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育休が寂しくなる理由、それは社会の中での居場所がないから


なぜ働くのだろう。仕事辞めたいな。

通勤電車の中で、なぜ働くのかを考えていた時があります。
そう考えたのは、一度や二度の話ではありません。

そんな私だったのに、いざ育休に入ると、何か寂しい。
そして、「寂しさ」が「焦り」へ。

この育休期間の間に、何かしなくては。
TOEICの勉強だったり、何か形に残ることをしなくては。

夜間授乳や毎日のおむつ替えで、肉体的にしんどい。
その上、精神的に焦ることで、さらに自分を追い込んで。

なぜ、寂しく感じたのか。
その答えは、この本の中にありました。



■本のポイント

①「働く意義や仕事のやりがい」を考えるヒントがある

7人の識者(ジャーナリスト、医師、作家、助産師など)が、それぞれの経験をもとに、「働く意義や仕事のやりがい」を語っています。

私は会社員なので、識者のどの職業とも異なります。
でも異なるからこそ、別の視点から「働く意義」を考え直すヒントになりました。

②子育てのアドバイス

それぞの識者が、将来活躍するためには、「子どもにどのようなことを学ばせたら良いのか」も語っています。

■印象に残ったポイント

①育休中の焦り・寂しさの正体

身近な同僚だけじゃなく、会ったこともない誰かのための役に立てたという実感は、仕事の意欲を高めてくれる。「人のためになっている」という実感をもてるということは、社会のなかでの居場所を感じられる。(三浦しをん)


育休中は、子どもを育てるという大役を担っています。
でも子育ては、家庭というクローズドされた空間の中でのこと。
社会の「誰か」の役に立っているという「実感」が感じられない。
それが、育休中の寂しさや焦りへの要因になっていたのです。

働いていると理不尽なことが多く、大概はストレスフルな時間。
でも「ありがとう」と言ってもらえたその一瞬があるから、働き続けてこれたのだと改めて思いました。(勤続15年。よく頑張ってるぞ。私)

働く意義に気づけて、復職が少し楽しみです。

②働く楽しみ


働く楽しみとは、謎解き。
ある事象に対して、「なぜこうなるのか」と疑問を抱き、「どうしたら解決するのか」と課題を見つける。豊かな知識を蓄えると、思考力が高まって、賢い謎解きができる。(浜 矩子)


課題解決力、論理的思考と言われる、ビジネスではよく見かける言葉。
「謎解き」と表現した浜矩子さんの表現が印象的でした。

私は正直なところ、苦手意識があります。
でも社会人として必要不可欠なスキルであることは、十分認識しています。
子どもには私のような苦手意識を持たないように、そのスキルの土台となるものを蓄えて克服して欲しいと思っています。

じゃあ、どうしたら良いのか。
浜矩子さんはこのように書いています。

夢中になって謎解きができる仕事にで合えるのは幸せなこと。
ではそのために、子どもの頃に何をすべきかと問われたら、「とにかく勉強しなさい」。
好奇心を持って知識を得る経験は、子どもの将来の目標を具体的にするためにも不可欠。
知識を得る過程で様々な職業の存在を知ったり、そのために必要な知識を得ようとする動機が生まれる。(浜 矩子)


「ただ勉強しなさい」だけでは、勉強しないことは実体験済み。
私がそうだったから。

勉強した結果、何に活かせて、どのような未来が待っているのか。
ここが分かっていればもっと勉強していたのにと、大人になった今だからこそ、分かります。(勉強をもっとしておけばよかったと後悔するのも、大人になってからなんですよね)

子どもには、将来の目標(夢)から逆算して、そのためには勉強が必要だと、伝えていきたいなと思います。

■本を読んで

育休期間の寂しさの要因から、私の「仕事のやりがい」を発見しました。

私の仕事のやりがい。
それは、「人の役に立ち、喜んでもらえた」と思えること。

復職したら、そのような仕事ができるように働きかけていこうと、思ったのでした。


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