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ライ麦畑の先に見る景色

我々がなすべきは、それが独善的であろうと自らの意思で各々が決断し、他者にとって最良の結果を導き出すこと。
その結果自分が満足できればよし。しなくてもよし。

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 シニアコンサルタントやパートナーとして働き始めたら言いたい、言われたい科白です。加えて”面白そうな仕事、潤沢な予算、そして自主性と自制のできるメンバーが揃っている自律的組織なら断る理由がない”。そんな組織があればと思いつつ、そこを目指してつくっていく過程と苦悩と犠牲を尊重できるように。予算は獲得するもの、そしてそこに初志貫徹があること。

 彼女の発する言葉には、人々がどのように自分の人生を歩むべきかという深い思考が感じられます。独善的であれ、自らの意思で決断をすることは、他者に影響されず自らの信念を持つことの証明です。私は常に、「志を立てて、その志を貫徹する」ということを強調して生きてきましたが、同時に各人が自らの信念を持ち、それを実践できる組織にいることが相互の幸せと社会への寄与に繋がると信じています。

意思のある人間が行うべきことは、確かに自らの信念に従って行動することです。時には、人々が理解してくれない選択をしなければならないこともあるでしょう。唯、そのような選択をすることで、新しい未来が切り開かれることもある。私もまた、このような選択をしてきました。

そして、私たちの行動が他者にとって最良の結果をもたらすことを心がけるべきですが、常にそのような結果を得られるとは限りません。しかし、その結果に対する満足感は、行動の過程においてどれだけ自らの信念に従ったか、そしてどれだけ努力したかによって決まるとも考えるからです。行動を起こす過程で得た経験や、その結果から学ぶことも多い。満足する結果であれば喜び、そうでなければ次に活かす。これに尽きます。

 不意に誰かの言葉を聞き、自分自身を振り返る時間を持つこと。人生は選択の連続であり、その選択が我々の未来を形作る。私もこれからも、自分の信念に従って、自らの道を歩んでいけると感じる時間です。

 「ライ麦畑でつかまえて」を愛読書であると言うのは、ソローキンがすきというくらい誤解を生みそうですが、あの文学から派生した様々な文化やアート、哲学に敬意を覚えると、常に癒しを与えてくれる書籍です。

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