Jasmin|ベランダガーデナー

家に0個だった植物が半年で50個以上に。不妊治療と流産で病んだメンタルをガーデニングに…

Jasmin|ベランダガーデナー

家に0個だった植物が半年で50個以上に。不妊治療と流産で病んだメンタルをガーデニングに救われる。育つ過程を撮るのが好き。グローバルなガーデナーを目指す。つぼみ偏愛。(つぼみ図鑑シリーズ動画更新中)

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植物を育て始めてよかったこと7選

▼ クリエイティビティを発揮できる ▼ 精神が安定するようになった ▼ 植物の原産地は世界各国。世界が身近になった ▼ 育てる喜びを感じられる ▼ 季節の移ろいをもっと味わえるようになった ▼ 道ばたの花の名前が分かるようになって楽しい ▼ 朝イチの水やりのため、早寝早起きの習慣がついた 🌷ガーデニングのインスタもみてね🌷

    • 私と不妊治療と流産と

      不妊治療と流産のnoteをまとめるマガジンを作った。 花も不妊治療も私の日常。どのnoteに登場してもおかしくないのだが、特に不妊治療や流産に触れているnoteを見分けるため、このマガジンに入れていくことにした。 ところで、今日は流産手術後の検診だった。先生から「子宮つるつるですね、キレイになってます」と言われ、自然治癒力の偉大さに感謝しかない。 にしても子宮がつるつるって分かるもんなのか。渡されたモノクロの無機質なエコー写真からは子宮の質感は全く伝わってこない。これが

      • ビジネスと植物。異なる時間軸で、違う脳みそを使うこと

        私はガーデナーを名乗りながら、普段は週5でビジネスパーソンをしている。 職種柄、専らPCと向き合い、ITツールを用いてデータを分析し、仮説検証を繰り返す毎日。たくさんの関係者を巻き込みながら、チームで事業のミッションを追う。 ビジネスは1Q、2Q、、、と意外にも四季と似ている時間軸ではあるけれど、目標達成のためにスピードを求められる。ゆえに1日単位、いや、1時間単位で物事が動いていく。 自宅のPCで仕事に集中していると、スマートウォッチから「座りすぎですよ」の通知が届い

        • 園芸界隈のインスタはやさしい世界

          昨年ガーデニングに特化したインスタを始めた。その頃から花たちの写真を撮るのが私の日課。これだけ植物の種類があれば、毎日なにかしらの新しい発見があり、記録に残す。 参考にしたくてフォローすることもあれば、フォローいただくこともある。 日々投稿を見ていて感じるのが、園芸界隈のインスタはすこぶる平和ということだ。 フォローしている方々の誰かしらが今日も花苗を買っている。通称「お迎え投稿」。植物への愛ゆえに、「買った」ではなく「お迎えしました」と皆さん表現されているのがなんとも

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        植物を育て始めてよかったこと7選

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        • 私と不妊治療と流産と
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          ベランダの小さなゲストたち

          園芸をしていると小さなお客様が我が家のベランダに訪れる。 彼らの多くは「ポリネーター」と呼ばれる虫たち。植物の花粉を運んで受粉させ、花粉の雄性配偶子と花の胚珠を受精させる生物のこと。 ガーデニングを始める前は、虫なんて大嫌いで、正直なぜ存在しているのかすら分からなかった。(失礼) でも、彼らはせっせと花粉を運んで、生態系を支えてるんだなあと思うと、急に愛おしくなった。 いや、まだ全然キモいと思ってしまうんだけど笑、尊いなあと。ベランダで小さなゲストを見かけると嬉しくな

          ベランダの小さなゲストたち

          ヒューケラという魔法

          植物にはカラーリーフというジャンルがある。文字通り色のついた葉っぱを観賞できる植物たち。その中でも園芸界で不動の人気を誇るのがヒューケラだ。 豊富なカラーラインアップに、葉脈が浮き出る葉っぱ、ほかにはない独特の雰囲気。魔法っぽいな、と私は思う。魔法使いの庭に生えていそうだし、そもそもヒューケラ自体がなんだか魔法っぽい。いつの間にかに魅力に取り憑かれて全色そろえたくなっているのも、ヒューケラの魔法じゃないのか? しかも、気温によって葉の色味が変わる。葉脈がくっきり浮き出るこ

          ヒューケラという魔法

          365日でたった12回

          1年は365日ある。 そのうち妊娠できるチャンスは最大でもたった12回しかない。どんなにあがいても12回だけだ。 しかも、その12回は自分で日程をコントロールできない。ホルモン周期によって体が勝手に決めてしまう。 そのうえ、1回ずつ確実に卵子も精子も老化していく。妊娠率は下がり、流産率は上がる。やがて卵子の数が底を尽きれば、妊娠できる可能性がゼロになったことを意味する。 この事実があまりにも重い。 高校球児が一球入魂するように、私は1回1回のチャンスに人生をかけてい

          意外と、いいじゃん。

          植物にも人間にもそれぞれ輝ける場所がある。適材適所だ。園芸をしているとそれをよく感じる。 たとえば、始めは寄せ植えにしていた斑入りバコパバリエガータ。お洒落なはずの斑入りの黄色い葉は、他の植物と並ぶと、黄色がかえって枯れているように見えるし、主役のラナンキュラスと比べてあまりにも花が小さくて貧相だった。 この子は絶対 単品で植えた方が良さが出るのでは…? 思い切って植え替えてみたところ、まあお洒落でかわいいこと。黄色い葉と小さな花が引き立っている。 こうしてそれぞれの

          意外と、いいじゃん。

          母の日に手作りの寄せ植えを

          人は感謝の気持ちを花で伝える。母の日のカーネーションがその最たる例だ。 かつて私は母の日に鉢花を買ったりブーケを買ったりしていた。でも、園芸を始めた今、寄せ植えギフトという選択肢を知った。 寄せ植えであれば自分で自由に好きな花苗を組み合わせて配置できる。うまく育てられれば切り花のブーケより当然長持ちするから、サステナブルなギフトだ。 選んで買ってきた数種類の苗のレイアウトを考え、かわいい籠バスケットに入れた土に植えつける。ひと手間かかるけれど、その分 より一層感謝の気持

          母の日に手作りの寄せ植えを

          母の日ギフトに!「多肉植物の箱庭」作り方

          はじめに毎年 母の日どうしよう・・・ネタに困る。一昨年はエプロン、去年は高級柔軟剤、今年は何を買うか・・・ でも、ガーデニングを始めてから、母の日ギフトの選択肢が増えた。そのうちの一つが多肉植物の箱庭(ミニチュアガーデン)だ。以前母が私の作った箱庭に感動している様子を見て、プレゼントすることにした。 前回のnoteでは箱庭の面白さに言及しているが、とにかくメルヘンで可愛いし、眺めるたびに変化を楽しめて癒されるのだ。今回のnoteでは詳細な作り方をご紹介する。 完成写真

          母の日ギフトに!「多肉植物の箱庭」作り方

          植えつけ。それは地球と向き合う時間。

          ガーデニング作業の中で、植えつけが一番すきだ。 買ってきた苗を植えつけたり、大きくなった株を植え替えたり。 鉢にふかふかの土を入れて、赤玉土や元肥を混ぜる。混ぜ混ぜすると、なにかを生み出している気分になる。魔女が薬草を調合して魔法の薬を作っているような。料理にも似ているけど違う。植物は生き物なのだ。 鉢がふかふかの土でいっぱいなってくるにつれて、私の心も満たされていく。苗が入るいい塩梅の高さまで土を盛る。 試しに鉢の中央に苗を置いてみると、高さはぴったりだ。続いて鉢と

          植えつけ。それは地球と向き合う時間。

          花の香りに包まれたなら

          ベランダに出た瞬間、花の香りにふわっと包まれる。これほどの幸福があるだろうか。 花は生き抜くために香る。子孫を残そうと香りを武器に虫を呼んで授粉を促す。 私のベランダには香りの強い子たちが何人かいる。ベランダに出るだけで香るくらい強い子たちだ。 一番香りが強い子はこのネメシアアロマンスバニラチェリー。名前のとおりバニラの香りが漂う。陽に当たると特に香りを強く放つ。 最近はこのハゴロモジャスミンも香りが強い。室内から窓を開けると、家の中にまでいい香りが届く。 四季咲き

          花の香りに包まれたなら

          流産手術から1週間

          信じられないほど、あっという間に時は過ぎ去る。 手術後の体調が悪い期間を経て、ようやく落ち着いてきた。 子宮収縮剤のせいなのか、手術の疲れなのか、お腹が痛かったり出血もあり、当たり前だけど手術は体に負担がかかるんだなと。 もう不妊治療を始めてから3年間で6回も手術をしている。今までは手術と無縁の人生だったから、ここにきて異常な頻度。 手術の前はとにかく憂鬱だ。 事前にサインする手術や麻酔の同意書には、目を背けたくなるくらい怖いリスクが書き連ねてある。同意書の内容を淡

          成長の一瞬一瞬に立ち会いたい

          翌週から約1週間弱の出張を控えていた、とある昼下がり。 出張前なので念入りに水やりケアをしていたら、大事なことに気が付いた。 暖かくなってきたからか、そのときの数時間だけでもラナンキュラスの開花具合が少しずつ変化していた。 マーガレットのつぼみも、少しピンクに色づいているのを発見。 そのとき私は嘆いた。 嘆いたと同時に、私が植物たちに対して、ここまで深い愛情を抱いていることに驚いた。私はいつの間にか植物たちの「母親」になっていた。 彼らの成長の一瞬一瞬に立ち会い、

          成長の一瞬一瞬に立ち会いたい

          太陽に合わせて活動する

          日が昇ったら動きだし、日が沈んだら寝る。 古来人間はそういう暮らしをしてきたはずだ。でも、文明を手に入れた現代人は、太陽の動きに関わらず自由に活動できる。 一方、植物はどうだ。 植物の活動時間は基本的に午前中。午前中の方が光合成の効率が良いからだ。光合成によって葉に炭水化物や糖が作られると、それを他の器官に運ぶ仕組みが動き出す(転流)。光合成に比べて転流が遅いと、葉に炭水化物や糖が貯まってしまい、光合成にブレーキがかかるらしい。 だから、日が昇ったら午前中に水やりをし

          太陽に合わせて活動する

          季節の移ろいを味わう

          四季は日本の宝。夏しかない赤道付近の国に行くと特に痛感する。 春夏秋冬は、数時間刻みでスケジュールが動いていく現代社会に癒しをもたらす。厳しい冬を乗り越えれば春がやってくるし、夏が終われば美しい秋がくる。また紅葉を見たかったら、来年の秋まで待てばいい。季節はめぐる。 ガーデニングをしていると、季節の移ろいをより一層感じることができる。 春 早春に植物は一斉に芽吹き、虫たちが動き出す。春になれば一面が花で埋め尽くされる。 夏 風物詩のひまわりと朝顔。夏といったらこの

          季節の移ろいを味わう