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GREEN DAYS vol.1 『まちを視る角度』


人生でいちばん大きな引っ越しをしてから1か月が過ぎて
初めての場所で、新緑の季節を迎えた。

これまで奈良盆地で暮らしていた私にとって
圧倒的なスケールの差を感じる山と自然に囲まれたこのまちは、
なんとも不思議な魅力で溢れている。

よそ者だからそう感じるだけなのか、
本当のところはわからないけれど。

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実際にこのまちで暮らしてみて、
びっくりするほど違和感がない。

「結構前から住んでいたみたいな感じがする」
なんていう所感を述べたりすると
よそ者のくせに、って思われるのかな。

実際、生活レベルはきっと大して変わらない。
(奈良も大概田舎だった)

まちの中心部で暮らしているので、
スーパー、コンビニ、郵便局、書店...
徒歩圏内にだいたい何でも揃っている。

おいしいパン屋さんも、カフェも、ラーメン屋さんだってある。

...そんな環境で生活をしていると、
気付けばいつも同じ道しか通らなくなって
平面的に切り取った画角でしか見られなくなる。

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いてもたってもいられなくなって
カメラを携えてまちを歩く日は
いつもだいたい曇り空。

昔から高低差のある風景がすきだった。

高いところにはすぐに登ってみたくなる。
いくつになっても少年の心が燻っている。

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誰もいない球場の砂はびっくりするほど白くて、
愛宕山(あたごやま)公園の展望台もはっきりと見えた。

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ここは私だけの特等席。

違うルートを歩いて
違う角度からまちを眺めると
見たことのない景色といっしょに
いろんなことが
少年の心に突き刺さる


静寂な球場の近くの空き地に、クラブハウスのような平屋の建物がいくつか並んでいた。

車もわりとたくさん停まっていたけれど、
外にいる人の気配は疎ら。

そういえばここに来るときに、
運動公園の駐車場にコープのトラックが停まっているのも不思議だった。

当たり前じゃない場所に
当たり前の暮らしがある


そこが仮設住宅だと気付いたのは、
その場所を立ち去ろうとする寸前。



無邪気に写真なんか撮ってなくて、良かった。

私は、私の中の少年をなぐさめるようにして
静かにその場を後にした。


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平成30年7月西日本豪雨の影響により、肱川が氾濫。
私が住む愛媛県西予市野村町は、まちの中心部が甚大な被害を受け
“被災地”と呼ばれるようになった。

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こんなにも穏やかな川からは想像もつかないような出来事があって
それでもこのまちの人は、みんな明るく、笑っている(ように映る)。

“その時”を知る由もない私は
やっぱり、どうあがいてもよそ者でしかないのだけれど

ここで1か月暮らして、
このまちの人と少しずつ触れ合ったり
人々の暮らしをただ静かに眺めたりするなかで
「一緒に前を向いて何かしたい」と
理屈抜きに思えるようになった。

きっとそれを受け入れてくれる場所だから。

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これから季節が変わっていくなかで
もっと色んな角度から、まちを視てみよう。


−−

What is “GREEN DAYS”?
住んでいるところも年齢もバラバラな3人が、
2021年のみどりの日に意気投合して始めちゃった交換絵(写真)日記。
いくつになってもGREEN DAYS(青春)!


というわけで
久々のnote復帰!

書きたいことは本当にたくさんあったけれど、
なかなか書けなかった。

そんなタイミングで
コリコさんぴのさんと一緒に、年末頃までの期間限定で共同運営マガジンをやっていくことに!
勢いづけられて、満を持して、トップバッターを名乗り出ました。笑

経緯はコリコさんのnoteより↓

一粒万倍日に、はじめてインスタライブをやって、
その打ち上げで決まった企画。

そして明日、5月6日は
コリコさんの40+2歳のお誕生日です!!

\おめでとうございます/ (フライング笑)


交換絵日記、ゆる〜くやっていきましょう。
次のバトンはコリコさんに。

せっかくなので、一つだけ質問しちゃおうかな。

コリコさんの心の中に、少年(少女?)はいますか?
いるとしたら、どんな時に、どんなことを感じていますか?


では!!



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