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クリステンセンは好きだけど、「ジョブ理論」は疑っている。

最近毎日具合が悪い。月曜日は特にそう。気圧のことを調べ始めると、泥沼感があるので、気圧は調べないと決めている。

阿久津さんとMTGして、ロジャー・マーティンさんの戦略フレームワークについてうんうん唸る。なんかいい話だったな〜

阿久津さんの読書日記を読んでいて紹介されていたこちらの記事を購入して読んで、わーすごいロジャーさんの書いていることがわかる、わかるぞ!と前日に思ったのと同時に、noteはビジネス系の記事が集まる場所なんだなとあらためて思う。カルチャーの記事はほとんどないので、早々にnoteをやめたい気持ちに陥っている。

毎週月曜は、会社でやっている本を読む部活である本気部の日で、僕の発表の日でもあったので、最近読んでたいそう面白かった「0メートルの旅」(岡田悠)について発表する。

岡田さんは、「有給消化率100%」というキャッチコピーにも関わらず、実は外資コンサル→freee執行役員みたいなキャリアで多分仕事にも真面目な人なんだろうなと思う。
僕も仕事に対して真面目すぎるので、岡田さんのように、日常もっと観測し、その結果非日常になるレベルまで遊ぶ天才になりたい。そうできたらもっと幸せになれるだろうかと思う。

本気部の発表の2冊目は、塩川さんがクレイトン・クリステンセン先生の「ジョブ理論」についてで、僕は「イノベーション・オブ・ライフ」が人生で最も影響を受けた本の一冊なので、クリステンセンは先生と呼ぶくらい敬愛してるのだが、それにしてもジョブ理論は全然好きじゃない一冊だ。

そもそも「ジョブ理論」で出てくる「ミルクシェイク」の話は、日本人としてミルクシェイクに縁がなさすぎてよくわからない。

縁のなさすぎて、アクチュアリティがまったくわかないミルクシェイクの事例

で、自分にとっての「ミルクシェイク」であるスタバの「フラペチーノ理論」というのを僕は提唱していて、それは僕のような一般消費者は「ジョブ理論」で書いているような難しいことは全然考えてなくて、ただ習慣的に動いているのではないか、というものだ。

結局自分の意思決定なんてジョブ理論みたいに深く考えていない、ということ。「I think」ではなくて「It think」とはよく言ったものだけれど、自分で考えたとは決して言い切れない世界に、それこそよくわからない「It」に僕の人生は動かされている。

だって、僕がフラペチーノを買う瞬間は、習慣でしかないのだから。
頑張って言語化しようとすると、

1. コーヒーを毎日飲む習慣がある
2. コーヒーを飲まないと脳が活性化しない
3. スタバのコーヒーはまあまあ美味しいし、あちこちにある
4. しかも100円でお代わりできる
5. さらにStarがたまる
6. 150 Star集めると、700円以下のドリンクが無料
7. 甘いものを飲みたい気分のときがある
8. ダークモカチップフラペチーノ

という流れである。この1-8はまったく「私は考えていない」し、ほとんど習慣的に行う行為なのである。

デューイはいう。「「それは考える」[It think]という方が、「私は考える」[I think]というよりも心理学的言明として真実である」。「私」が行為の主人なのではなく、「それ」としか名づけようないなにかが自分を動かしている。

荒木優太「日本のプラグマティズム」

でも、「ジョブ理論」は、かつて言われたような「ドリルを売る」話の焼き直しでこれだけ本が売れるのだし、「イノベーションのジレンマ」みたいな言葉を作って流行らせることができるのだから、クリステンセンはマーケターとして超一流なんだね、という結論が出てみんなでワイワイ盛り上がったので大満足。本気部はいい部活だな〜

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