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母の一周忌を済ませました

昨日は母の一周忌でした。
姉夫婦と私たち夫婦と長男。
そして親戚が3人だけの質素な法要になりました。

一同の共通した感覚に「あれからもう1年経ったのか」という時間の印象。
幼い子どもたちは、日常のなかで初体験が多いので時間経過を長く感じ、年齢を重ねるにしたがって初体験も減り、同じことの繰り返しが多い年長者は時間経過を早く感じるといいます。
一様に早く感じた私たちは、こうした仏事にも慣れっこになっていて、集まる人数が毎回減っていることに寂しさを共有する。
こうした機会でしか会うことがなくなった親戚と近況報告をしあい、少しの変化にも敏感になってしまう。

法要の後は一同で会食。
京懐石の料亭で、久々に目と舌で季節を感じることができた。
栗を使った前菜に、何かと話題のホタテを使った天ぷら。
鰆の西京焼きと刺身の盛り合わせ。
魚の料理がとても美味しくて、母との思い出話も弾んで、故人を偲んでの集まりなのだけど、笑い声あふれる法事になりました。

その裏で「来年の三回忌を終えると一息ついて、肩の荷が下りるわ」とため息ついた姉は、母との間に確執を残したまま。
その不完全燃焼を妹の私に解消しようとするのだけど、元々私じゃ役不足なのだから、いつまでたっても不完全燃焼は燻ったままだ。
それも時間が解決してくれることを祈りたい。
結局のところ、親子や兄弟姉妹の間柄であっても、人間関係は膝を付き合わせての対話で解決するしかないのだと、教訓を得たような気持ちで家路に着いた夜になりました。





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