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日常の物理学Part16!高温多湿な日本が暑く感じるワケ!!

最近は天気が不安定で、雨が降ったり降らなかったり。
蒸し暑い日が続き、早くもちょっと夏バテ気味・・・
まだまだ夏はこれからで、気温がどんどん上がるにもかかわらず夏バテとは、先が思いやられます。

同じ暑さでも、嫌な暑さではない国もたくさんあります。
南国とかそうですよね。
旅行で気分が昂っていることもあるかもしれませんが、カラッとした暑さなので、暑くても嫌な感じはしません。

なぜ日本はこんなにも暑さを感じるのでしょうか??

放熱

気温が高いと人間は暑く感じますよね。
太陽からの熱エネルギーを受け続けていると体に熱がこもりすぎるため、体温が上がり過ぎてしまいます。それを防ぐために体は放熱します。
体に入ってくる熱と、体から出ていく熱が釣り合うために、人間の体は一定の温度に保たれます。
ここで、放熱する機能として2パターンあります。
それが、
・皮膚表面からの放熱
・汗による蒸発熱からの放熱
です。

皮膚表面からの放熱

これは体が熱いと感じた時にみなさんがよくやることだと思いますが、首に冷たいものを当てたりしますよね?
氷水に足を突っ込んだり!
アイスを食べたり!
うちわや扇子で扇いだり!
風が吹くだけでも気持ちよく感じたりします。
これらは全て皮膚表面からの放熱により熱が放出されている状態です。

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さらに、体が熱い時は血流が速くなっています。
皮膚表面に温度の低いものを当てることにより、血液も冷やされて、体が冷えます。
血流が速くなっているのはこのためなんですね。
体が必死に熱を放出しようとしています。

汗による蒸発熱からの放熱

暑くなると汗をたくさんかきますよね?
汗は嫌だなと思う人も多いと思いますが、体の放熱にとってとても大事な機能となります。
気温が高いと水は蒸発します。液体が気体になる時にエネルギーが必要となるので、ここで熱エネルギーが使われます。これが蒸発熱と呼びます。
汗が蒸発する時に蒸発熱として熱エネルギーが奪われるため、体にとっては熱が出ていく形になります。これで体の熱を逃すわけですね。

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この蒸発熱に関わってくるのが、気温だけでなく湿度も大事になります。
気温が高いほど、蒸発しやすくなります。
湿度が低いほど、蒸発しやすくなります。
湿度が高いと、空気中に水分が多く含まれるため、蒸発しにくいということですね。
これが日本が暑いと感じる理由です。
日本は高温多湿で、気温と湿度が高い気候となっています。
特に梅雨の時期は湿度がとても高いですね。
そのため、汗をかいても蒸発しにくく、蒸発熱からの放熱が機能しにくいため、蒸し蒸し暑く感じます。

おわりに

高温多湿な日本で暑さ対策をするためには、放熱の原理を知っておくと便利です。
気候を変えることはできませんが、身の回りで対策を取ることによってより快適に夏を過ごせたらいいですよね。
今のうちから体調管理して、楽しい夏にしましょう!

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