではなく、描くのが楽しいから好きなんだと順番の違いに気付きました。

言葉遊びのような、難しいニュアンスの文章ですが、私の感じる違和感の正解は「楽しいから結果的に好き」でした。すごく当たり前のことを言っているな〜と思うかもしれないですが、当たり前のことは大切なのに見落としがちです。

夢や目標、好きなこと、趣味、生きる意味はなくてもいい

人は意味のないことにでも、意味を見出そうとするので面白いなと思います。
紙にオリジナルの絵を描くと「これは何?」「どんな意味があるの?」「何かのキャラクター?」と聞かれます。人は感受性が豊かな生き物なので、生きる喜びや楽しさを感じることができます。好きなもの、夢や目標、人に自慢できるようなものが無くてもいいと思います。

何故なら、生きているだけで価値があるからです。私はご飯が美味しいなとか、二度寝は気持ちがいいなとか、普通に感じることに幸せが沢山詰まっていると思います。捉え方を少し変えるだけで、好きなものや楽しいと感じることがあるかもしれません。自分の楽しい気持ちを意識することで、もしかしたら趣味や目標になるのかもしれません。趣味がないのであれば、趣味探しが趣味になります。夢、目標、趣味はなんでもありです。

最近はnoteをつくるのが楽しいので、自分は絵以外にも言葉で自分を表現するのが好きなんだな〜と知りました。今この文章をつくりながら、色んな手段を使って自分を表現するのが趣味になりそうだなとワクワクしています。私のつくる絵や文章が面白いな!と思っていただけるように、楽しみながら続けていきたいです。

ちなみに表紙のイラストは、友人の弟くんが塗り絵を作るのにハマっているそうで、塗り絵を作ってくれました。絵を通して仲良くなれて嬉しいです。弟くんありがとう!

みなさんのnoteを見るのが私の趣味でもあるので、既読感覚でいいねして頂けたら必ず見に行きます。フォローも是非お待ちしております!
最後までご覧いただきありがとうございました^_^

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