トランプもそうだが、近年の韓国の政権など分断を力の源泉にしようと試みる政治がある。
日本では小泉政権、民主党政権あたりが対立軸を設け政治の推進力たらんとした。
深い禍根を国民に背負わせることになるその政治手段の先には当然それを補い得る恵みを国民にもたらす壮大な理念や政策があって然るべきだが、果たしてどうだったのだろうか。少なくとも我が国が10年、15年前に負った傷口は未だ癒えたとは言い難い。
停滞感が積もるとどんでん返しを期待して我々は劇薬に手を伸ばしがちだが、尽きることのない遍歴を重ねてきたた現代にもはやドラスティックな変化は望めるはずがないとわたしは思っている。もし、強大な強制力で部分を変えようとすれば、必ずその周辺で静かで残酷に酬いを受けている対象があることを忘れてはならない。

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