ギャラリーとく

両国・亀沢で道具屋やっている「ギャラリーとく」です。カバーの写真のおじいちゃんは私の父…

ギャラリーとく

両国・亀沢で道具屋やっている「ギャラリーとく」です。カバーの写真のおじいちゃんは私の父方の爺さん徳三郎です。そうです、そこからギャラリーとく、となづけました。道具屋ですが古本やレコード、武術が好きです。

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「ギャラリーとく」ってえなに?

私は台東区の柳橋病院で人形問屋の倅として生まれ、齢三十九のころ人形業界に見切りをつけて、古物業界に入り、現在に至ります。人形屋の器をつかい四年ほど輸入雑貨みたいな業態から入っていき、師匠の市場に出入りするようになって本格的に古物業界に出帆いたしました。映画の宣材、テディベア、着物、古本、古道具、レコード、西洋アンティーク屋、和風土産物屋と扱いを変えてきました。名前は同じですが、道具屋という商売の中で商売替えしているようなもんです。どうぞよろしくお願いもうしあげます。 ht

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      リニアにはぜってえのらない

      ものすごい時間をかけてリニア新幹線を説明していて頭がさがりますが、強い磁界の中に三十分も乗っていたら、サルの実験じゃないですがきっと脳がおかしくなりバカになるでしょう。故に私は絶対にあれには乗らないとおもいます。

        • いろんな酒のんで楽しんでまいりましたが、この十年間喉がはれるようなアレルギーになり飲んでいません。友達のUくんは酒屋につとめていた関係で蔵元をめぐって利き酒をするくらいの腕前だったのに体調がすぐれなくて飲めなくなりました。 酒自体や酒場の思い出はたくさんあるのにそれらからひきはがされる痛みは相当なものでした。もうすぐ亡くなって二年たつ親友Yは死ぬまぎわまで酒が強かったです。 私も彼と同い年みたいなもんなので長くはないとおもいますので、ああいう消え方というのは憧れたりするも

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          演繹と帰納

          数学的帰納法とはガロアとパスカルが論争し、ガロアに負けたパスカルが、敗戦を振り返る形で作ったような思考方法だと聞き及びました。 世の中は演繹でしか考えられない人が多く、すぐに「エビデンスは?」と聞いてくるのが常です。証拠は結果として提示されており、なぜそうなるのかと逆にたどって証明していくと、重篤な結果の解消に比較的早く辿り着けるものです。また、原因がわからないときの思考法としても便利です。 耳が痛いでしょうなあ、某ワクチンを推進していた皆さん。もっとも原因なんか薄々透け

          電気自動車への疑問

          電気自動車は排気もなく環境にやさしいというのがキャッチフレーズですけど、この点も私の疑問心をくすぐるものです。 電気は超電導が開発されれば減衰は少なくなりますが、発電所から変電所をくぐり電線を伝ってくるまでに随分と減衰します。結局は火力発電、水力発電、原子力発電に依存しているといえます。 一方ガソリンエンジンなど内燃機関を使っているときのリスクはエネルギーを運ぶのにタンクローリーを使って運ぶ危険、スタンドのタンクに注入する危険、スタンドで自動車に注油する危険があります。ス

          電気自動車への疑問

          量子力学という疑問

          仮定というものがあります。ーーーーとすると、という奴です。私は量子力学という思想体系が仮定の上に仮定を重ねて食い散らかした回転寿司の皿の山の様になっていると感じています。 仮定の上に仮定を重ねていると、定義の様に使っている最初の仮定が現実と乖離していた場合、上に乗っかっている仮定がすべて崩れ落ちて、思想体系自体が意味のないウソの塊になってしまうと思っています。 観測しているときとしてないときで別の「ふるまい」をする、とかあっちとこっちは同じとか、感覚的現実と逆のことをこと

          量子力学という疑問

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          ラウダコンチェルタータ(伊福部昭x大茂絵里子)

          伊福部作品の中でもマリムバの名手である大茂(だいも)さんに当て書きされたという作品。 https://youtu.be/8Tn93Me2I1U?feature=shared 私はCDで何回も聴いていたが、このように画像が出たのは本当に嬉しい。あれだけ複雑なマレット操作を出来る人は大茂さんを除いてはなかなか見当たらないので、この曲が存続するのはマリムバ奏者の伝承にかかっているといえよう。 個人的に大好きなのはラストの同じ音を全力で叩きつける所だ。生命の迸りを感じ涙が出てくる。

          ラウダコンチェルタータ(伊福部昭x大茂絵里子)

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          三角で攻める

          先代の尾上松緑のダッタンやマイケルのスリラー、昔の三越の岡田社長なんかは自分がセンターにいる三角の陣形が好きですね。 三角の頂点が迫って来るんですから陣形をとっただけで「威力」があります。シンメトリーという宗教くさい力まで備わってしまいます。 まあ、そこまで大袈裟にしなくても売れりゃあいいんですけどね。

          虎目

          今、当店バックヤードで私が机として使っているアフリカ紫檀の板のお話しです。 二十五年くらい前に木挽きの中村さんが巨木風呂の中はつりの残滓としてでたこの重くて硬い板を持って来ました。これを当時、私の相棒をやっていた建具師が機械で仕上げたのですが、カンナをかけることが出来ません。 なぜならあっちこち目がかわる虎目だからです。こう言うときはサンドペーパーで地道に研くしかありません。私と建具師の二人で四時間くらい擦って仕上げました。 あれからだいぶ経ち、そろそろ板はまた暴れて来

          ヨコハマモトマチ🎵

          先月友達と中華街と元町のヨコハマ物見遊山してまいりました。中華街は相変わらずワイワイしてましたが、元町はシーンとして寂しい限り。 とくに一番奥の元町から外人墓地に上がるエスカレータービルが真っ暗でエスカレーターも止まり、天辺から出られなくなってしまいました。外人墓地周辺山手地区は血を止められて動かない状態にされてました。寂れてしまっています。 なんとか三階の鍵だけ開けてあげてもらいたいです。

          ヨコハマモトマチ🎵

          花粉症

          世に秋の花粉があーという声が多く聞こえますが、私もご多分に漏れず春ほどではないにせよでております。 昔、石原慎太郎元都知事がディーゼルの排ガス規制を行ってだいぶ楽になりました。都衛生局が排ガスで花粉が獣化するのを見つけた結果の施策だったと思います。 現在、羽田空港に向かい中野区や渋谷、新宿、江東区上空を低い高度でジェット機が山手線なみの十分刻みで飛んでいます。これではいくら地上で排ガス規制しても花粉が瘴気になるのを防ぐことはできません。 成田の利用料を国か都で補填して、

          足場

          江戸東京博物館は三年の長きにわたり休館中ですが、最近ピロティ部分に足場が組まれました。私はこれだけの数の足場は未だかつて見たことがありません。 この足場の中心部にはエスカレーターが空間を突っ切って存在しているのを覚えている方も多いでしょう。あれもそのまま残る感じですね。 現代では建築の維持管理にもコストダウンが求められます。近くの北斎美術館はガルバリウム合板で覆われたメンテナンスフリーの作りです。あまりにも莫大な維持費用がかかるなら一から建て直す勇気も必要かもしれません。

          ねぷた

          今年も隣の渡邊パイプさんのウィンドウにねぷたが置かれましたね。四階まで吹き抜けの豪快なウィンドウです。そのうちねぷたの練り歩きもあります。 当店のウィンドウから見えるのはーーーー な感じの小さなおみやげ店です。ただスタイリッシュにしようと心掛けております。 ね?スケールが違うでしょう。さすが大企業です。

          ええ一年もノートをやっていたのか。あんまり短いと投稿とはみなされないようだ。 そもそも、ノートをやったのは友達がなくなって、寂しさを紛らわすために武術を習い始め(復習)必要に迫られて始めました。

          ええ一年もノートをやっていたのか。あんまり短いと投稿とはみなされないようだ。 そもそも、ノートをやったのは友達がなくなって、寂しさを紛らわすために武術を習い始め(復習)必要に迫られて始めました。

          分業

          日本の手仕事は分業制です。扇なんかだと扇面の部分と骨の部分、骨を扇面に通す作業、要を嵌めたり組立てる作業などに分かれています。工程の内一つでも欠けると製品ができません。 骨も最近は電子レンジで乾かしたりするので激しい踊りとか長い使用に耐えられません。中国製は見た目に立派でも 裏を見ると一目瞭然ですね。 急須なども日本製はよくできていて漉し口の部分が別の職人がやっている場合が多いです。 こんな細かい仕事をやっていたら急須本体が作れませんね。 こういう絶滅危惧種の職人さ