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虎目

今、当店バックヤードで私が机として使っているアフリカ紫檀の板のお話しです。

二十五年くらい前に木挽きの中村さんが巨木風呂の中はつりの残滓としてでたこの重くて硬い板を持って来ました。これを当時、私の相棒をやっていた建具師が機械で仕上げたのですが、カンナをかけることが出来ません。

なぜならあっちこち目がかわる虎目だからです。こう言うときはサンドペーパーで地道に研くしかありません。私と建具師の二人で四時間くらい擦って仕上げました。

あれからだいぶ経ち、そろそろ板はまた暴れて来ているようです。

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