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ユーフォニアムでバロック音楽が吹きたい話

2024/03/03
ユーフォニアムが嫌いだった話の記事で出させてもらったおさらい会的なものにまた出演させていただきました。

今回の曲はテレマンのソナタ ヘ短調でした。
私は、一つのことにしか取り組めないタイプなので、以前の曲(ベネデット・マルチェッロのソナタ ヘ長調)よりも簡単そうな曲に取り組んでいるつもりでしたが、全くそんなことはなかったです。
繰り返しは時間の都合上カットしましたが、カットした上でも演奏時間は10分強あり、一番大変な二楽章(Allegro)のD.C. al fineはカットできなかったので本番では、今の楽器を持ち慣れていない左腕は一楽章の時点で疲れ、焦ると呼吸を省略する体は苦しくて、途中で演奏やめよっかな、と思いました。
でも、超豪華な方々に伴奏をしていただいていたので、止めるわけにはいかなかったです(本番で途中で止めて帰るとかそもそも無理だし、全楽章演奏したいと言ったのは自分)

超豪華なピアノ伴奏と超豪華な通奏低音(ユーフォニアム)だったので、音楽的にもとても励まされて、演奏自体は楽しくできた!と書きたかったですが、フィジカル的に大変限界でした。
なんとか吹き切ることができて胸をなで下ろしましたが、譜面をなぞるだけで精一杯になってしまったし、もっといい音が出せたはずだと思っています。(当日も、本番の時間までに吹きすぎだなと思っていたけど、不安すぎて直前まで練習しすぎてしまったのもあまり良くなかった)

自分の演奏の前に少し舞台上で話した時には照れてしまって、はっきりとは言えなかったのですが、
私がユーフォニアムでバロック音楽を演奏したい理由は主に以下です。

  • バロック音楽が好き(起こりそうなことが起こるのに、こんなに多様で華やかで楽しくて、うきうきする音楽って素敵、と思っている。多分聞いていると何らかの脳汁が出ている、興奮する)

  • ユーフォニアムがバロックの時代にあったら、いろいろな作曲家にユーフォニアム用の楽譜を書いてもらえていたのにな、と残念に思っている

  • ファゴットにせよ、リコーダーにせよ、たくさん自分の楽器のソロ曲があるから、たまにユーフォニアムが吹いても快く受け入れてくれるだろう(妄想)

  • 昔々の音楽を演奏することで、バロック時代の作曲家はもちろん、それを演奏したり研究したりして語り継いできた人たちとも繋がれる感覚がある

正直、めっちゃ難しくてもう無理なんだけど、次はどの曲を吹こうかなって思っている自分がいます。(とりあえずはアルトリコーダーでベネデット・マルチェッロのソナタ ヘ長調が吹きたい)

一方で、同じ演奏会に参加した友達が以下のようなことを言っていました。

現代の音楽をユーフォニアムで吹くことで、現代の作家と繋がれる感じがする。現代の楽器のユーフォニアムの魅力はそれ(細かい文言は忘れてしまった)

「え…自分と全く同じことを全く反対のことで言ってる…」って思いました。なので、今後は自分も現代の作品にも取り組んでみようかなと思っています。
今回のおさらい会は前みたいなクソデカ感情を抱えていなかったため、練習には素直に取り組めましたが、曲が難しくて普通に大変でした。自分があまりにマルチタスクができない(物理的にというよりも、気持ちの持っていき方が難しいのが主な理由)ので、今になって自分の生活を振り返ると、仕事も後ろ倒しにできるものが全部後ろ倒しにされているし、自炊も全然できていないし、生活態度としては最悪です。仕事のための勉強とかだって大切なはずのことなのに、演奏会に向けて集中している時には音楽と楽器以外のことの優先順位が明らかに下がります。
そこまでしないと、譜面がさらいきれなくて、演奏しきれないということ自体が問題なのですが、そこの解消にはまだ時間がかかりそうなので、なんとか生活と音楽を両立させる方法を次回のおさらい会では探したいと思います。

2020年3月5日に突然思い立って、会社を午後休してユーフォニアムを買いに行った日からほぼ丸4年。
いろいろな人と出会い、いろいろな経験をして、日々音楽を通して楽しく過ごしているのは、一緒にいろいろなことに取り組んでいただいている皆様のおかげだなぁと強く感じています。
音楽に関わることでも、音楽に関わらないことでも、日々いろいろなことがあり、必ずしも楽しいことばかりではないけれど、前向きにがんばるパワーを皆様からいただいています!

次はどの曲を吹こうかな!!!!!!!!

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