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どうして倍率が高すぎると暗くなる&ぼやけてしまう?

こんにちは、まいの(mai-no)です。
前回「望遠鏡には光を集めて「像」をつくるレンズや鏡の他に、つくった像を虫眼鏡のように拡大してくれるもう1つのレンズが必ず付いてくる」というお話をさせていただきましたが、そのレンズについて詳しくご紹介します。

小さい像を拡大してくれる大切なレンズ
虫眼鏡のようなもう1つのレンズとはこちらの「接眼レンズ」というものです。

「眼に接する」レンズなので接眼レンズ、覚えやすいですね。(アイピースともいいます)取り外しはいつでも可能、自分で好きなように倍率を調整できる優れものです。望遠鏡を購入すると複数付いてきますが、別売りで天体がもっと見やすいように設計されているものや高級レンズを使用しているもの等、様々な種類があります。
(接眼レンズが複数付いていない場合もあるので、購入時はきちんと確認してくださいね!)

望遠鏡本体の構造を身近なもので実演するとこのような形になります。

虫眼鏡で星を見るのはかなり厳しいですが、構造自体はかなりシンプルなのです。実演verでは接眼レンズの役目を果たしている虫眼鏡を自分で動かすことで倍率の調整をしなければいけません。しかし望遠鏡の場合は接眼レンズを交換するだけで倍率調整ができるのでとても簡単です。

どうして倍率が高すぎると暗くなる&ぼやけてしまうの?
前回の後半で「倍率を上げすぎると像が暗くなってしまい、ぼやけてしまう」ということを簡単にお伝えしましたが、なぜかというと集めた光の粒をどんどん引き離しているからです。少し上のページに戻り、右側のパグの写真を限界まで拡大してみてください。

限界まで拡大しましたか?途中から「画質が悪くなってきた…」と感じませんでしたか。倍率を上げて天体を拡大して見るということは、これと同じ感覚です。
望遠鏡はレンズや鏡を使用し光を集めて像をつくり、それを拡大して見るものです。写っているパグのフィギュアはまさに光の粒が集まってできた像、これを「拡大する」ということは綺麗に集まっている光の粒を引き離しているようなイメージです。

よって、倍率を上げれば上げるほど像が暗く見えますし、画質が悪いな、ぼやけて見えるなと感じてしまうのです。では像が綺麗に見えるためには?望遠鏡は結局どこが1番大切なのでしょうか?次回お話しますのでお楽しみに。


文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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