本日はこちら(でした)。

大貫妙子
@ 昭和女子大学人見記念講堂, 三軒茶屋

大貫妙子 [vo]
Febian Reza Pane [pf] / 林立夫 [ds] / 小倉博和 [g] / 沼澤尚 [ds] / 森俊之 [key] / 鈴木正人 [b] / 網守将平 [key]

なぜ毎年この形で続けているのかよくわかった。
ホントすばらしいのよ。
変えるところがない。完成形なんだと思う。

なんかいろいろとあったじゃん?　ことし。みんないなくなっちゃうし。
それでなくても、ずっとパンデミックでもあったわけで。
ただでさえ〈新しいもの〉〈オルターナティヴなもの〉ばっかり追いかけ続けて、ルーツをないがしろにしてるというか、ずっとやっててくれると思ってたからさ、「ずっと」じゃないと思い知ってやっぱ行かなきゃと。

いや、人見記念講堂も最初のうちは来てたし、坂本龍一とのutauの時も来たし、40周年の国際フォーラムも行きましたけどね。
要所要所は押さえてはいたものの、冬のコンサートは毎年やってるの知ってるよね?って言われると、いやすみませんご無沙汰しちゃってみたいな。

で、キッカケになったのが、今年の夏の同期モノ中心のライヴ。
ピーターラビットとかチェッカーくんとかロボットマーチとか、あ、やってないか。
ピーターラビットとザジね。
ホント言うと、終わったあとちょっと違和感があったの。
アレ、こんなんだっけ?って。

だけどよくわかりました。
あれね、ガーデンホールってハコがだめなの。きょう聴いてよくわかった。
人見記念講堂の音、素晴らしいのよ。
響きと分離。

で、まあ私の気分的にも、ピーターラビットとかザジより、もっと初期のピシッと背筋が伸びてて切ないみたいなのが好きなのもあるねぇ。クールでシャープ。私の中の大貫妙子はそういう人。78年からずっと。
奇しくもアメリカからレコード探しに来てくれて、初期のアルバム2枚にスポットが当たって、今じゃ「都会」をカヴァーすりゃ気が利いてる風ですけど(毒)。

いやぁ、ホントに楽しかった。
45年前の私、ナイス!!ってことです。