【レポート】ジャラグアヤモリ――最小のいきものはゲーム映えしないかもしれない?

いきもの名:ジャラグアヤモリ
学名:Sphaerodactylus ariasae

【登場するゲーム】

Earthpedia

 有隣目チビヤモリ科のジャラグアヤモリ。人間はサイズがあるものには最大・と最小を求めたくなる。いきものについても、言うまでもない。最大のいきものが見つかっていないなんてことはめったにないけれど、最小のいきものについては難しい。全てのいきものが出そろっているのであれば「最小はコレ!」というものがあるが、そうはいかないから「現段階の最小は、コレ」としか言えない。ジャラグアヤモリもそんな状況で見付かったヤモリだ。
 ゲーム世界にこの最少のヤモリが登場するとは思わなかった。なんせ、最小のいきものをゲームに採用するのは難しい。ゲーム世界でなら、できれば大きなものを見たくなる。『Smalland』のように、人が小さくなって、小さいいきものを大きく見ることはあるが、それでわざわざジャラグアヤモリを採用することはないだろう。

最小生物の宝庫、カリブ海域にすむ、は虫類

カリブ海周辺の島々は、最小の鳥類、最小級のカエルなど、様々な「小さな生き物」が生息していることで知られる。2008年に全長わずか10㎝の世界最小のヘビであるバルバドス・スレドスネークが発見されたのも、カリブ海のバルバドス島だ。
そして、世界中のは虫類の中で最小の生物もまた、カリブ海ドミニカ共和国ベアタ島で2000年に見つかっている。それかチビヤモリ亜科に属するジャラグアヤモリだ。頭部の先端から尾の付け根までの長さは、わずか16㎜。
体が小さいこともあり、おもにアリや土の中の小さな虫をえものにしている。また、ふつうのヤマオリは1回の産卵で2卵を産むが、ジャラグアヤモリは1回で1卵しか産まないという特徴もある。これは体の小ささが影響しているのかもしれない。ただし、個体数も少なく、その生態の詳細はほとんどわかっていないのが現状だ。

『Earthpedia』

 16㎜というと、大きめのアメンボ、アオクサカメムシ、ミツバチくらいの大きさだ。そのサイズのヤモリを見つけるとなると、大変だ。ましてや、いろいろな自然物がごちゃごちゃしている環境で見つけるのは難しいだろう。ゲーム世界でそれを求められたら……いやだな。

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。

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