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特技はけん玉

けん玉への目覚め

けん玉との出会いは25年以上前になるだろう。
当時、少しだけけん玉が上手なおばさんと出会い「飛行機」という技に魅せられたのが始まりだったように思う。(飛行機とは玉を持ち、剣先の方を振って玉の穴に突き刺す技)

当然、出会ったばかりの僕は「大皿」という一番初歩的な技でさえ全然できなくて、何度も何度も挑戦した。
何度も何度も挑戦し、何度も何度も失敗した。
でも不思議と楽しかったのを覚えている。

失敗することよりも、少しずつできるようになるのが楽しくて、一時は何時間やっても飽きないくらいに没頭した。

僕は、そんな風にけん玉へと目覚めていった。

とめけんとともに

けん玉を始めた人たちが、まず最初にぶち当たる壁が「とめけん」である。
剣先に玉の穴を突き刺すシンプルな技だが、初心者にはこれが難しい。

コツをつかむまでは玉が垂直に上がってこないし、穴なんてどっちの方向に向いているかわからず、剣先に突き刺すなんて夢のまた夢状態だ。
玉を垂直に上げるため、クルクル回したことのある人は多いのではないだろうか。

そんなシンプルかつ、誰もが苦戦する「とめけん」だからこそ、実はけん玉にとって大切なことが散りばめられている。

まず、必要なのは「集中力」
心と体を落ち着かせ、剣や玉をじっとさせる。
玉の重さや穴の向きなどを体で感じながら「スッと」上に持ち上げる。

次に大切なのは「膝の使い方」
初心者が陥る最初の罠は、けん玉は手でやるものという誤解だ。
けん玉において最も重要なのは「膝」である。
膝を柔らかく使い、玉に余計な力を伝わらせない。

最後は「イメージ」
なかなか上手く伝えられないが、すんなり入るときは「入るイメージ」が頭に浮かぶ。
成功イメージをいかに鮮明に映し出せるかが重要になってくる。

とめけんはこれらの要素が嚙み合った時に成功する。
僕のけん玉ライフはとめけんと共に歩んできたといっても過言ではない。

特技はけん玉

なんだかよくわからない話を書いてしまったが、
今でも「特技はなんですか?」と聞かれたら「けん玉」と自信を持って答えている。

たまーに、朝起きてきて「とめけん」をやってみて今日の調子を測ったりもする。
1回で入れば絶好調
2回で入ればまあ普通
3回以上なら不調
といった具合だ。

けん玉は楽しい。一人で遊ぶにはもってこいだし場所も選ばない。
今の子がけん玉に楽しさを感じられるかどうかはわからないが、
「ぜひとも一度はやってみて欲しい」と、ふと考えた。

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