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ChatGPTコードインタープリターの衝撃

2023年7月8日、
ChatGPTのコードインタープリター
を触ってみた。

ChatGPTが出てきて以来の
衝撃を覚えた。

正直、こういうものが出てくることは
予想がついていたし、

中身を見ると、
それほど複雑な仕組みではない
と想像つき、

自分でも作れるのではないか? 
と思うのだけれども、、、

実際にそれができてみて、
触ってみると、
「これほど有用なものか!」
ということ衝撃を受けてしまった。

LLM関連のアプリケーションは
思いついたらとりあえず作ってみるのが
良いのかもしれない。

予想がついていたということで、

今後、
ChatGPTインタープリターの出現以降、
どのようなことが起こるかの予想を
2点にポイントを絞って
書いてみたいと思う。


(1) ラストワンマイル

これは私の造語であるのだが、
ChatGPTには「ラストワンマイル」が不足しており、
そこを補うサービスが必要だとずっと考えていた。

ラストワンマイルとは何か?

このラストワンマイルとは何か?
例を出して考えてみる。
とても簡単な話だ。

「ChatGPTは、
 プログラムのコードを書いてくれる」

というのはChatGPTに興味がある方なら
誰でも知っていると思う。

しかし、この恩恵を受けられるのは、
プログラムを書ける人間だけだ。

なぜなら、出力したコードを
コードが実行できる環境に
コピーしなければいけないからだ。

コードが実行できる環境を準備できないと
そもそもChatGPTがコードを出力しても
全く無価値なのだ。

ChatGPTはラストワンマイルをやってくれない

ChatGPTは答えを教えてくれるが、
「コードの実行」まではやってくれない。

ChatGPTは記事を書いてくれるかもしれないが、
ブログに貼り付けまではしてくれない。

ChatGPTはスライドの草案を作ってくれるが、
パワーポイントにそれを貼り付けてくれない。

最後の「ワンマイル」をやってくれないのだ。

だから、この「ワンマイル」を埋めるサービスを
作れば良いのだということを考えていて、
私もすでに少しずつ作っている。(詳細は後日)

コードインタープリターの登場

さて、この「ワンマイル」は、
OpenAI社以外のサードパーティが
出すと思っていたのだが、
「ChatGPT コードインタープリター」が
出現してしまった。

コーディングの知識がなくとも、
Pythonコードを実行してしまうのだ。

しかも、ファイルアップロードができ、
画像やCSVやら
複雑なインプットも可能なのである。

これをやりたい 
というプロンプトを入力したら、
コーディングを用いて
解決方法をChatGPTが探し、
解決してしまう。

予想はしていたものの、、、
実際に触ってみると、
恐ろしいものであった。

(2) Excelがいらなくなる

コードインタープリターを触って思ったのは、
次世代Excelが来た ということだった。

新しい計算機

頭に浮かんだのは以下の流れだった。

そろばん

電卓

Excel

ChatGPTコードインタープリター

要するに、
電卓よりExcelよりはるかに強力な
計算機がみなの手に渡ってしまうのだ。

どのくらい簡単になるか -住所問題で考えてみる-


Excelの話をする時に
私がよく出す例なのだが、
こんな問題を解決したいとする。

「顧客リストの中に
 住所情報が入っている。
 県別に人数を集計してほしい」

みなさんはどのように
アプローチするだろうか?

そろばんや電卓だと
まぁ太刀打ちできないだろう。

Excelで住所問題を解く

Excelを使う場合は、
以下のような計算をすると良いと思う。

①  住所の最初の3文字を
    LEFT関数で取って別の列に出力する
②  47都道府県の最初の3文字を
     1列に並べた列を用意する。
③   COUNTIF関数を使う

まぁ、②は何も考えず
ピポットテーブルでも良いかもしれない。

もしあなたがExcelに不慣れであったら、
LEFT関数やCOUNTIF関数で嫌になるだろう。

ChatGPTコードインタープリターで住所問題を解く

さて、同じ問題を
ChatGPTコードインタープリターで解くと、
どうなるだろうか?

瞬殺だ。

① 住所情報の入ったCSVをアップロードする
② 「県別に集計した情報をCSVに出力して」
     と日本語で打つ

これだけ。

まじでこれだけ。ChatGPTがやってくれる。
Excelの関数の知識などいらないのだ。
Excelは今後、
ただのデータ置き場に成り下がる可能性が高い。

Excelがいらなくなる未来

僕からしたら正直恐怖だ。
僕は、新卒でいわゆるJTCに入社した。

大学の時にExcelは使っていたし、
JTCだからデータは大量にあるし、
関数などを駆使して
データ集計など大量にやった。

正直な話、その時、40代50代のおっちゃん達が、
Excelの関数を使えない姿などのをみて、
内心馬鹿にしていた。

馬鹿にしていたというよりは、
「ちょっと勉強すればわかりそうだし、
 業務も楽になるのになんで勉強しない?」
と思っていた。

今は、40代も近くになり、
人には様々な事情があって、
年齢を追うごとに新しいことを学ぶのも大変で
時間もとても限られていることがわかるから、
馬鹿にするような気持ちはもちろん無い。

そうではなくて逆だ。

「先輩、なんで
  ChatGPTインタープリター使わないんすか?」

みたいに思われる立場になるのだ。
これが恐怖だ。勉強し続けなければ、
逆の立場にすぐなるという恐怖心がある。

コードインタープリターが切り開く未来

コードインタープリターが
できることは何か? というと、

「Pythonでできることは大抵できる」

というのが答えであろう。

複雑な計算、
画像の加工、
ExcelやPDF、
パワポなどの出力。

挙げればきりがない。

極論いえば、
OSですらプログラムでできてるわけだから、
コンピュータ上で実現できることは、
自然言語で、コードインタープリターに
命令することで、
ほぼ全部実現できるのかもしれない。

そういう意味では、
「プログラムで何ができるのか?」
を深く知っている人間が有利である。

まだ一般に浸透するというには、
ハードルが高いものであるが、

想像を絶するレベル、スピードで、
ハードルが下がったのもまた事実だ。

Excelの関数を覚えるより簡単に、
やりたいことだけ伝えれば、
Pythonで実現することができてしまうんだ

まとめ

ラストワンマイルと次世代Excelの話を書いた。

ラストワンマイルの発想で、
ChatGPTとPython実行エージェントを組み合わせるのは、
それほど難しくない想像だと思うんだが、

実際に目の前に出現したら、
全然印象が違う。

Excelなんていらないし、
自分のスキルやキャリアに絶望を覚えるほどの
ツールがでてくるなんて想像つかなかった。

恐ろしいツールがでてきたものである。

またラストワンマイルの発想の
サービスは今後数多く出現するであろう。

そうなると、想像を絶する速度で、
人間は超強大なツールを手にするのかもしれない。
ここ2,3年で一気に景色が変わる。

果たして人類はこの速度に
ついていけるのであろうか。

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