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クラシカルな味わい

『Napoleon at War』の『The Battle for the Nations』。コマンドマガジンの『諸国民の戦い』と同じもの、のはず。

耳鼻科の待合室と、その後の薬局での待ち時間とにプレイして第8ターンの途中まで進んだ。こういう時期なので待ち時間は長かろうと思ってiPadを持参して正解だった。読書やウォーゲームは、家にいるときよりも医療機関などでの待ち時間の方が、余計なことをしないので効率的に進む。

このところ『Arracourt』や『Rebel Fury』で、いまどきのウォーゲームにオロオロしていたので、NAWのクラシカルな味わいはシステム的にもサイズ的にもちょっと気が休まる。こういうゲームばかりになったら困るけれど、透き通った鶏ガラ醤油スープのラーメンをときどき食べたくなるような感じ。

3日目の途中でフランス軍がデモラライズしてゲーム終了。フランス軍は1日目に強引に勝ちにいかねばならないようだ。1日目だけで終わるシナリオがあるのはそういう事情なのだろう。

ジワジワと包囲が狭まっていく盤面は、気持ちをザワつかせる不思議な魅力がある。そういう盤面を見るために、ドローならフランス軍の勝ちということにして遊んでもいいんじゃないかと思う。

そこを見たい人のための3日目シナリオがありますよ、ということなのかもしれない。今から40年近く前にこのゲームを出版した時点で、そんなことは既に分かってました、という声が聞こえてきそう。

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