2024/1/24 Ueno Bass Clef 2nd Concert
今日はUeno Bass Clef 2nd Concertに伺いました。
最近、演奏会を聴いている間に「noteに何書こうかな」って思ってしまったり、またインターネット上に自分の感想をどこまで書いていいものか、という悩みもあり、そもそも書くのにも1時間くらいかかるし、しばらくnoteを書いていなかったのですが、今日は書き記しておきたいと思います。
福丸光詩/ 鹿が谷川の流れを慕いあえぐように
前半最後の曲でしたが、演奏が終わって照明が明るくなった時に、本当に声が出なくなっているくらい持っていかれた曲でした。
この曲は詩篇42篇を元に書かれたそうなのですが(パンフレット情報)
前半と後半で大きく景色が異なっていたのは、前半がI. 鹿が谷川の流れを慕いあえぐように(42: 1-5)後半がII. 淵が淵を呼び起こし(42: 6-11)からなっているからだそうです(パンフレット情報)
キリスト教系の学校に行っていた時期があるので、キリスト教は少し身近だった時もあるのですが、基本的には日本のトラディショナルな八百万の神、お天道様みたいな宗教観のがんばるマンにも信仰に関する強い感情、渇望のようなものが伝わってきました。
司会で田村さんがバリチューの歴史を変える曲みたいなことをおっしゃっていましたが(表現は覚えておらず、このようなニュアンス)、バリチューの歴史を変えるのはもちろん、とんでもない曲でした。
技術的にも「吹ける人たち他にいる…??」って感じだったので、
どこかで再演があれば皆さん聴きに行ってください!!!
モーツァルト, 編曲 庄司燦/ きらきら星変奏曲
ユーフォニアム版はEuphonium Quintet 狛狼座で聴いたことがあったのですが、バリチュー版は初めてでした。前に聞いたユーフォニアム版とどんな感じで違うか思い出せないな…と思っていたらこちらにYoutubeショートだけどありました!どっちつかずな感想で申し訳ないですが、ユーフォニアム版とバリチュー版は聞いた感覚が全然別物ですね!どっちがいいとかいうことではなく、全然別のもので比べるものではないと思いました。
ユーフォ4重奏版の譜面は庄司さんのサイトから買えるので、全人類買ってください。
ブルックナー, 編曲 M.ネルソン/ エッサイの若枝が花開いた
Virga Jesse Floruit (WAB. 52) はイザヤ書11章から来ているようで、ざっとネットで調べた限り(一応手元の聖書も開いてみた)アドベントの時期に教会で取り上げられることが多いらしく、おそらくクリスチャンにとって馴染みが深く、重要な一節なのだと思います。(ブルックナーが曲を書いた当初からそうだったかまでは調べてないです)
オリジナルは合唱4部構成だそうで、合唱版もとても綺麗な曲でした。
前にもどこかで書いたことがある気がするのですが、自分はキリスト教の文化圏で生まれていないので、キリスト教の音楽への親しみが薄くて、理解できていないことが多いと思います。もっと魂で理解をしたい!
いつか自分がバリチュー4重奏を吹く機会があれば取り組みたい曲です!
ラフマニノフ, 編曲 鈴木英史/ パガニーニの主題による狂詩曲
最初の数秒、最初の数小節ですごすぎる!ってなってからずっと、目を見開いていました。途中で目を閉じたら逆にそのまま引き込まれて目を開けられなくなりました。
大変抽象的な発言で伝わらないとは思うのですが、本当に格好良かったです。
アンコールも最高でした。
入りの雰囲気とタイミングがとても好き。
バリチューアンサンブルって正直、高校の時の辛い記憶(絶対に校内予選も突破しないし、テンション低い人たちがやらされ感満載でやっている※自分含む)と繋がるからあんまり好きじゃなかったし、食わず嫌いでほとんど聴いたこともなかったのですが、やはり可能性は無限大でした。
あとはチューバって本当にすごい楽器だなと思いました。ユーフォニアムがすごいのは日々感じていますが、もちろんチューバもすごい楽器でした。パワー×機動力で強い。もっとバリチューも聞きにいこうと思いました。
追記: パンフレットの色がとても綺麗でした。ページごとに色が違いました。
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