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試写会感想「ザ・クリエイター創造者」

IMAX全国最速試写会に運良く当選しましたので、10月12日に一足早く鑑賞しました。公開日は20日ですので、今回はネタバレ少なめで感想話したいと思います。

感想として、まず軽いところからだと、映画館で頻繁に流れる予告、ミスリードしてましたね……。実際の展開と逆の表現している部分がありました。ああいうミスリード、個人的には鑑賞のノイズになるのでやめてほしいなあ、と思いました。

さて、試写では冒頭にギャレス・エドワーズ監督の挨拶から始まり、テンションも上がります。監督の紹介で毎回ローグ・ワンばかり推すけど、あまりゴジラを推さないのが不思議。まあ、今回の世界観的にはローグ・ワンの方が近いからかな?
IMAX上映を鑑賞したのは、イオンシネマ岡山。ここのIMAXは初めてでしたが、大きさも十分、左右に黒帯が入ることもなく、巨大な画面を堪能することができました。
試写会のため、座席は開場してから指定されるのですが、座席番号はB列と、実質一番前の席でした。
かなり見上げて鑑賞することを覚悟していましたが、いざ始まると思いの外見やすく、前に人が居ないこともあり、作品世界に集中することができました。

本編は、AIの暴走により人類とロボットが戦争を繰り広げている未来。AIと共存しているニューアジアを舞台に、ロボットの創造者の暗殺を命じられた主人公と、人類を滅ぼす兵器である少女型ロボットとの逃避行を描いていました。

この二人、ジョン・ディヴィッド・ワシントンとマデリン・ユナ・ヴォイルズの演技が本当に良かったです。ジョン・ディヴィッド・ワシントン演じるジョシュアはある理由からロボットを嫌っていますので、マデリン・ユナ・ヴォイルズ演じるアルフィーを最初は物の用に扱うのですが、次第に心を通わせていく様子は、ベタながらとてもよく、終盤は本当にぐっと来ました。
あと、作品内のアメリカ軍がなかなかの悪役で。アバターの地球側に近い悪役で、こういう悪い米軍もいいよね、と思いながら見ていました。序盤から猛威を振るう衛星兵器「ノマド」や、中盤で圧倒的な戦闘力を見せつける巨大戦車など、SFメカ好きも大満足な兵器を駆使し、いやらしいほどの悪役っぷりが堪能できます。

また、予告からも伝わるアジア的なSF描写は、その空気感含めて素晴らしく。実際ヴェトナムやネパール、日本でもロケをしているようで、大画面に響くカエルの声含め、親しみのある未来描写だったと思います。勿論共演として出演している渡辺謙も流石の存在感を放っていました。日本語をはじめ、アジア言語と英語が混ざる会話シーンも面白く、是非字幕版を楽しんでほしいものです。

10月20日はスコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」など、話題作も豊富ですが、派手なSF大作を楽しみたいのでしたら、間違いなく満足できる作品だと思います。
大画面大音響の劇場が割り当てられる、初週の鑑賞をお勧めします。


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