モノマネできるのは、すごい事

シンガーソングライターとして活躍している人でも、カバー曲を歌う事はあると思います。

歌活動をしていても、自分の楽曲を持っていない場合は、どなたかの歌をカバーさせて貰う事になります。

そんな中で、私に寄せられる質問というか、悩みで多いのが「モノマネになってしまう」問題です。

最初に私は言いたいです。

「モノマネが出来ているのなら素晴らしいのでは?」と。

まず、ご本人さんに寄ってしまうのは当然です。

それは、その曲が好きであったり、良く聴き込んでいる訳ですから、もちろん似てきてしまう訳です。

でも、自分の歌の技術やレベルなど、歌唱力が低ければ、似せる事もできません。

似せる事ができるのは、それだけ、特徴を捉え、技術を身に着けているのだと思います。
ただ、残念ながら、モノマネになってしまっているという方の歌を実際聞いてみると、正直、モノマネにさえなっていない事の方が多いです。

厳しい言い方をしますが、自分の思い込みが強かったり、誰かに聴かせて正直な感想を受けていないのだと思います。

それだけ、モノマネにする事も、ご本人に似せる事も、かなり難しい事なんです。

よく「似せないように個性を出して歌っています」とおっしゃる方もいますが、個性を出すなら、まず似せてからだと私は思っています。

技術も歌唱力もご本人に寄ってもいないのに個性だけを出そうとするのは、私から言わせれば無免許運転のようなものです。

運転技術を持っていないのに公道を走っている車を、みなさんはどう観るでしょうか。

それだけ、誰かに「モノマネだ」と言われるなら、名誉な事なのだと私は言いたいです。

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