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手垢のついた仕事に新しさとやりがいを見つけられそうな気がしている

 弊社の仕事は、それ自体は素晴らしいと思っているんだけれど、カフェそれ自体は手垢のついた仕事だと思っている。5年近く本気で手をかけているからこそ好きになったけれど、ゲノム研究したり、茶道をしたり、本を読んだり、プログラミングしているワクワク感には勝てずにいた。

 原因は、ある程度ひな形が完成している事、入社した時点で弊社が飲食では冠を取っていた事だと思う。自分がやりたい事は、グローバルにSocial Impactを与える事(全障がい者の雇用や、生産者を軸にした貧困の根絶、貧困家庭の進学支援、多様性の圧倒的な需要etc...)だけれど、今は殆ど現場に立っていて、ある程度完成されたひな形を、その時々に合わせて使い分けていくような感覚で、然程難しい事は何もない。

 そんな中、不謹慎承知で、コロナ禍の影響に希望を見出している。
ソーシャルディスタンスを保ったセーフティオペレーション、外食離れ、不況、育児家庭の労働問題...弊社にも影響の大きい出来事が山積みになっている。そこの解決策に当たれそうな事が、ビフォアコロナの弊社のレベルから、各段に高いレベルの経営が出来る気がしている。というか確信がある。

 現場ですぐに出来る事は主に2つで、
「雇用の受け皿」と「見た事のないサービス」だ。


 個人経営の喫茶店や、中小飲食業で廃業に追い込まれたお店は多い(現段階ですら)。こうした方々を守るために、体力のある企業チェーンは売上を譲るべき(休業を維持すべき)と思っていたのだけれど、もう廃業してしまったのは仕方ないから、その受け皿になりたい。喫茶店のマスターは弊社で働けば最高に輝く場があるし、カフェ以外の業態の飲食(もしくはそれ以外の業界なら尚)から様々なノウハウを吸収できる。世代も多様だ。18歳から70歳までが共に同じ志を持って働く組織を作りたい。

 サービス、に関しては細かく言及を避けるが、コロナ禍のお客様が求めるサービスの追及は、それ以前のサービスとは比べ物にならないスキルと圧倒的顧客目線が必要になる。只管に只管に、お客様の導線を歩き、お気持ちを知り、気さくな会話だけでごまかせるようなサービスから脱却できる機会がごろごろ転がっている。冠を被ってぬるま湯に漬かっていた部分を、短期間で沸点まで持っていけるイメージがはっきり浮かんでいる。

 それ以外にも、マネジメントの精度や、クオリティの追及、オンラインオペレーションの普及は当たり前に進んでいくので、自らと社内が試され続ける期間になる事にわくわくしている。

 3倍もの年収を提示されて、引き抜かれそうになった先月だったけれど、もう少し、この場所で新しい価値を、火花散る瞬間を生み出してからでも遅くはないと確信した今日。わくわくしている。

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