見出し画像

ジャン・ルイ・トランティニャンを偲んで

前回の続きをと思っているうちに、フランスの名優、ジャン・ルイ・トランティニャンの訃報が…!一昨年のロベール・オッセン、昨年のジャン・ポール・ベルモンドに続き、映画界を支えた名優たちがまた逝ってしまった…(ベルモンド繋がりでいくと、名スタントのレミー・ジュリアンも昨年亡くなっている)
彼の出演作はクロード・ルルーシュの『男と女』(1966)しかまだ見てないんだが、アラン・ドロン的な二枚目とは異なる、彫りが深く鼻が高い独特の風貌(褒めてます)の彼が本当に素敵だった。どこかお茶目で無鉄砲なところがありながら、翳りと繊細さも感じさせる存在感が素晴らしかった。
彼は他の作品でも、複雑だったり屈折したものを持つ役を演じる事が多かったようで(そしてイタリア映画への出演も多かった)、そういった役を演じ切るというより、なり切れるのがジャン・ルイ・トランティニャンだったのではないか、と思う。年齢が行ってきて皺くちゃになってもいいと、素直に感じられる数少ない俳優(日本でも海外でもそういう方はなかなか多くない)だったので、今回の訃報は本当に残念。
数々の名作を有り難うございました、どうか安らかに…
BBC News - French screen icon Jean-Louis Trintignant dies aged 91


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?