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ゲイ映画「こんなにも君が好きで-goodbye mother-」の感想

ゲイの間では台湾やタイが人気の観光地ですが、ベトナムも僕はかなり注目しています。
そこで今回はベトナムのゲイカップルが主人公になっている「こんなにも君が好きで-goodbye mother-」という映画を観たので感想を書こうと思います。
本編をこれから観るひともいるのでネタバレは避けています。

あらすじ

2015年に同性婚の禁止が撤廃されるもLGBTに対して保守的な考え方も残るベトナムでの現実を、繊細かつ魅力的な社会派ストーリーとして描いた感動作。

ベトナムのある一族の初孫であるヴァン。父の改葬のために9年ぶりにアメリカから帰国する。空港へ迎えに行った親戚一同は、彼がベトナム系アメリカ人のイアンと一緒にいるのを見て、歓迎しつつも困惑する。イアンがヴァンのボーイフレンドだとは誰も知らず…。未亡人の母は、息子が結婚して子供を授かることを期待していた。一方で、認知症を患っている祖母は、イアンのことを孫と勘違いしてしまう。そんな中、ヴァンは母親が重病を患っていることを知ってしまい…。

まず、主人公二人、可愛すぎでは?

ベトナムの映画、はじめて観たんですがベトナムってこんなに素朴でかわいいの?イケメンも多いし、ぐーんと興味が湧きました。
画像などの静止画で観るより動いてるほうが二人の魅力が伝わるので最後に貼ってるYouTubeの予告を観てください!

ベトナムと日本のLGBTQへの理解は似ている

ベトナムでは2015年に同性婚の禁止は撤廃されたものの、まだまだ世間ではゲイは特殊なもので「まさか身内に?」みたいな文化です。
それは、日本に似てるなって思いました。
日本でもテレビやメディアでは女装してる人やオネエを売りにした人だけ出てますが、実際に身近にいるひとには「まさか」と思っている人がほとんどです。
それがなんか日本に似てる環境っていうのが伝わってきました。

いわゆるBLドラマっていうよりリアルなゲイを描いてる映画

BLドラマはタイで人気作品もありますが、ベトナムのこの映画もなんとなくルックスや雰囲気からしてBL寄りかな?と思いました。
しかし、実際には違っていて日本と似た状況のゲイ映画で、母親に恋人を紹介できない。したいのにできない。その彼氏もモヤモヤしてしまう。
そんな同性愛の苦悩がずっと描かれています。
ただ、生まれてきて同性が好きなだけなのに全部を隠さないといけない。母親が求める「一般的な家庭」を築けない悲しさ。色々なリアルな部分が詰まっていました。

彼氏とベトナムに帰ってきたけど……。お母さんには友達だよって言わないといけない辛さ。「僕の好きな人だよ!」って言いたいのに、彼氏なのに、一緒に居ても手を繋いだりスキンシップも取れない。

あ〜そうそう。面倒なんだよね。っていう共感がいっぱいありました。
僕もそういうのが面倒で嫌いじゃないのに実家に帰るのが億劫になります。すべてを隠さないといけないし、居るだけで面倒なんですよね。

二人のモヤモヤに共感する

ベトナム系アメリカ人のイアンはアメリカ人だから、オープンにすればいいじゃん!みたいな考え方に対して、ベトナム人のヴァンは保守的。
二人っきりなときだけスキンシップをとってくるヴァンにもイライラ。そんなイアンにヴァンもモヤモヤ。
あ〜〜、これ…。外国人とお付き合いするとたまにあることですね。
僕も日系アメリカ人と付き合ったときに外で手を繋いだりしてくるときに「嫌!」っていうと「なんで?意味わかんない」みたいな感じだったのですごい共感しました。

まあとにかく観てほしい!

「こんなにも君が好きで」が配信されているのは残念ながら少なくて、U-NEXTか、FODプレミアムなどです。
31日間無料体験ができるU-NEXTが一番おすすめです。U-NEXTは独占配信のゲイ映画なども多いし、漫画も毎月もらえるポイントで読めるので実はお得。

まずはYouTubeの動画を最後に貼っておくので見てみてください!


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