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ピザって10回繰り返してもその後ひじって言えちゃったらもう大人

人生で一番怖かった瞬間、それはGW中にお腹が痛すぎて救急外来に行ったらいろんな先生にたらい回された挙句婦人科のお医者さんが最終通告を言い渡しに来た時なんだけど(何故か癌なんだ…………!と思った。ふつう癌でもいきなりそんな痛くなったりしないのに。しらんけど。でも盲腸だと思ってたのに婦人科の人きたらドキッとしますよね。ほんと癌じゃなくて良かった。家系に一人もいないので、最初の一人にはなりたくないじゃ無いですか。)、今日はその話じゃなくてその次に怖かった時の話がしたい。

ちなみに、婦人科の先生には「卵巣が何センチにも腫れ上がっています」と卵巣嚢腫であることを細やかに説明されてめちゃめちゃホッとした。卵巣嚢腫でホッとするって変かもしれんけど、いや癌よりええやん。祖母や母もなってた病気だから家系的にも3人めだし。でもその後「2時間後の22時から手術するからね!」と言われてまた肝が底冷えした。GWなんて初夏みたいなもんなのに肝臓だけ真冬の霜柱よ。そんなこんなの人生初の内視鏡手術は、目が覚めた時に霊安室ばりに暗い部屋に一人で寝かされてたのが一番怖かったな。どんだけ怖いを更新してるんや。


既往症のとこに卵巣嚢腫って書く時絶対「嚢」の字がわからなくってGoogle検索するのは卵巣嚢腫になったことある人のあるあるだと思います!


中学3年の時にハワイに行った。家族旅行で。人生二回目のハワイはもう本当に全てがキラキラしていて、いつでもココナッツの香りに包まれていて、まるで鼻から糖分摂取してる気分!
4泊6日、美味しいもの食べてラメラメの海で泳いでまた美味しいものを食べて、ホテルでチル(なんて言葉まだはやってなかったけど)してかき氷食べて〜天国のような日々を過ごしまくって「そろそろ味噌汁恋しい…」となってきたころがちょうど帰国日だった。

なぜか帰りの飛行機が直行便じゃなくて、2島くらい経由しないと帰れなかった。多分予約が取れなかったんだと思うんだけど、行きの飛行機よりかなり時間がかかると聞いてちょっと覚悟しながらワクワクしていた。乗り物に長時間乗るのが好きなので。
で、ハイビスカスとの別れを惜しみつつハワイの空港に行って、カウンターでいろんな書類を見せると「ノー!」と言われた。はあ。あなたがノーでも私はイエスなんだが。とか言えるはずもない中学三年生。
その時の英語の説明は聞いてもちんぷんかんぷんだったんだけど(中学三年生なので。)、とにかく父と母はこの国から出られるのに私はこの国から出られないらしい。なんで中三だから?と思ったらほんとにそれが理由らしくて、どうやらその途中下車(機?)する予定の島には15歳以下はビザがないと入国できない島らしかった。
もうそれを聞いて、私の脳内は
「私のビザが取れるまで私だけ檻の中で待たされるんだ………」と焦りに焦りに焦った。そうこれが人生で2番目に怖かった瞬間。なんか1番目と比べてけっこー微妙だな!といまは思うけど当時マジで怖かった。小学生の時に読んでいた漫画伝記でビザという単語を初めて目にしたとき「なんでこの人そんなにピザ欲しがってるんだろう?」とか思った自分を思い出し、そんなこと言ってないでビザを取っておくべきだったんだわとさえ思った。いやその時取っても意味ないんだが。
いちおうハワイの粋な(?)計らいでなんとか飛行機に乗ることができて、マーシャル諸島の島と韓国を通って日本に帰ってくることができた。マーシャル諸島のどっかの島は軍隊の人が暮らしている島だったぽくて飛行機内が迷彩だらけでそれはそれは怖かった。今でこそ櫻井翔のおかげで迷彩に親しみを覚えられるけど、何かから身を隠すための柄を身に纏ってると考えるとちょっとゾッとしますよね。常に危険と隣り合わせ。

みんな、旅行に行く時はビザが必要かちゃんと確認してから出発してね。

かしこ。

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