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アプリの男3:カラオケ大好きシャウト野郎C

「カラオケ大好きです。自分で歌った歌を録音して聴いてます。」
メッセージのやりとりでCさんは言いました。

・・・ほう。自分の歌った歌を録音して聞くとな??

歌が上手い人が好きだ。けど身近になかなかいない。
身内がべらぼうに歌がうまく、私も多分そこそこ上手い(自分でいうな)から、歌が上手いと感じるハードルが高いのかもしれない。

とにかく自ら歌が上手いというCさんに興味を持った。
「聴いてみたいな」といったらすぐ音源を送ってくれた。

ん・・・?

独特ではあるが下手ではない。けど期待していたほどじゃなかった。
「生で歌った方が上手く聴こえるんですよねえ」とCさん。

おし、じゃあ実際に聞かせていただこうではないですか。
上手かったらラッキー、そうじゃなかったらすぐ帰ろう。

プロフィール写真もなかなかよく、メッセージのやりとりもまあ、感じわるくない。お店も予約してくれたしいってみましょー。

てことでまずはお店へ。以前の勤務先の近くだったので知ってはいた。
こじんまりした良い感じの場所。

少し遅れて行ったら、彼はすでに待っていた。
あら、写真より少し?いやかなり年齢が上に見えるような?加工してるようには見えなかったけど・・・まあいっか。

メッセージでのやりとりは落ち着いた感じの人だったけど、実際あってみるとしゃべるしゃべる。なんか興奮してるのかはしゃいでいるのか、楽しそう。そしてガンガン飲んでいる。大丈夫?

歌が上手い人って普段の声も良い。けどCさんからそれは感じられなかった。これは・・・期待しない方が良いかも??

そこそこ飲んで、じゃあカラオケいきましょー!と張り切るCさん。
お、おう。。。
これ下手だったら地獄だな。。。
なんか嫌な予感がしたので、申し訳ないけど帰った後仕事しなくちゃいけなくなってしまって、30分だけ・・・てことにしてもらう。

えええーー!そうなのー!残念!!!

相当歌いたかったんだろうな、すまん。

部屋に入る。Cさんわき目もふらずタブレットで検索を始める、笑。

・・・しょっぱなから洋楽ロック入れやがった、爆笑。

キャサリンさん、知らないかなー、え?知ってるの??結構音楽通なんだね!

け、結構知ってるのよ・・・音楽業界にいたこともあるしさあ・・・とは言わなかった。てかガンズ歌うんかい!!!ってもう衝撃、下手だったら地獄・・・と思っていると始まった!!!

うわああああああああああああ。

独特のへんな歌い方、そしてキレそうなシャウト。勘弁してくれ!

本人はめっちゃ楽しそう。
しかし30分にしてよかった、ナイス自分。

完全に自分に酔っている。時々私に視線を向ける。どう、俺上手い?的な目線。
あはははは・・・。苦笑い。マスクでよかったー。

拍手するのが精一杯。すごーい、うまーい、とも言えなかった私。
「いやー緊張してあんまり上手に歌えなかったなー」
そ、そうなんだ。めっちゃシャウトしてたけど、緊張してたのね。
「洋楽歌えるなんてすごいですねえ」と言ったら
「え、そう?そうかな?レパートリーは洋楽ばっかりなのよ」とのこと。
まずい。30分ずっと洋楽か、、、なんていうかもう歌詞見なくても歌えるから相当歌い込んでるのだろうな。

その後も怒涛のロックを連続で入れやがったCさん。順番・・・まあ、よい。

2曲気持ちよく歌った後、キャサリンさんも歌ってよ、とついに言われたので、んじゃみんなが知ってるあの洋楽いれてやるぜ!!てことでぶちかましました。

聴いてるときのCさんの顔ったらさ。口開いてました。最後スタンディングオベーション笑。

「ちょ、、、まじで上手いんだけど!!!え?キャサリンさん、歌手?え、えええ???すごくない??」

素人です。ただの歌好きです。

え、今度さ、行きつけのカラオケバー一緒行こうよ!

俺以外にこんなに上手い人に初めて会ったよ!!!


あら、ありがとう笑。

30分終了〜。

C:次、いつ会えます?さっき話してたカラオケバー一緒に行きましょう?生演奏で歌えるんですよ。

私:んーそうですねー。

C:ライン交換お願いしても良いですか?

私:仕事でしか使ってないので、ごめんなさい。またアプリのメッセージで連絡とりましょ。

C:え、そうなの?約束だよ?絶対だよ????

私:😊

実はもっとしつこかったけど、そこは割愛ね。

もちろん2度と会うことはありませんでしたとさ。

しかしカラオケバーでもあの調子で歌ってるのか。。。周りのお客さん大変だな。
私もしその場にいたらキレるな、笑。

いやーーーいろんな人がいますわ!

歌うまい、って自ら言う人には気をつけようっと、笑。





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