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【新卒のみなさんへ】ダブルバインドに気をつけよう

新卒で会社に入った方の中には、早ければそろそろ研修が終わり部署に配属され、本格的に仕事をはじめる人もいるでしょう。そしてOJTと呼ばれる、先輩社員のもとで指導を受けながら仕事をする人が多いと思います。

最初はわからないことも多いので、先輩の話を素直になんでも聞いて従うことが多いと思いますが、その時に気をつけておきたい考え方を紹介します。それは『ダブルバインド』というものです。

“ダブルバインドとは、日本語訳で「二重拘束」という意味です。二つの矛盾した命令をすることで、相手の精神にストレスがかかるコミュニケーションの状態です。モラルハラスメントやパワーハラスメントを招きやすく、注意が必要です。”
出典:https://biz-shinri.com/dictionary/double-bind

例えば先輩社員との関係ではこんな場合が想定できるでしょう。
先輩「社会人は報告・連絡・相談が大事だから、なんでも言ってね」
後輩「先輩これについて相談なんですけど」
先輩「そんなこと自分で考えろよ!」

こうして書いてみると「そんなことある?」となるかもしれませんが、最初に先輩が言ってから、その後矛盾した発言をするまでに時間が空くことで、言っている本人も自分の矛盾に気づかずに言ってしまうことが多々あります。

そう、恐ろしいのは、教えている本人も自分がダブルバインドな状態を作っていることに気づいていないのです。たとえ本人が悪気がなくてもそういうことは往々にして起こるのです。そして、入社2年目の若手がこの指導役になったりすると自分自身の評価にも関わってくるので何かしらアドバイスをしないといけないと思い、後輩が言うこと言うことに対していつの間にか批判的な態度をとり、ダブルバインドな状態になっていることが多々あると思います。

そして、教えを受けている後輩は、先輩が言うことが正しいと思っているので、その教えを素直に受け入れるのですが、何をしても否定されてしまう。すると、まるで自分自身がダメな人間であると思い込んでしまい、精神的にまいってしまう。こういう構造は、得てして起こりがちだと思います。

では、いかにこの状態を回避するか。その第一歩は、本人がダブルバインドになっていることを気づくことだと思います。先輩の助言を聞いて、なんか変だと思ったらまずは紙に先輩がいったことを書き出してみる。すると、上述の先輩の発言が矛盾していたとすぐわかるように、その違和感に気づきやすくなります。そして、その違和感が可視化されれば、悪気がない先輩であれば改善しようと自制するはずです。

ダブルバインドになっていないか。まずはこれを気をつけましょう。

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