海は何と混ざりあえば乳化するのだろうか【詩】
そんなことをふと思いながら4月は終わる
とりあえず歩こうか
時々、立ち止まって意味もなく見上げたりしながら
気になったら振り返ってみるのもいいかもしれない
でもそこには誰もいないよ
だからまた一歩
近づいているのか、離れているのか
どっちでもいいよ
もう考えるのはやめにした
数年前
公衆電話のベルが鳴ったから
僕は受話器をとった
そしてすぐに受話器を置いた
かすかに聞こえた見知らぬ声は
ろくでもないことを話しだしそうだったから
そうやって近づいて
こうやって離れている
乳化して
分離する
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