銀行口座の明細はfreeeで見ると便利

ほかの会計ソフトを使っている会社でも、入金口座だけfreeeで同期させるのも便利です。２，３口座の取引であれば、画面から見れるので大きな問題はないと思うのですが、５口座以上使っていると、画面から見切れてしまってぱっと残高一覧を見たいときにごちゃごちゃするのではないでしょうか。本日はその解消法のご案内です。

銀行口座と同期するための基本的な手順

基本的な手順は、freeeのサポートを見てもらうのがいいと思います

https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/12582680429593-1-6-%E5%8F%A3%E5%BA%A7%E5%90%8C%E6%9C%9F%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A#h_01GN6EDKXYDF0G37DFYKPZJCXD

一部の銀行に設定以上の注意が必要だったり、楽天銀行が同期に対応してなかったりするのが注意事項ぐらいだと思います。ここでは設定には詳しく触れず、設定できたものとして次に進みます。
入手金明細は、基本的にはfreee上で「口座」⇒「明細の一覧」で見ることができます。
ただ、アドオンがあるので、スプレッドシートに書き出すことも容易に可能です。

Googleスプレッドシート連携アドオン（freeeアプリストア）

スプレッドシートにインポートできるもの

取得可能なレポート ・銀行明細/クレジットカード明細の一覧 ・取引の一覧 ・貸借対照表（BS） ・損益計算書（PL） ・仕訳帳 ・PL分析表 ・未決済取引の一覧 ・経費精算一覧 ・従業員一覧 ・（予定）請求一覧 ・（予定）勤怠一覧 取得可能なマスタ ・勘定科目一覧 ・取引先一覧（住所/口座情報の出力可） ・品目一覧 ・部門一覧 ・メモタグ一覧 ・口座の一覧（残高情報を含む）
というような記載がになっています。
上記内容をスプレッドシートに直接書き出すことができます。
さて今回のテーマはその中でも「取引の一覧」です。

「取引の一覧」は明細は出るが、残高が一覧では出ないというのが、課題といえば課題。

２，３口座の取引であれば、画面から見れるので大きな問題はないと思うのですが、５口座以上使っていると、画面から見切れてしまってぱっと残高一覧を見たいときにごちゃごちゃするのではないでしょうか。本日はその解消法のご案内です。

フォーマットの準備:こちらがスプレッドシートです

構成：二つのシートからできています

１．明細を書き出すシート
２．計算式をいれて、残高を表示するシート

１．明細を書き出すシート

フォーマット通りです。特にさわる必要がありません。このシートを指定して明細を書き出します。

２．残高を表示するシート

使っている関数の説明です。①②③はシンプルですが、④がこのシートの肝になる関数です

①　=INDEX('〇'!A2:F)　

書き出したシートから１００％転記するだけの関数です。

②　=ARRAYFORMULA(A2:A&C2:C)

それぞれの明細に対し、A列（口座名）とC列（日付）を結合させています。
口座名＋日付をキーにして、残高をルックアップするためのキーレコードを生成しています。

③　=today()

基本的には今日の日付の残高が見たいと思うので、今日を表示させています。「K1」より右は、-１をいれて、前日・前々日に戻るようになっています。後ほど記述しますが、２週間程度さかのぼって作成しておいてください。

④　=iferror(index($E$2:$E,match($I3&J$1,$G$2:$G,0),1),K3)

index($E$2:$E,match($I3&J$1,$G$2:$G,0),1)　これが肝となる関数です。日付・銀行名が一致する残高を、明細から引っ張ってくる関数です。当然ですが、日付・銀行名が一致する明細は複数存在します。ただ、この関数では、一番最初＝一番上の残高を持ってきますので、結果的に当日の残高を持ってくることになります。
当日の明細がない場合、この結果はエラー表示になってしまいます。
明細がないということは残高は前日と同じということですので、
=iferror(〇〇,K3)　⇒　エラーの時は前日のデータ。ということになります。

手順１ー明細をシートに書き出す

手順２の設定ができれば、今後はこの作業更新完了します。

手順２ー口座名を設定する

こちらの口座名を、自社環境の口座名に変更してください。

注意点ー明細に動きがなかった口座の残高は反映されない。

この点のみ注意です。明細の開始日・終了日の間に動きのない口座は、明細も残高も出ませんので注意ください。