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"相棒"のためなら「Rise as ONE!」イベスト感想【プロセカ】

 ついにサモちゃんとしばおが本編に登場。サモちゃんは番外「ぷちセカ」での大活躍がありましたが、しばおはようやくのお披露目でした。マックスくん含めて、ワンちゃんがかわいい!イベストでした。
 …しかし、中には犬が苦手な人もいます。彰人の犬が苦手という部分を真正面から扱う、個人的にプロセカの好きな所です。穂波の絵が苦手なところを扱った「好きを描いて♪レインボーキャンバス」での絵名の対応が大好きなのですが、今回も彰人に対しての穂波・みのり・類が一緒に考えて克服を目指す姿勢がとっても良かったです。

 犬が苦手なのに何故か好かれてしまう、現実でもありがちなことです。好かれてしまうからこそ追いかけられ、それ故にトラウマになってしまった(誤用も多い言葉ですが、今回は犬が迫って来るたびに同じ過去の光景が想起されるので恐らく正しい意味で)とも言えるでしょうか。
 しかし、「マックス」と飼い主石原さんがずっと努力を続けていたことは普段のランニングコースで見ていました。そんな彼らが目標の大会を前に石原さんの怪我で出られない、しかも無理する石原さんをマックスが止めているのを見て、"相棒"の大切さを知る彰人の心が動かないことはありません。しかも、マックスはディスクの代投者として自分を求めている、応えないわけにはいきません。
 持ち前の器用さでディスク投げはすぐコツを掴んだ彰人ですが、ディスクをくわえてきた犬が迫ると身体が避けてしまい受け取れないという彼独自の壁が立ちはだかります。ここで犬ロボをテストしていた類が出会い経緯を知りますが、ここでの類の対応が先輩らしくて良かったです。自分が代わりに大会に出ることも出来る(類も器用ですからすぐ出来そうです)、でも「東雲くんは真剣にマックスくんと向き合おうとしている」、であればそれをサポートする。恐らく引き下がることを良しとしないであろう彰人の性格も考えての選択だと思います。

 休憩時間にカイトを見つけてタブレットを出しちゃうしばおがかわいい。カイトからしばおが吠えてくるのは警戒ではなくて遊んでほしいからだと知って怖くなくなったと聞いた穂波は、彰人にマックスのことを知ってみることを勧めます。

 知らない人にいきなり頭をなでられても怒らない、優しい犬だと見えてきました。それでもなおディスクを受け取れない状態が続きましたが、サモちゃんの突進をマックスが受け止めた(結果になった)ことで、彰人の体験は「マックスが守ってくれた」に塗り替えられました。

大ピンチなんだけど、字面が(多分絵面も)楽しそう。

 マックスのことを信頼できるようになり、ディスクドックの大会も無事に成功。犬全般が平気になったわけではなくあくまでマックス限定、とはいえ過去を一つ越え、今まででは思いもよらなかった相手と信頼を結べたことは彰人にとって大きな価値があるはずです。

画像出典:『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』イベントストーリー「Rise as ONE!」2024年、
SEGA・Colorful Palette・Crypton Future Media
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