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『本が可哀想』メモの魔力で本が思考に変わる

 メモの魔力17万部突破!前田祐二さん、おめでとうございます。
 そして、こんな素敵なものを世に送り出して頂いて本当にありがとうございます。

さて、皆さんは月に何冊本を読みますか?

 私は最近は週に2〜3冊のペースで、主に通勤中に読書をしていました。家とkindleには500冊近くの本があります。

 教養書からビジネス書、実用書や小説、専門書...と色々読み、「沢山の知識を自分の『知恵』にしていきたい!」との思いで速読多読のハウツー本も読んだりしていました。

 しかし、前田祐二さんの「メモの魔力」を読んで愕然...

自分、本になんて失礼な事してたんや...本が可哀想...と反省するに至りました。

 本に限らず、芸術や、映画、劇、音楽ライブ、感動や気づきを与えてくれる創作物に「失礼なことをしていたな、すぐ取り返そう」と思うに至ったのです。メモの魔力の内容は、是非読んで頂ければと思うので、ここで詳細には触れません。

 ただその中に、『ファクト(事実)を抽象化、転用する』といういわゆる『魔法』の使い方が出てきます。
 全ての出来事において、抽象化する事で様々な分野、場面に転用する事が出来る。という事に気付かされました。

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図にするとこんな感じ...
手書きで失礼します。笑

 私なりの解釈を加えますと、この「抽象化→転用」という流れの『魔法』は人それぞれ違う使い方が出来ます。職業や業界という枠の話ではなく、個人個人がもつ『価値観』によってこの魔法は、効力を変えていくのです。

 同じ映画を観て感じた「感動」も個人の価値観により姿形を変え「抽象化→転用」される事で全く別のものになるのです。
個人個人の感受性の違いが生み出す産物...とでも言いましょうか。Amazonのレビューがそのまま新しい産物に生まれ変わるようなイメージです。

さて、話を「本」に戻しましょう。

 結論、この『魔法』を全ての本に使うべきだったなと後悔しています。
私は知的財産として「本」ほど素晴らしいものはないと思うのです。
 数学や天文学、学問においても文学においても数百年の時を超えてその『知恵』を「知識」として伝える物質は本以外にありません。

本のお陰で文明が発展してきたと言っても過言ではないと思います。

 そんな素晴らしい本を沢山読んで、本にメモをして、気に入った本は何回も読んで、感想を書き留めて...としていたのですが、決して500冊分の知識が『知恵』として私に身についた訳ではありません。悔しい...


同じような経験はありませんか?
ビジネス書を読んで「なるほど!!」と感動はしたけれど、仕事の成果は大して変わらない...

珍しい話ではないと思います。

 ここで、タイトルの「本が可哀想」に話を戻します。1冊の本が出来るまで、どれだけの時間を要するかご存知ですか?

シンキングタイム...

 そうです。「まちまち」です。ただ統計を見てみると、平均して2〜6ヶ月(23.6%)、7〜12ヶ月(47.7%)、13ヶ月〜3年(28.2%)という割合になっています。(2009年 日本著者販促センター調べ)

 多くの本は平均で1年近い年月をかけてつくられるものに対し、本を読む時間はせいぜい数時間だと思います。ここに決して消費者(読者)と生産者(著者)の時間が等価であるべきと言いたい訳ではありません。

しかし考えてみてください。
 一冊の本というのは、執筆にかかった以上の年月、その著者の人生をかけた経験による知恵が書かれている訳です。
それをたった数時間の読書で理解し、自分の生活や仕事に生かす...なんてどんな天才でも土台無理な話ではないでしょうか。

 ここで登場するのが、前田祐二さんの「メモの魔力」です。冒頭でお話した、「抽象化→転用」を本を読みながら行っていく事で、自分にぴったりの『知恵』に転用し、行動まで繋がる...という訳です。

 勿論、ただ読むよりは数倍時間がかかりますが、スキマ時間で読んで気になったファクト(事実)に線を引いておいて、用意しておいた自分の時間にこれを『魔法』で実用化できる『知恵』に変えていく...とするだけで生活は一変すると思います。

 普段頭の中で考え、理解している「つもり」の事が具体的な形となって、脳内から手元のノートに落とし込まれていくので、読書が受動的なものから能動的なものに変わるでしょう。

映画や音楽にも同じ事が言えて、最高潮に高まった感動を、『魔法』によってその瞬間の感動に終わらせず、活用する事が出来るのです。

 そんな訳で是非、前田祐二さんの「メモの魔力」読んでみてください。
「メモの魔力」を読んだ前と後で、自分に入ってくる情報が全て有用なものへと形を変えていく変化を感じるでしょう。更には人生を変えていく『魔法』を手にするでしょう。断言します。証明はこれからですが...笑

 「本」は著者の人生や哲学、情熱や知恵が全て「知識」となって詰まっています。これに正面から傾聴する姿勢でぶつかり、著者の脳みそをそっくり頂く姿勢で読書する事が、人生を変えていく手段です。その為に皆さんも是非『魔法』を手にしてみてください。

 私は500冊多読乱読しまくってから気づいたので、今まで読んできた本もこの『魔法』を使って、知識に留まっていたものから『知恵』に変え人生のお供にしていきたいと思います。

 近年、本はその形を変化させています。電子書籍の普及も勿論そうなのですが、SNSが発達した事により、著者と直接コンタクトを取る事ができるようになりました。

 前田祐二さんや堀江貴文さんはTwitterを通して、本を書いた後も読者をサポートし続けていて、より知識が知恵になる機会が増えてきたなと思います。

 キングコングの西野さんが、本に誰かの「しるし」が入った本を販売する「しるし書店」を運営していますが、本を通したアウトプットの形は他にもあると思います。もっともっとその1冊の本を通した交流や化学反応が起きていくであろう未来にワクワクしています。

 そんな私も、いつか本を書いて、自分の全身全霊の知恵を、後世に残る知識にしておきたいと思っています。

乞うご期待くださいませ。

メモの魔力

#コラム #日記 #闘病生活 #読書 #メモの魔力

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