昨夜から抱いているモヤモヤを発露する。

「今は日本人の倫理が問われているんじゃなかろうか。」

フジロックを見て思った。

コロナに感染してもしょうがないなと、でもそれでも聴きたい音楽はあるし見たいライブは存在する。そこまで行ったらそれぞれの自由だ。


一方、東京では病床数の圧迫により搬送先が見つからず朝まで過ごすこともあると聞く。コロナに感染しても治療が出来ない現状になっている。

緊急事態宣言で外で飲んでいた人たちが今病院に入院しているかもしれない。

何が正しいのか。誰が悪いのか。
そんなものはそれぞれの正義感によって判断してもらえれば良い。他者に理解を求めはすれど、押し付けるべきものではない。

しかし、正義感以上に個人のより確固たる倫理観は問われているのではなかろうか。

飲食店も、音楽も、スポーツ選手も、それぞれが人生をかけて作ってきたものだし、仕事だし、もはや自分の命よりも大事なものかもしれない。
それを奪われてきた。これ以上奪われるとこの先どう生きていけばいいのかわからなくなる。それぐらい逼迫しているのではないか。だから、自分にとっての守りたいものの優先順位が変わった。

そして、もはや分水嶺はとっくの昔に超えた。

飲み屋で飲んでいてコロナに感染したとしても、フジロックで感染したとしても、家族の生活費を稼ぐために乗る満員電車の中で感染したとしても、誰かは死ぬし誰かは助かる。

その事実は既に存在する。

であれば、僕はどうするのか。あなたはどうするのか。

何を守り何を守らないのか。その中にはもしかしたら間接的かもしれないけど他人の生命も入ってるかもしれない。

それぞれで考えたら良いと思う。

別に正義なんてどこにも存在しないから。

だけど、それでも全ての大人たちに言いたいことは、自分のガキが出来た時に正面切って言えねぇことはすんなよ。とだけ。