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10年ぶりにミッションをアップデート

「ミッションがないと、もうやっていけません」


2013年春頃のことだった。共同創業者の松井が「この会社のミッションや理念は何になるんでしょうね?正直に言うとミッションがないと、もうやっていけません」と話した。ミッションとは、この会社が存在する目的と使命

松井がその思いになっていたのは致し方ないと思う。当時新たな求人広告事業がうまくいかず創業事業である営業代行を再開し、営業数字ばかりを見ている組織だった。毎月同じ繰り返し。そんな日々では、未来が見えなかっただろう。

ただ正直、それまではミッションというものと真剣に向き合ったことがなかった。「本当に必要なものなのか」「ただかっこいい言葉を並べておけば良いのではないか」とすら思っていた。

しかし、共同創業者に辞められるのは困る。真剣に向き合っていこうと決めた。

暗闇の中で見つけたミッション


ミッションを考え込む中で、私はある経験をすることとなる。自宅の電気が使えなくなったのだ。スマホも充電できなければ、テレビも見れない。

その際に強く感じたことは、電気はなくてはならないものだということ。そして「自分たちも電気のような、なくてはならないサービスをつくりたい」と心から思った。

その思いを言語化し、2013年5月中旬に『"なくてはならぬ"をつくる』というミッションが制定された。

※当初はこれを"理念"や"ビジョン"と定義したこともあったが、最終的には"ミッション"で統一された。

2013年5月に制定され、10年間大切にした旧ミッション

ミッションが状況を大きく変える


『"なくてはならぬ"をつくる』というミッションを決めて、状況は大きく変わった。

まずはミッションをどのように実現していくかを考えた。やはり、やることは一つ。世の中にインパクトを与える新規事業の創出だ。

「営業代行会社としてソフトバンクの携帯電話を売り続けていたら、ソフトバンクを超える日は来ない」そんな話も当時の役員メンバーでよくしていた。

新規事業を生み出す上で、まずは『なくてはならぬサービス=世の中の困りごとを解決するサービス』だと定義付けた。

そして当時に全メンバーで壁の模造紙に困りごとを200個書くことになった。そこにある困りごとを解決するようなスマホサービスをつくるのだ。

そこにあった一つの困りごとは、社員の藤野佳那子が書いた出先での駐車場の満車問題だった。困りごとを解決すべく、2014年4月に駐車場マーケットプレイス『akippa』が誕生した。

2013年に当時のメンバーで200個の困りごとを書いた模造紙

命運を変えたミッションを10年ぶりにアップデート


あれから10年が経った。泥臭い営業会社はテックカンパニーへの進化を辿っている。駐車場マーケットプレイス『akippa』は9周年を迎え、会員数も300万人以上と多くの方々に使っていただけるようになり、四半期での黒字化も実現した。

あの日ミッションを制定することになり、ミッションが決まって、景色が180度変わったように思う。

だからこそ『"なくてはならぬ"をつくる』というミッションを変えることを躊躇する気持ちもあった。

それでも、自分たちの目的や使命は明確になってしまった。

10年前は『"自分たち"がなくてはならぬサービスをつくりたい』という気持ちが強かった。

ただそれからの日々の活動の中で、思いは『"なくてはならぬ"サービスをつくりたい』から、『"なくてはならぬ"サービスをつくり、人々の困りごとを解決したい』に進化していった。

そして本日2023年5月16日、ついにミッションをアップデートすることになった。

2023年5月16日にアップデートされた新ミッション

ミッションが実現された時とは?


ミッションが実現できたと言える状態とは、akippa株式会社自体が世界中の人々にとって“なくてはならぬ”存在になれた時だと考えている。

そこでakippa株式会社は世界ナンバーワンを目指す。
なぜ世界一なのか?エゴなのか?歴史に名を刻みたいのか? 
答えはノー。

akippaは困りごと解決企業である。
困りごと解決企業のakippaが世界一になれば、きっと世の中はより良くなる。本気でそう思っている。

思い出のミッションを胸に、次はもっと最高な10年間をつくっていこう!

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