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次世代金融アプリ『cashari(カシャリ)』の着想~ガレージバンクの創業ストーリー~

こんにちは!ガレージバンク広報担当です!
ガレージバンクは、モノ資産の管理・活用アプリ「cashari / カシャリ」を企画・運営する会社です。ガレージバンクやcashariを知っていただくため、noteを開設しました。
記念すべき第1回目の今回はガレージバンクの創業者、山本のインタビューです。創業のきっかけや、cashari開発の背景などをお伝えできたらと思います。

<山本義仁プロフィール>
2011年慶應義塾大学総合政策学部卒業後、株式会社三井住友銀行入行。法人営業を経て、人事にて人材評価・処遇管理システムの企画・開発を担当。その後スタートアップにて、個人事業主向けファクタリング事業やプリペイドカード事業、保険事業の事業開発・運営に携わる。2020年ガレージバンク株式会社を共同創業。


■質屋のDX。モノをお金にかえるアプリ『cashari (カシャリ)』

– まず、ガレージバンクの事業内容について教えてください。

私たちは2020年に創業したスタートアップで、「モノの価値を、みんなの『できる』に。」をミッションに掲げ、モノをお金にかえるアプリ『cashari (カシャリ)』の開発・運営をしています。cashariは、おうちにいながらアプリであなたの「モノ資産」の価値を査定し、管理することができるサービスです。また、モノを売却するだけでなく、支援を必要とする子どもたちに寄付いただくことも可能です。


■質屋とファイナンスの知識の組み合わせ

– 起業のきっかけについて教えてください。

20代前半の頃に、「お金はないが、パソコンなどの動産資産はある(※1)」という自身の状況に着目し、こうした誰もが持っている身近な動産資産をうまく流動化できれば、便利なサービスになるのではないか、と考えたのがきっかけです。
大学1年生のときにサークルを介して共同創業者の磯田と出会ったことも大きいです。磯田の実家が質屋を経営していたので、「質屋は想像以上に多くの方々が活用している」ということや、「ブランド品だけじゃなく、パソコンなどのデジタル製品も取り扱う」など、質屋の情報についていろいろと情報交換をしていました。cashariも、磯田との出会いがなければ誕生しなかったです。
大学卒業後は、一旦新卒で銀行に入行し、法人営業を5年間担当しました。そのなかで「法人向けの金融サービスはたくさんあるのに、個人向けサービスは少ない」ということに気づき、さらに「『セールアンドリースバック(※2)』のスキームを個人向けに提供したらいいのではないか」という思いも生まれました。ビルなど不動産の流動化についてはよくある話なので、それをパソコンなどの動産にも適用できないか、と磯田と会話する中で思ったんです。
このように、質屋とファイナンスの知識が組み合わさって、”新しい金融サービス”であるcashariのアイデアを着想しました。

※1:動産資産とは:土地およびその定着物・建物を不動産といい、それ以外の物を「動産」といいます。 現金・商品・家財などは動産資産です。
※2:セール・アンド・リースバック取引とは、所有する物件の売却(セール)を行ったあと、同物件について賃貸契約(リース契約)を結び、引き続き同物件を利用できるようにする取引です。

■ 「ラベル」で人を判断する仕組みの違和感

– なぜ”新しい金融サービス”を作ろうと思ったのでしょうか?

「お金を貸す」中で感じた違和感がありました。
前述した通り、私はこれまでに、銀行やスタートアップで、資金を提供する業務を経験してきました。挑戦する人々に対して、おカネという”チカラ”を提供することに、とてもやりがいを感じていました。
しかしながら、徐々に「今ある資金提供の仕組みは正しいか?」「もっとアップデートできることはないか?」と疑問を感じるようになりました。
信用情報という仕組みがあります。これは、個人の年収や勤務先、住まいに関する情報や、ローンや携帯電話料金などの過去の支払い情報を集約した、個人のお金に関することがまとめられた情報です。
この信用情報は、クレジットカードやローンなどで、「この人にお金を貸してもよいか?」という審査に使われたりします。その為、何かの失敗やミスで信用情報が傷ついてしまうと、場合によっては審査が通らず、金融サービスを利用できなくなってしまいます。そして、この失敗した情報は、しばらくの間、その人のデータとして残ります。

つまり、一度失敗してしまうと、再挑戦のための“おカネ=チカラ”をしばらく得ることができないという構造になっているんです。

実際、そういった方々を数多く見てきました。信用情報が傷つきチャレンジできなくなってしまった人。反対に信用情報が傷つく怖さからお金を借りて夢を追うことを諦める人。信用情報のためにやりたいことや未来を断念した人。

信用情報という「ラベル」だけでその人を判断していいのか?本当にお金が必要な人に資金が供給されるのか?

年収や職業、過去の支払い情報といった、信用情報という実態のない「ラベル」を根拠にした仕組みに代わる、働き方や生き方が多様化する現代に合った、新しいファイナンスの仕組みが必要だと考えました。

質屋とファイナンスの組み合わせであり、更に一般的に信用が低いとされている方々も応援する、”新しい金融サービス”がcashariです。

■コアバリューは「“できる”で溢れる世界をつくる」

– 山本さんが組織づくりで大切にしていることは何でしょうか?

ガレージバンクでは、コアバリューを「GB Standard」と定義し、下記の通り定めています。

GB Standard - 「できる」で溢れる世界をつくる

誰もが、やりたかったことや夢だったことへ、チャレンジができる。 前向きで、笑顔で、元気いっぱいで、人生を楽しんでいる人たちで溢れている。 そんな世界を、私たちはつくりたい。
そのためには、相手のこと、今起きている事象に「興味」を持ち、まずは目の前のことからはじめよう。 仲間のこと、ユーザーのこと、相手を笑顔にするためどうしたらよいのか、どうするべきかを考えよう。
私たちの想いと行動がより多くのひとへと広がり「できる」で溢れる世界へとつながっていく。

◯なぜ?を追求しよう
今起きていることの裏側にある本質を探そう。よりよい未来は「なぜ?」からはじまる。

◯相手に思いを馳せる
相手が感じていること、考えていることを想像してみよう。思いやりのこころは、そこからうまれる。

◯まずは、やってみる
失敗を恐れずにまずは、やってみよう。早くスタートを切ることが、よりよい未来の近道になる。

◯自らを知ろう
自分にできること、できないことをちゃんと認めよう。足りない部分はチームで補うことができる。

◯できることを増やそう
思いついたら行動し、やったことのないことへも積極的に挑戦しよう。ひとりひとりの「できる」がチームを大きく前進させる。

◯感謝をちゃんと伝える
「ありがとう」はひとを笑顔にし、また誰かの「ありがとう」へとつながる。そんな魔法のことばを大切にしよう。

■海外展開をし、若者の夢を応援したい

– 最後に、今後の展望について教えてください。

3つあります。
今最優先で取り組んでいるのは、cashariでの取り扱いアイテムの拡充です。今はパソコンなどのデジタルガジェットがメインですが、アパレルやトレーディングカード、不動産などにも対象を広げていきたいと考えています。アパレル買取サービスは2024年4月にローンチ予定です。
また、フリーランスや個人事業主など信用力が低い方々が資金調達に困っている現状を解決したく、一般的な信用力の考え方と異なるビジネスモデルのcashariにより、若者や個人事業主、フリーランスの夢を応援していきたいと思います。

最後に、グローバル展開も準備中です。インドネシアやマレーシアも同様に質屋がよく利用されている地域であり、cashariとの親和性も高いのでは、と考えています。
グローバルのプラットフォームになることを目指しています。


私達ガレージバンクは、モノの価値を公正に評価し、モノを資産として活用する社会の実現を目指します。


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