久保徹也/パティスリーガレット(大阪平野区)

フランス伝統菓子、厚焼きクッキー「ガレットブルトンヌ」の専門店の代表窯番です。 ガレッ…

久保徹也/パティスリーガレット(大阪平野区)

フランス伝統菓子、厚焼きクッキー「ガレットブルトンヌ」の専門店の代表窯番です。 ガレットのスタッフ、若手職人に向けて想いを書いています。 でも、本当のところは自分への戒めなのかもしれません。

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親愛なる愛弟子へ ルール#060「チョコフィナンシェの焼き上げ」

親愛なる愛弟子へ 今日は「チョコフィナンシェの焼き上げ」 ええやん! 上手に焼いた! 100点や! でも、ちゃんと上げるのは当たり前で 100点を出し続ける事が大事で その先にあるはずの110点を目指して進む!

    • 親愛なる愛弟子へ ルール#059「古典菓子の読み解き」

      親愛なる愛弟子へ 今日は「古典菓子の読み解き」 長く伝わっているお菓子には 消え去ってしまわないだけの理由と背景がある 今の最先端の技法やルセットも5年もしたら 「そんなお菓子あったよね」になってしまうかも知れない だからこそ、変わらず伝わっている「古典菓子」にも学ぶことはたくさんあると思う ただ、ルセット通り作れればいいのではなくて なぜこのお菓子が今に生き残っているのか 技術、材料、設備、時代背景… 音楽の楽典に当たるバックボーンを含めた考え方 製菓理論じゃなくて「

      • 親愛なる愛弟子へ ルール#058「目で見て覚える」

        親愛なる愛弟子へ 今日は目で見て覚える 自分が小僧の時に先輩に「目で見て覚えろ!」とよく言われた。よく解らんまま見てた。 マドレーヌの縁に火が「シュッと入った瞬間」とか ジェノワ―ズを合わせるときの「あと、もうひと混ぜ」とか ラズベリームースに合わせるイタメレの「つのピン加減」とか タルトフォンサージュする時の「手のひらでちょっと温める感じ」とか もちろん温度とか比重とか物差しがあれば決められることは多いけれど、言葉とか数値では伝えられない感覚もあって、それは経験による

        • 親愛なる愛弟子へ ルール#057「焼き菓子が上がらなかった時」

          親愛なる愛弟子へ 今日は焼き菓子が上がらなかった時 なんでだろう? 原因が思い当たらないまま、同じやり方でやり直すのか? お菓子は正直だから、原因もあるし、同じじゃないし 経験と言うのはただ回数をこなすのではなくて、データーの積み重ね 自分で積んでいくしかない

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