7月下旬の福島県南相馬市。街では年に一度の野馬追祭りで、地元民や多くの観光客でにぎわいます。震災後、いったんは規模が縮小しましたが、今年は21万人と震災前と変わらない人々が訪れました。

じつは、福島に住んでいるぼくも、野馬追を見るのはこれがはじめて。簡単に説明すると、相馬地方にある3つの神社でおよそ千年続く祭りです。起源は鎌倉開府前ですから、本当に古いですよね。

街を騎馬武者が行進するお行列、神旗争奪戦がこの祭りのハイライトで、もちろん見たかったのですが、日程の都合上、3つの神社のうち相馬小高神社に行ってきました。小高にした理由は、最終日に馬を追う野間懸（のまかけ）というプログラムがあるからなんですね。

聞く話によると、お行列や神旗争奪戦よりも古く、相馬野馬追のルーツとされているみたいです。他はまるで変わるなかで、この野間懸だけが、祭りの本質を残しています。

相馬野馬追をひとつきっかけに、福島に人々が集まってほしい。そして、東北を代表する祭りとして、これからも守り継がれてほしい。

shot with FUJIFILM X-E1 / XF35mm F2 R WR

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